6話のあらすじ
かつて担当した事件の遺族の女性・古川(CV.中原麻衣)のもとへ訪問した半澤。殺人犯の子である彼女は自身が被害者なのか加害者なのか分からず苦しんでいた。そんな彼女の姿に、半澤は十数年前に出会った少年時代の冷川を思い出す。
冷川の母・塔子(CV.氷上恭子)は「てのひら研究会」という一風変わった集会で、特殊な能力を持つ息子を「ガクシ(学士?)」として祭り上げていた。地下の小さな部屋に軟禁され、様々な悩みを持つ客と面会させられる日々。お世話係の女性に言動を制限され、そして「私たちにとってあなたが運命」という言葉を何度も繰り返されるうち、次第に冷川の精神が狂いだす。
6話の感想
本作の数少ない良心とも言える半澤さんメイン回。前半では彼が以前担当した殺人事件の加害者遺族の女性とのやり取りが描かれ、そこから半澤さんと冷川さんが初めて出会った時の過去が明かされていきました。
第6話で印象的だったワードは「被害者なのか加害者なのか」と「信じる」というもの。加害者遺族は被害者なのか加害者なのかという問いかけが、新興宗教の教祖として祭り上げられ結果的に多くの死傷者を出すことになった冷川さんが「被害者なのか加害者なのか」という問題に繋がっていくストーリーが絶妙でした。
そしてこれまで一切の不可思議なものを「信じない」ことで呪いを受けずに済んでいた半澤さんですが、そんな彼が唯一信じる相手・妻の冴子さん(CV.伊藤美紀)が登場。しかしそんな彼女が半澤さんの弱みになってしまうという展開に思わず唸りました。これは……キツイ。英莉可ちゃん……。
今回ようやく冷川さんの過去が描かれたわけですが、そんな少年時代の冷川さんを演じたのが小林ゆうさんでした。これがまあ、すごい。信長くんが演じる冷川さんのお芝居もすごかったですが、ゆうさんの演じる少年冷川がまたとんでもなくすごい。
軟禁されていたことで語彙力が極端に少ないことに加え、意味をいまいち理解せずに使っているせいで発する言葉の違和感がすごい。いわゆる幼い子どもの無邪気さとか、言葉足らずとは全く違うんですよね。何かが欠けている。会話しているのに会話が成立していない、という冷川さん特有の話し方も、羽多野さんに無理に寄せているわけでもないのにちゃんと同じ冷川というキャラクターになっていて驚きました。やっぱりゆうさんすごい。今回も大変聞き応えのあるお芝居でした。
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