冬アニメ(1月~3月)
呪術廻戦(第2クール)
週刊少年ジャンプ原作 榎木淳弥 諏訪部順一 内田雄馬 瀬戸麻沙美 中村悠一 MAPPA
2020年秋にアニメが始まって以来旋風を巻き起こしている呪術廻戦。2021年1月には第2クールが始まり、京都校との交流会編などさらに盛り上がりました。本編のクオリティもさることながら、オープニングテーマのこれでもかと動きまくる映像がとにかく衝撃的。今後の展開を予見するような伏線や多くの人が考察したくなるような意味深な描写も話題になりました。
また「鬼滅の刃」同様にアニメ開始と同時にメディアで多く取り上げられるようになり、地上波で特集が組まれたりメインキャストがバラエティ番組に呼ばれることも多くなりました。特に元々TV出演の多かった東堂葵役の木村昴さんや七海建人役の津田健次郎さん、さらに主人公・虎杖悠仁役の榎木淳弥さんもこの作品が大きく知名度が上がりました。榎木さんのリアルで繊細なお芝居は2021年を代表する名演技だったので声優アワードの主演男優賞の最有力候補かも?
SK∞ エスケーエイト
オリジナルアニメ 畠中祐 小林千晃 ボンズ
スケボー×バトルアクションという今までにない新しいオリジナルアニメ。作画に定評のあるボンズ制作による本格的なスケボーアニメです。後半はさすがにファンタジックな表現が増えますが、序盤はスケボー初心者のランガ(CV.小林千晃)が主人公のレキ(CV.畠中祐)に教わりながら上達していくという王道のスポーツアニメでもあります。主演二人は芸歴こそ違えど同い年ということもあり、キャストとキャラクターがシンクロするような仲の良さも微笑ましかったです。
またアニメが放送されたおよそ半年後に行われた東京オリンピックでは初種目となるスケートボードの二種目(ストリートとパーク)で日本人が優勝するなど注目されました。エスケーエイトで登場した技や単語が現実でも登場して本作を思い出したという人も多かったはず。
前評判のないオリジナルアニメながら回を重ねるごとにじわじわと人気と知名度を上げていった本作。現実のスケボー人気と相まってさらに人気になっていってほしい! そしてあわよくば2期も……!
進撃の巨人 The Final Season
別冊少年マガジン原作 梶裕貴 石川由依 井上麻里奈 神谷浩史 花江夏樹 佐倉綾音 MAPPA
「進撃の巨人」シリーズで第1期から第3期までを担当したWIT STUDIOから変わり、4期となるThe Final SeasonはMAPPAが制作を担当。これにより巨人や立体機動の動きの一部などが3Dになり、雰囲気も少し変化しました。進撃と言えばのLinked Horizonも本作には不参加で一部のファンはがっかりしたものの、一方で神聖かまってちゃんによるオープニングテーマ「僕の戦争」もインパクトは充分でこれはこれで進撃らしい楽曲でした。WIT STUDIOの頃が美しくも残酷な世界を体現したアニメだったのに対し、MAPPAはより原作に近い地獄感が表現されていると感じました。
第一話は海の向こう側であるマーレが描かれ、新たな主人公となるファルコ(CV.花江夏樹)やガビ(CV.佐倉綾音)などが登場。これまでの主人公であったエレンやミカサらが成長した姿となり、かつてのエレンたちを彷彿とさせるようなファルコやガビとの対比が切なく辛い物語でした。
ガビ役の佐倉さんの荒々しく、かつてのエレンを思い出させるような演技も印象的ですが、初期から見ているファンにとって最も辛かったのがエレンとアルミンが喧嘩し決裂するシーン。アフレコ現場でも演者さんが思わず泣いてしまったこともあったそうで、これだけ長くアニメをやっているからこそ演じる方も見る方も胸が締め付けられる名シーンとなりました。
銀魂 THE FINAL
映画 週刊少年ジャンプ原作 杉田智和 阪口大助 釘宮理恵 石田彰 子安武人 山寺宏一 BN Pictures
2006年から始まり何度も終わる終わる詐欺を繰り返してきた銀魂がついに、本当に完結。2017年-2018年に放送された第4期の続編であり、シリーズの完結編です。銀魂だとどうしても「また戻ってくるんじゃないの」と思ってしまいますが、原作も完結し今度こそ本当に終わってしまいました(たぶん)
