※2/21加筆修正しました。
毎回ひとりずつ好きな声優さんをオススメするシリーズの第2弾。今回紹介するのは…
村瀬歩
若手ながら数多くの作品で主演を務める、ファンからは「天才」とも呼ばれる実力派声優さんです。
プロフィール
1988年12月14日生まれ。
出身地はアメリカ合衆国で、小学校までアメリカで生活。その後は高校時代まで愛知県で暮らしていたそうです。
2011年、「Persona4 the ANIMATION」で声優デビュー。
所属事務所はヴィムスです。
村瀬さんと言えば…
とにかく童顔というイメージが非常に強い声優さんです。童顔声優と言えば数多くいますが(下野さんや梶さんなど)、その中でも群を抜いているのではないでしょうか。いつ見ても顔立ちが可愛すぎてびっくりします。(ただ身長は172cmと決して小さくはないので、そのギャップにまた驚きです)
さらに中性的な見た目に加えて声も性別不明なのも有名な話で、後ろから声をかけられて女の子かと思ったら村瀬さんだった、なんて話もあるほどです。
ただ、英語が非常に堪能で発言もはっきりとしているため、見た目以上に大人びた印象のある声優さんです。
また2016年には第10回声優アワードで新人男優賞を受賞されています。
声の特徴
村瀬さんと言えば女の子に聞こえるくらいの高く可愛らしい声、という印象が強いですが、実は声幅が非常に広い声優さんです。ラジオや一部役柄でも聞くことができますが、別人に聞こえるほど低い声も自由自在に操ることができ、個人的には声幅が広い男性声優トップ5に入るのではないかなと思っています。
また演じるキャラクターの幅も非常に広く、ショタ系(「アイドルマスターSideM」)、王道主人公(「ハイキュー!!」、「怪盗ジョーカー」)、女装男子(「ガッチャマン クラウズ」)、クール系(「将国のアルタイル」、「刀剣乱舞」)、狂気悪役系(「M3~ソノ黒キ鋼~」、「魔法使いの嫁」)、気弱系(「火ノ丸相撲」)、お調子者(「Dr.STONE」)、人外(「DEVILMAN crybaby」、「青の祓魔師」)など、若手とは思えないほど幅広い役柄を演じています。特に悪役や狂気的、変態的な役を演じた時のクセの強さはかなり強烈です。そう言った意味では同年代の松岡禎丞さんと近い系統かもしれません(禎丞さんも悪役などのクセが非常に強く、役幅もかなり広い)
歌唱力も高く、多くの作品でキャラクターソングに参加しています。キャラごとの歌い分けも上手いので、作品によってがらりと歌の雰囲気が変わるのもさすがです。
オススメのキャラクター
日向翔陽(ハイキュー!!)
村瀬さんの代表作と言えば、やはり「ハイキュー!!」ですね。デビューから3年目、村瀬さんにとっての初主演作品です。かなりのハマり役だと思いますが、村瀬さん自身は以前ハイキュー!!のラジオで自分の声はどちらかというと知的で鋭いイメージだったというようなことを仰っていて、日向はそのイメージとは少し離れています。ただこの日向というキャラクター、いわゆる熱血王道主人公ではありません。好きなことには全力ですが、決して考えなしではなく、むしろ作中でどんどん成長して、考えることを極めていきます。そして、登場するライバルたちも一目置くほどの鋭い威圧感のようなものを瞬時的に出すこともあり、そういう意味では、村瀬さんの鋭さがぴたりと当てはまっているように感じられます。
またデビューして数年の村瀬さんが全力投球でお芝居に臨む姿は、バレー初心者の日向が様々な試練をひとつずつこなしていく姿とも重なります。
ちなみに「ハイキュー!!」のキャスト陣は実際の年齢や芸歴と作中のキャラ同士の立場やポジションがシンクロしていることが多く、たとえば日向より先輩のキャラや大人のキャラには、村瀬さんよりも年上・芸歴が上の先輩がほとんど。逆に同じ高校一年のキャラには、界人くんや内山昂輝さん、斉藤壮馬さん、諸星すみれちゃんなど、年下や年齢の近いキャストさんが配役されており、実際の関係性と作中の関係性がシンクロすることがあるのがとても面白い作品になっています。
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爾乃美家累(ガッチャマン クラウズ)
「科学忍者隊ガッチャマン」の派生作品の一つで、設定とストーリーを一新した現代版ガッチャマンとも言えるこの作品。
村瀬さんはデビュー2年目にして重要キャラクターとしてこの作品に参加しています。
