21話のあらすじ
御前会議のためイングランド北部の町・ヨークへと入港したクヌート一行。しかしクヌートは陸地から何者かに矢で射抜かれて重傷を負ってしまう。アシェラッドは集まっていたヨークの住民たちに「王子が暗殺された」と大声で呼びかける。
一方クヌートを狙った人物を追っていたトルフィンはそこで懐かしい人物と再会する。
21話の感想
ヨークへと入港したクヌート一行、しかし上陸する前にいきなりクヌートが矢で射抜かれるという展開に驚かされました。直後の、わざとらしいアシェラッドの「王子が撃たれた」発言でなんとなく察しましたが……。クヌート本物かと思って焦ってしまった。
今回はとにかくアシェラッドがひたすら悪い顔してましたね。クヌートを狙った暗殺者もフローキの手先かと思いきや、まさかアシェラッドの自作自演だったとは。
ヨークの人々にスヴェン王が自分の子を殺そうとしているという噂を流し真実味を出すための、暗殺未遂事件。相変わらず天才的過ぎるがゆえにえげつない。
一方のトルフィンは、11年間ずっとトルフィンを探し続けていたというレイフさんとついに再会を果たします。お互いに気づくまで結構な時間を要してましたが、確かにトルフィンは昔の面影がなさ過ぎて10年ぶりだったら気づけないのも当然か。
トルフィンはレイフさんに対してヴィンランドのことしか訊かず、ヘルガやユルヴァのことを口にしませんでしたが、トルフィンは彼女たちのことをどう思っているんでしょうね。話を聞いてしまったら故郷に帰りたくなってしまうから聞きたくなかったのかな。主人公なのに全然心情が描かれないので分からない……。
そしてビョルン。前回そう長くはないことがちらっと語られていましたが、改めて弱った姿を見たら胸が詰まりました。最初は恐怖でしかなかったけどビョルンとても好きです……。イカレ野郎しかいないヴァイキングの中でも、かなり常識人に近い人物だったと思います。
ただ驚きだったのは、アシェラッドとの決闘の中で口にした「友達になりたかった」という言葉。あまりにも殺伐とした時代だから「友達」という概念が存在することに驚かされました。それくらい、ビョルンにとってのアシェラッドは特別な存在だったんですね。
そしてアシェラッドにとっても、大嫌いなデーン人の中で、きっと唯一信用できる人物だった……と信じたい。アシェラッドの言葉はどれが真実でどれが嘘なのか、分からないので。ビョルンと全く同じ気持ちだったのかは分からないけれども、信用していたのは本当で、嘘でも「友達だ」と言って見送った可能性もあるのかなと……。
死を覚悟したビョルンが、静かに死を待つのではなく最も信頼できるアシェラッドとの決闘で死を選ぶというのは、現代人の価値観からするとやはり理解が難しいです。でもこの時代の、ヴァイキングたちは本当に死後ヴァルハラへ行くことを信じていたんだろうなあと思うとこれが幸せだったんでしょうね……。なんだか上手く言葉になりませんが。
今回いつもより作画が綺麗で非常に見応えのあるシーンが多かったように思います。トルフィンとレイフさんの再会や、アシェラッドとビョルンの決闘、そしてビョルンとの決闘後のアシェラッドの表情など、美しく迫力のある作画だからこそより伝わってくるものがありました。
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