第3期の中盤からじわじわとシリアス展開が増え第4期に至ってはほぼドシリアス。THE FINALもしんみりとする展開でしたが、ラストは銀八先生で締めてくれるなど銀魂らしい終わり方をしてくれました。
個人的にはひたすらアホギャグたまにシリアスな銀魂が好きだったので終盤の展開は正直イマイチハマれなかっただったんですが、THE FINALではついに終わってしまうんだという感慨で泣きそうになりました。
やっぱり寂しいので再放送でもいいからまた帰ってきてほしいですね。(終わる終わる詐欺でもいいよ)
シン・エヴァンゲリオン劇場版
映画 オリジナルアニメ 緒方恵美 林原めぐみ 宮村優子 坂本真綾 三石琴乃 カラー
こちらは1995年に放送されたTVアニメからおよそ25年経ってシリーズが完結しました。全エヴァファンにとって、そして多くのアニヲタにとっても2021年はシン・エヴァなしには語れない年となりました。新劇場版から見始めたにわかファンとしてはあまりの内容の難解さに理解できないシーンも多々ありましたが、それでもシン・エヴァに関しては二度も劇場に足を運ばせるくらいの魅力と中毒性がありました。
今もまだ上手く感想が言えないくらい、魅力を言葉にし辛い作品です。長い歴史があるからこそ心に突き刺さる内容でした。シンジくんと、庵野さんが救われてよかったという思いでいっぱいです。
新劇場版は全て劇場で見たのですが、この作品はやっぱり劇場で見てこそですね。TVで見てもあの没入感は味わえない。この時代に生まれて、この作品を映画館で見られて本当に良かった。
春アニメ(4月~6月)
ゴジラS.P<シンギュラポイント>
オリジナルアニメ 宮本侑芽 石下翔弥 久野美咲 釘宮理恵 ボンズ オレンジ
ゴジラシリーズ完全新作のオリジナルアニメ。ゴジラシリーズを一切見たことのないわたしでも一つのアニメ作品としてとても楽しめました。途中からは専門用語と数字の羅列で全くの意味不明状態に陥ったものの、分からなくても面白いという魅力がありました。難解なストーリーだけでなく、ポップでカラフルな世界観と、とにかく怪獣のCGが素晴らしかった! 怪獣やクリーチャーには基本興味ないんですが、ゴジラS.Pに登場する怪獣たちはどれもとても色彩が豊かで綺麗なんですよね。見て楽しいアニメでした。
そしてなんと言っても久野美咲さんと釘宮理恵さんのお芝居が最高。これぞ声優という最高級の滑舌がめちゃくちゃ気持ちいい。聴いても楽しいゴジラS.P。
あからさまに続きがありそうなENDだったので続編があるといいな……?
「ゴジラS.P<シンギュラポイント>」の全話感想はこちら↓
バクテン!!
オリジナルアニメ 土屋神葉 石川界人 小野大輔 近藤隆 下野紘 神谷浩史 櫻井孝宏 ZEXCES
アニメでは珍しい男子新体操を描いた作品。初心者の主人公が仲間とともに上を目指す王道スポーツアニメです。よくぞここまで人気声優を揃えたという豪華さも驚きですが、何よりも新体操の表現が本当に素晴らしかった。引きの場面ではCGを、アップのシーンは手描きでという使い分けによってめちゃくちゃリアルかつ迫力のある映像になっていました。作画レベルも非常に高くて、前評判なしのオリジナルアニメだったにも関わらず、じわじわと人気を得ていったように思います。
今年はオリジナルアニメが非常に豊作だったイメージですが、その中でもバクテン!!はかなり上位に来る気がします。ただ1クールに収めるにはライバル校のキャラまで描くには少し短かったので、映画で続きを見られるのが本当に嬉しいです。
「バクテン!!」の全話感想はこちら↓
東京リベンジャーズ
週刊少年マガジン原作 新勇気 和氣あず未 林勇 鈴木達央 ライデンフィルム
2021年の覇権だったと言える「東京リベンジャーズ」。ここ数年はあまりアニメで見なかったヤンキーモノに、タイムリープという人気ジャンルをかけ合わせた異色作。中学時代の恋人が事故で亡くなったというニュースから始まるのも驚きながら、その後も主人公・タケミチを襲う様々な悲劇には見ているこちらも鬱になってしまいそうな超ドシリアス展開が続きました。
