11話のあらすじ
クヌート王子を人質に取ったトルケル軍は枯れ葉舞う山の中を進軍していた。たった500人の兵でデンマーク軍1万6千の兵に戦いを挑もうとするトルケル軍が理解できないラグナルに対し、トルケルは北欧に伝わる「ヴァルハラ」について語りだす。それは戦って死んだ者だけが導かれるノルマン戦士の誉れであった。
11話の感想
トルケル(と大塚明夫さん)の魅力が存分に発揮された第11話でしたね。ラグナルも言ってましたが、トルケルはまんまこども。強い相手と戦って勝つことしか頭にない。
ただその好戦的な性格にはノルマン人ならではの思想がありました。
彼が語っていた「ヴァルハラ」というのは北欧神話における最高神オーディンの宮殿のこと。北欧神話では戦って死んだ勇敢な戦士は、ワルキューレ(ヴァルキュリヤとも)という女性たちによって選定されヴァルハラへと導かれると言われています。天国に近い概念でしょうか。日本では良いことしたら天国、悪いことしたら地獄みたいに言われますが、北欧神話では戦って死んだ強い者だけがヴァルハラへ行けるようです。通りで好戦的。
トルケルはこれを信じているようですが、同じノルマン人でもラグナルたちには理解できなかったようですね。
ところでトルケルたちがキリスト教を結構はっきり馬鹿にしていて、うわ~~~ズバズバ言っとる~~~ってちょっとハラハラしましたw。宗教ってセンシティブだから……。でも当時のノルマン人にとってはこんな感じだったんでしょうね。モブのヴァイキングが「俺も改宗しようかなあ」ってめちゃくちゃ軽く言ってたのには笑いました。
そしてそんなトルケルを演じる大塚明夫さん。もう、すごいの一言。アシェラッドもそうなんですが、トルケルもめちゃくちゃ複雑なキャラじゃないですか? おバカっぽい要素もありつつ、すぐに付け火だと察したり、地頭はかなり良さそう。何よりも常に腹から声だして叫んでる感じが演じててすごいカロリー消費しそう。声は本当に渋くてかっこいいけど、敵を煽る時のこどもっぽさも全力で、なんかもう明夫さん劇場だった。見た目も強そうだけど声だけ聞いても勝てる気がしない。
今回はトルケル大暴れで血みどろなシーンも多くてちょっと精神が疲弊しましたが、鎮火後の森でトルケル軍の兵士とラグナル軍の兵士が「えっ、お前敵だったの」って見合うシーンが完全にコントで爆笑しました。しかもその後2人ともアシェラッドたちに弓矢でやられるというオチもばっちり。
その後の、「次来るぞ、死体片付けとけ」っていうアシェラッドの言葉にも笑いました。
ともかく無事に(?)アシェラッド兵団と合流したクヌート王子。しかしいまだ一言も喋らず……焦らしますね。どんなにトルケルたちに煽られても、襲撃されても、火事になっても、本当に一言も喋らないのもはや自我がないんか? と思ってしまう。トルフィンとの出会いが何か変化をもたらしたりするんでしょうか。
素顔も明らかになったしそろそろ喋ってくれるんじゃないかと次回に期待。
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