9話のあらすじ
夜の街でセリと偶然会ったコウは彼女が何かに悩んでいるのではと察し、誘われたカラオケに同行する。眷属になりそうな人間の中に恋愛を拗らせた通称ダル男がいるのだという。セリに付きまとっているというそのダル男はカラオケの扉越しにも姿を現すが、セリは「面倒くさくなったら殺せばいい」と言い出して……。
9話の感想
男が好きなJKに扮し今日も夜の街を徘徊するセリちん。そんな彼女が以前口にしていた悩みは本物だったのではと心配するコウくんは彼女の悩みを聞いてあげることに。
曰く、眷属になりそうな男と遊んでいたのはいいものの、色々と拗らせて面倒くさいダル男になってしまったのだとか。遊びのつもりだったのに本気になられて困ってる、というやつですね。セリちんは「面倒くさくなったら殺せばいい」と言いつつもどこか憂い顔。
カラオケでは盛り上がる曲を入れてみんなで楽しむ派のセリちんと、真剣に曲を選んで好きな曲を歌いたいコウくん。みんなが盛り上がる曲を選んで自分は楽しいの? というコウくんの問いかけは結構深い。実際カラオケってよほど長い付き合いとかじゃない限り、「この曲知らないかな」とか「みんなが知ってる曲のがいいかな」とか「暗い曲はよくないよな」とかいろいろ考えて面倒くさかったりしますよね。それが楽しいならいいんだけども。
あとコウくんが浪漫飛行好きなのなんか良きでしたw。コウ役の佐藤元くんも浪漫飛行が十八番らしいのでぜひ作中で聞いてみたかった……。
そんなカラオケあるあるで盛り上がっていたのに扉越しにダル男さんが現れてからは突然のホラー。なんか色調もおかしくなって、無言でドアを叩き続けるホラー現象に、さらには突然吸血鬼の本性をあらわにするセリちんにも恐怖。
普段は温厚で人間に紛れて過ごしている吸血鬼が、ふとした瞬間に本性を現して人間とは違う生き物だと突き付けてくる演出、たまらないですね。どんなに親しくしていても襲われたら一たまりもないんだよっていう恐怖。
しかしナズナちゃん相手に慣れてるコウくんはへこたれない。同じくらい恐怖対象だったダル男さんをかばって助けようとするコウくん。そしてコウくんの危機に颯爽と現れるナズナちゃん、かっこいい。腕時計型トランシーバーを構えるコウくん、某高校生探偵みたいでちょっと笑ってしまった。麻酔銃かな?
元カノに振られて酔って転んだところをセリちんに声をかけられたダル男さんこと秋山さんことあっくん。本当は彼を眷属にするつもりなんてなく、ただ友達として時間をともにするのが楽しくなってしまったセリちん。けれどあっくんがそんな彼女に恋をしてしまったことから2人の関係は崩れてしまったのです。
男女間に友情は成立するのか、というのはよくある問答ですがこの2人に限っては成立できなかったんですね。人間関係に必ず恋愛が結びついてくるのが面倒くさい、というセリちんの言葉もなんかすごく刺さりました。友達だったら気楽に付き合えるのに、そこに恋愛が絡むとなんであんなに面倒くさくなるんですかね。
吸血鬼と人間のお話ではあるものの、今回は特に現実にもよく起こりうる普遍的なテーマに感じられて色々と刺さりました。
ちなみにあっくんを演じていたのは吉野裕行さん。最初に扉越しにホラーで登場した時は、えっこんなストーカー役によっちん!? と思ったけどめちゃくちゃいいキャラでしたね。こういう声好き。セリちんの眷属になったってことは今後も出番あるんでしょうか。個人的にすごく好きなのでコウくんの良きお友達になってほしい。
あとセリちんを演じる戸松遥さん。言い方は悪くなっちゃうかもしれないんですが、こういうJK役本当にめちゃくちゃ似合いますよね。あのギャルっぽい口調といい、マジアガる~⤴とか言いながらダルさのある肩ひじ張らない感じ。逆に吸血鬼らしさ全開の時には声の覇気やトーンがガラッと変わるのもかっこいいしさすがでした。
関連商品
↓Amazonプライム会員なら月額600円でAmazonプライムビデオ見放題や無料の配送特典などお得なサービスを受けられます。他にも多数のサービスを利用できるのでオススメです!
コメント