また最初は最弱だった主人公がのし上がっていくという王道展開はありつつも、決してケンカが強くなるわけではないのにタケミチがどんどん頼もしくかっこよくなっていくのも胸アツでした。東リべは主人公とヒロインが本当に良いキャラで応援したくなるのも魅力です。
そして東リべと言えばのマイキーこと佐野万次郎も今年を代表する人気キャラクター。マイキーを演じた林勇さんもTVで顔出しするようになったり、これまで実力のあった林さんの知名度を一気に上げるきっかけともなりました。
すでに2期も決まっておりこちらも楽しみです。あの衝撃的な1期の最終回からどのように進んでいくのか今から待ちきれません。
不滅のあなたへ
週刊少年マガジ原作 川島零士 引坂理絵 内田彩 愛河里花子 白石涼子 八代拓 津田健次郎 ブレインズ・ベース
歴史に残るアニメが生まれたんじゃないでしょうか。圧倒的な映像美と壮大な世界観。一言では説明できない独特な物語はもはや人生そのものを描いているような超大作です。何もかも型にはまらないアニメなので、最初はその不思議な設定に戸惑うかもしれません。しかしフシという主人公が1クールかけて謎の生命体から人間へと成長していく姿や、フシを取り巻く様々な人間模様にいつの間にか惹き込まれていきます。ただ、残酷で容赦のない描写が非常に多く思わず目を背けたくなるシーンばかりなので見ているだけでかなり精神力と体力を消耗します……。
そしてなんと言っても本作がアニメ初主演となったフシ役の川島零士さんがすごい。ここ数年で出てきた新人の中でも一番天才だと思った声優さんです。言葉を理解できず人語を真似た音だけしか発さない初期の頃や、フシが変身するオオカミや巨大熊のオニグマ状態での声、言葉を自由に扱えるようなった後も時折言葉に詰まる表現など、およそ新人がこなすような量ではないお芝居を見事に表現していました。新人だからこそ表現できるフシだったと思います。
こちらもすでに2期が決まっており、2022年の秋放送予定。またあの残酷な世界を見るのかと思うと今から気が重くなりますが、それでもフシの旅を頑張って見届けたいと思います。
夏アニメ(7月~9月)
かげきしょうじょ!!
メロディ原作 千本木彩花 花守ゆみり 上坂すみれ 大地葉 佐々木李子 松田颯水 松田利冴 PINE JAM
アニメ放送開始後からじわじわと人気が出始め、最終的には夏アニメの覇権争いに加わるほどの人気作となった本作。宝塚歌劇団をモチーフにした紅華歌劇団を目指す少女たちの音楽学校での日常を描いています。安定した作画と豪華な声優陣、エンディングテーマにメインキャラが歌う楽曲を毎週ランダムで流すなど制作陣の愛を感じるアニメでした。何より、紅華歌劇団のトップスターたちに、リアルの宝塚卒業生で現在声優をしている方たちを起用するという発想がもう天才。元宝塚声優たちによって、一気に作品のリアルさが増したと思います。
またメインキャラ7人の音楽学校に入学するまでの過程や家庭の事情、音楽学校での人間模様などがしっかりと描かれているため、キャラ一人一人に好感が抱けて応援したくなるところもとても良かった。メインキャストが若手女性声優の中でも芝居と歌どちらも実力のあるメンバーだったのもかなり大きいですね。
主人公・さらさの一風変わった魅力もクセになり、まだまだ続きが見たい名作です。
「かげきしょうじょ!!」の全話感想はこちら↓
Sonny Boy
オリジナルアニメ 市川蒼 大西沙織 悠木碧 小林千晃 マッドハウス
2021年最大の問題作(?)にして最高のオリジナルアニメでした。学校ごと異次元に漂流し超能力を手に入れた36人の少年少女のひと夏を描いた作品ーーと言えば王道アニメに聞こえるかもしれませんが、実際は「考えるな、感じろ」です。オープニングテーマも、作中で流れるBGMもなく(挿入歌は大体一話に一曲ずつ)異色だらけのアニメで、内容もとにかく奇抜。作中で起こる出来事やキャラクターの言動にはほとんど説明がないため、毎回放送されるたびに考察が行き交い一部で盛り上がりを見せました。”とにかく分かりやすく”という作品が一般的なこの時代に、真逆を行くような難解さは非常に挑戦的で、個人的には大好きでした。