一言で言うなら「女装キャラ」。実はこの作品がわたしにとって初めて村瀬さんを知った作品でもありました。美少年女装キャラで、声も中性的、おまけに名前も中性的なので、最初は本当に男性か女性か分からず、自分にとってはかなり謎に満ちた声優さんでした。
なにより、まだ新人さんだったにも関わらず、それを感じさせないほどの演技力。クールで少し低めな中性的な声が役にピタリとハマっていて、当時はこの累というキャラにドはまりしていたのを覚えています。
わたしにとっては、村瀬さんの原点とも言えるキャラクターです。
銀狼(Dr.STONE)
ある日突然世界中の人間が石化してしまい、3700年後に石化から目覚めた主人公・石神千空(CV.小林裕介)が人類を元に戻すために科学の力を使って謎を解明していく、というストーリーの本作。設定からしてぶっ飛んでいますが、登場する科学は全て現実に存在するものというギャップが本当に面白い作品です。
さて村瀬さんが演じる銀狼というキャラクターは、その3700年後の世界に存在していた集落の少年で、村の門番という役どころです。兄・金狼(CV.前野智昭)と共に門番をしているのですが、生真面目な兄とは違い銀狼は単純かつ少しお調子者。利己的な一面や弱気な一面もあったり、非常に人間らしいキャラクターで、村瀬さんが実に魅力的に演じています。
こういった”かっこいい”や”かわいい”だけでは収まらない、人間味溢れるキャラクターを演じられるのが村瀬さんの強みなのかもしれません。
それはそうと、Dr.STONEは本当に面白いのでオススメです。
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飛鳥了/サタン(DEVILMAN crybaby)
最初に謝っておきますが、紹介しておきながら管理人はこの作品を見れていません。キャスト発表された時からずーっと気になってはいるのですが、いかんせんエログロ系が苦手なせいで中々手を出せずにいるのです。(いい加減に見ろ)
永井豪原作の伝説的漫画「デビルマン」を明確に最後まで描いた唯一のアニメ作品が本作です。Netflixで独占配信されるや否や、その完成度の高さから大きな話題を呼びました。
現在公式HPでは、ダイジェスト映像が公開されており、それを見るだけでも圧倒されます。そして村瀬さんの演技がとんでもないことになっています。低音がド迫力でめちゃくちゃかっこよく、いや本当にこれは見るしかないなと思わされました。(がんばって見ます…)
他にもこんなキャラクター
丸尾重虎(坂道のアポロン)
デビュー間もない頃の村瀬さん。小太りのクラスメイト役。目立たないけど既に上手い。
伊削ヘイト(M3〜ソノ黒キ鋼)
イカれ系の始まり。デビュー4年目で役幅が広すぎる。
ジョーカー/ジャック・ジョーンズ(怪盗ジョーカー)
子ども向けアニメの主人公。王道主人公。
ジョー<宇田のパラサイト>(寄生獣 セイの格率)
下顎に寄生したパラサイト。登場回数は少ないけど、村瀬さんの上手さを体感できるのでオススメ。
萩原学(ノラガミ)
ゲストキャラクターだけど、いじめられっ子を好演。
法田ユウジ(暗殺教室)
金持ちの息子。嫌味な役も完璧でかなり衝撃的だった。
小夜左文字(刀剣乱舞)
無表情系ショタ。可愛い見た目に反し声は低めだが、ちゃんと幼さがあるのがすごい。
南健次郎(ユーリ‼︎! on ICE)
博多弁のめっぽう明るい少年役。村瀬さんの方言キャラは今の所貴重なのでオススメ。
アッカァくん(ACCA13区監察課)
赤い鳥のマスコットキャラ。あんまり出番はないけど特徴的な喋り口がクセになる。
マフムート(将国のアルタイル)
主人公。冷静でクールなかっこいい声。知性的な村瀬さんが好きな人にオススメ。
姫野かのん(アイドルマスターSide M)
わずか9歳のキッズモデル。中性的かつ幼い男の子を演じられるのはもはや村瀬さんしかいないのでは…。しかもこの声で歌える。
カルタフィルス/ヨセフ(魔法使いの嫁)
不死の少年。病み系の村瀬さんが好きな人にオススメ。
矢逆一稀(さらざんまい)
かっぱに変身しちゃう系主人公。毎話劇中で歌うキャラソンがオススメ。
ウド(進撃の巨人)
FINAL SEASONから登場。出番は少ないけど、個人的にはとても好き。
総評
若手声優の中でも特に演技の幅が広く、多くの魅力的なキャラクターを演じている村瀬さん。今後は一体どのような役柄が増えていくのか、見守るのが非常に楽しみです。
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