また分からなくても面白いのがサニボの特徴で、少年少女がクラスごと漂流、様々な超能力に様々な異世界、淡い恋模様や中学生らしい人間関係など難解なところ以外は王道展開がてんこ盛り。さらにメインキャスト4人のお芝居が非常に魅力的でとても聴き応えがあります。考察が苦手でも、分からなくても楽しんでいいんだと勇気をもらった作品です。
※「Sonny Boy」のBlu-ray BOXは公式サイト及びTOWER RECORDでのみの限定販売です。
詳細はこちら→「Sonny Boy」公式サイト
「Sonny Boy」の全話感想はこちら↓
RE-MAIN
オリジナルアニメ 上村祐翔 西山宏太朗 木村昴 斉藤壮馬 古川慎 畠中祐 廣瀬大介 Lynn MAPPA
こちらもオリジナルアニメで、水球という珍しいテーマを扱っています。スポーツアニメの王道と言えば初心者の主人公がチームの中でだんだんと成長していくというものですが、本作は捻りに捻ったストーリーが特徴的。中学時代水球の強豪校でエースだった天才・みなとが交通事故に遭い中学三年間の記憶を喪失。水球をやっていたことすら忘れるも、新たに入学した高校で水球部に誘われ弱小チームで新たに水球を始めるという物語。序盤はコメディ調で進み部活の練習やチームのメンバー集めがメインですが、中盤からは一気に物語が意外な方向へ進み出します。
主人公・みなとのキャラクター設定や記憶喪失の行方などがとにかく予測不可能に展開していくため、最後まで目の離せないストーリーでその意外性が本当に楽しい作品です。
またみなとを演じる上村祐翔さんのお芝居も天才的。記憶喪失とともに精神年齢が入れ替わる主人公を見事に演じており、中盤からはさらに違うお芝居もあったりとものすごい高度な演技を堪能できます。
水球を知らなくても楽しめる上に水球のルールもちゃんと覚えられるので、ぜひとも食わず嫌いせずに見てほしい!
「RE-MAIN」の全話感想はこちら↓
秋アニメ(10月~12月)
さんかく窓の外側は夜
リブレ原作 島﨑信長 羽多野渉 安済知佳 斉藤壮馬 三上哲 諏訪部順一 平田広明 ゼロジー
女性向けと思わせて重厚な人間ドラマを描いたホラーという異色アニメ。霊感を持つ主人公が除霊師を名乗る青年と共に様々な怪奇と対峙する物語。ホラーが苦手な人でも見られる程度の怖さで、むしろ人間ドラマがメイン。最後まで見ると第1話の二人の出会いやメインキャラの生い立ち、家族、出会う人々、繰り返し登場する言葉など、全てが絶妙に練られた伏線であり繋がっていることに驚愕する傑作です。
メインキャストも実力派ばかりで、島﨑信長さんと羽多野渉さんの噛み合っているようで噛み合っていない掛け合いや、平田広明さんや三上哲、本田貴子さんといった洋画の吹き替えを多くこなすベテラン声優による聴き応え抜群のお芝居も本作の魅力。芝居だけで言ったら今年トップ3に入る満足度でした。
こちらも食わず嫌いせずに見てほしい名作アニメです。
「さんかく窓の外側は夜」の全話感想はこちら↓
吸血鬼すぐ死ぬ
週刊少年チャンピオン原作 福山潤 古川慎 田村睦心 マッドハウス
ギャグアニメの傑作が爆誕。久々に毎週声を上げて笑うことができました。魅力的なキャラクター、テンポの良いボケとツッコミ、超豪華なキャスト、安定したクオリティの高い作画、印象的なOP&ED。どれをとっても2021年を代表するアニメとなりました。
本作の面白さはなんと言っても一度聞いたら忘れられないキャラたちの存在です。Y談おじさん、野球拳大好きなど名前だけで笑ってしまうセンスは原作者様に脱帽。しかしアニメのすごいところは、そんな数々の変態個性的な吸血鬼たちに超が付くほどの豪華声優を当ててしまったこと。ゼンラニウム(CV.大塚明夫)、Y談おじさん(CV.井上和彦)、野球拳大好き(CV.千葉繁)、辻斬りナギリ(CV.関俊彦)、御真祖様(CV.中田譲治)、デメキン(CV.若本規夫)等々……声優好きならこのキャスティングだけで腹抱えて笑ってしまう人選です。天才かな?
最終回で2期が決定し喜んだ人も多いハズ。こんなに楽しいアニメなら毎週やっていてほしい!
「吸血鬼すぐ死ぬ」の全話感想はこちら↓
ヴィジュアルプリズン
オリジナルアニメ 千葉翔也 古川慎 七海ひろき 堀江瞬 A-1 Pictures
ヴァンパイア×ヴィジュアル系というこちらも異色のアニメ。V系と言ってもバンドではなく、アイドル系アニメに近い作品です。「うたの★プリンスさまっ♪」シリーズの上松範康さんが原作を務めているだけあり、イケメンたちによるツッコミどころ満載のシリアスな笑いが楽しめるエンタメアニメ。その一方でヴァンパイアの設定や歌う理由などしっかりした部分もあり、初期の意味不明さを乗り越えればかなり楽しめる作品でした。
片桐いくみさんの超美麗なキャラデザと若手男性声優の中でも特に歌唱力の高いキャスティング、そして上松さんによる超絶クオリティの楽曲。細かい粗を探すより、見て聴いて楽しい作品で個人的にはかなり楽しめました。音楽系アニメは好きだけど、キラキラしたアイドルアニメはちょっと苦手……という人にもオススメかもしれません。
「ヴィジュアルプリズン」の全話感想はこちら↓
王様ランキング
マンガハック原作 日向未南 村瀬歩 梶裕貴 佐藤利奈 WIT STUDIO
アニメ化以前から話題となった人気漫画が原作ということもあり、放送前から秋アニメ最大の注目作でした。その期待を裏切るどころか突き抜けるほどのクオリティで視聴者の度肝を抜いてくれた本作。圧倒的な作画で評判のWIT STUDIO制作なだけあり2021年を代表する名作アニメとなりそうです。
主人公は耳が聞こえず言葉も話せない、おまけに力もない幼い王子・ボッジ。相棒は目玉のついた影のような生物・カゲ。メインキャラからして斬新で、絵本のような映像に童話のような物語、多面性のある複雑なキャラクターの数々と全てが新しいアニメです。
生き生きとした映像とキャラクターたちもさることながら、メインキャスト二人が本当にすごい。これが初主演となるボッジ役の日向未南さんはセリフが「あうあう」などしかないにも関わらず、ボッジの感情を見事に表現していて一言目から完璧にボッジでした。初主演でここまで違和感のないお芝居も凄いし、視聴者に凄いと思わせない凄さも凄い。
そしてカゲ役の村瀬歩さんは本作でも天才ぶりを発揮。喋れないボッジの代役としてセリフ量も非常に多いながら、村瀬さん特有の高音を封じた独特の声がカゲ役にぴたりとマッチ。声の想像し辛いキャラクターからあの声色を生み出した村瀬さんはさすがの一言です。
「王様ランキング」の全話感想はこちら↓
鬼滅の刃 無限列車編/遊郭編
週刊少年ジャンプ原作 花江夏樹 鬼頭明里 下野紘 松岡禎丞 日野聡 小西克幸 ufotable
全国民が待ち望んだ完全新作がついに始まりました。劇場版とし制作された「無限列車編」をTVアニメ版として再編集され放送した後、続けて「遊郭編」が始まったことで全体の流れもより分りやすくなったのではないでしょうか。新作も一切の期待を裏切らないハイクオリティなアニメとなっており、放送前に明かされた新キャストが沢城みゆきさんただ一人だったのも逆に話題を呼びました。
もはや語ることもない有名作ですが、やはり声優の豪華さが特筆すべき点でしょうか。遊郭に潜む鬼役を沢城さんが演じる他、宇髄さんの三人の嫁役には石上静香さん、種崎敦美さん、東山奈央さんとこちらも超人気声優がキャスティングされました。さらには炭治郎が世話になる花魁役に斎藤千和さん、鬼が操る帯の声を伊藤静さん、宇髄さんが使役するムキムキねずみ役に木村昴さんなど、脇役にまでとんでもない豪華声優を使っており新キャストが登場するたびに話題を呼んでいます。さすが天下の鬼滅……! まだ登場していない「遊郭編」の新キャラに一体誰がキャスティングされるのか、来年もまだまだ目が離せません。
「鬼滅の刃 遊郭編」の全話感想はこちら↓
まとめ
長くなってしまいましたが、2021年で特に印象に残ったアニメをまとめてみました。今年は特にオリジナルアニメがどれも個性的でクオリティが高かったように思います。原作がない分、先の読めない展開が魅力ですね。
一方で「鬼滅の刃」や「進撃の巨人」など人気漫画原作の最新シリーズも見られて楽しい1年となりました。今回は載せられなかったものの他にもたくさんの素敵なアニメが放送されたので、良かった他の記事も読んでいただけたら嬉しいです。
ではここまで読んでいただきありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
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