※2/21加筆修正しました。
毎回ひとりずつ好きな声優さんをオススメするシリーズの第4弾。今回紹介するのは…
花江夏樹
人気、知名度共に高く、誰からも愛される人懐っこい笑顔が印象的な若手実力派声優の花江夏樹さんです。
プロフィール
1991年6月26日生まれ。
出身地は神奈川県。
所属事務所はアクロス エンタテインメントで2011年にデビューしました。
デビュー作はWEBアニメ「ゴールデン☆キッズ」です。
花江くんと言えば…
山寺さんに憧れてアクロス エンタテインメント公式サイトに声優になりたい旨とボイスサンプルを送って、事務所所属を果たしたというエピソードが印象的な花江くん。後にはその山寺さんが長年務めた「おはスタ」MCを引き継いで後任に選ばれる（2020年10月MCを卒業）という、漫画の主人公のような経験をされています。
また、2012年まではニコニコ動画で「ハナゴエ」というハンドルネームで「歌ってみた動画」を投稿していたことも有名。現在はYoutubeでゲーム実況を配信しており、人気を博しています。
2014年に第9回声優アワードで新人男優賞を、そして2019年には第14回声優アワードで主演男優賞を受賞するなど、その実力は高く評価されています。
声の特徴
演じるキャラクターのほとんどが10代後半の少年役ですが、役幅はかなり広い声優さんです。熱血主人公から穏やか・癒し系やクール系、捻くれ系、俺様系までどんな役でも上手く溶け込む印象。
声自体はとても優しく癒し系という言葉がぴったりとハマります。そのため、基本的に主人公や友人ポジションなどが多く、根っからの悪役というのはほとんど見ません。（ぜひ聞いてみたい）
とても個人的な見解なのですが、作風が近い「進撃の巨人」で主人公を演じた梶さんと「東京喰種トーキョーグール」で主人公を演じた花江くんを比べてしまうところがあって、この2人の声の違いというのがとても面白いなあと思っています。梶さんは数多くの主人公キャラを演じていますが、声自体は明るいというよりは暗め。一方同じく主演の多い花江くんは声自体がとても明るく、演じるキャラクターも根っからの善人というイメージがあります。（「東京喰種」のカネキくんしかり、「鬼滅の刃」の炭治郎しかり）
もちろんイメージとは全く違う役を演じるのも声優の醍醐味なので、今後は花江くんのゲスな悪役とか聞いてみたいです。
オススメのキャラクター
竈門炭治郎（鬼滅の刃）
紹介するまでもないと思いますが、一応。2019年に放送される否や、社会現象を起こすまでに大人気となった「鬼滅の刃」。その主人公が竈門炭治郎です。
わたしが言うまでもないんですが、本当にハマり役だと思います。上述したように、花江くんの完全に”陽”な声が炭治郎にぴったりで、これ以上ないほど合ってます。どんなに危機的状況でも決して諦めず、たとえ敵であろうと最期には敬意を払うなど、炭治郎の”陽”な部分と花江くんの”陽”な声がシンクロしているように感じます。
穏やかで優しさに溢れた声が、禰津子や仲間たちに降り注ぐ慈愛を上手く表現していますし、その明るさと優しさに無理がないところも単純に感動します。
また花江くん自身がご家族を亡くされていることを以前公表されていましたが、そのことを想うとなおさら炭治郎にかける想いは強かっただろうなと泣けてきます。
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金木研／佐々木琲世（東京喰種トーキョーグール）
花江くんの代表作の一つがこの作品。「東京喰種トーキョーグール」の主人公・金木研と、その続編である「東京喰種トーキョーグール：Re」の主人公・佐々木琲世の2人をどちらも花江くんが演じています。（なぜ2役なのかはネタバレになるので伏せます）
現代の東京を舞台に、人の姿をしながら人肉を食らう「喰種」という存在と人間との共存と対立を描いたダークファンタジーで、人間でありながら喰種の臓器を移植されたことで半喰種となってしまった金木研を花江くんが演じました。
とにかく辛いシーンが続く作品ですが、そんな中でも人間と喰種の共存や半喰種としての生き方を模索する必死な姿を花江くんが全力で演じています。
特にアニメ第1期12話でヤモリ（CV.西凛太朗）という喰種に拷問された末に覚醒するシーンでは壮絶な演技を聞けるので、グロいのが平気な人にはぜひオススメしたい作品です。
ウィーン／前田敦博（TARI TARI）
「TARI TARI」は2012年に放送されたP.A.WORKSによるオリジナルアニメ。高校の声楽部を舞台に合唱を描いた珍しいタイプのアニメ作品です。
花江くんが演じたのはメインキャラの一人でオーストリアから転入してきた帰国子女。ウィーンに住んでいたため周囲からも「ウィーン」と呼ばれているというキャラクターです。
この作品は花江くんがデビュー後初めてメインキャラクターを演じており、わたしが初めて知ったのもこの作品でした。新人とは思えないほど上手かったのでまだ新人だと知った時は本当に驚きました。なにしろ、帰国子女というだけありドイツ語を喋るシーンがあったのにも関わらずその発音が普通に上手かったので、当時は「この人何者だ！？」と衝撃を受けたのを覚えています。
ちなみに当時の花江くんのブログによると、ドイツ語は全くの未経験でドイツ語の先生に教えてもらいながらの収録だったそうです。また作中で使われた挿入歌の一部も作曲していたらしく、当時からすでに只者じゃなかったんですね……！
桂木眞己（星合の空）
男子中学ソフトテニス部が舞台のスポーツアニメ。この作品知名度は低いんですが、本当に面白かったのでぜひオススメしたい！
スポーツアニメとしては王道で、廃部寸前の弱小ソフトテニス部に主人公の桂木眞己がやってきたことにより、徐々に力をつけていくというストーリー。ただ全く王道ではないのが、主人公たちメインキャラクターが抱える闇が深すぎるということ。部員それぞれが親からの虐待やモンスターペアレントだったりと複雑な家庭ばかりで、テニス以外のシーンはかなり重いです。
特に眞己の父親（CV.中井和哉）がマジでめちゃくちゃ怖くて（史上最高に怖い中井和哉が聴けるのでファンの方にはオススメ）トラウマ必須なシーンばかりです。ちなみに部活のエピソードはちゃんと王道な青春ストーリーになってます。
少し小生意気でクール、思ったことを何でも言ってしまう辛辣な性格の眞己と、実父に恐怖する年相応の繊細な弱さを見事に花江くんが演じています。
本来なら全24話だったところを諸般の事情により12話のみ放送されその後の制作についても決まっていないというストーリー以外も衝撃的な本作。あまりにも恐ろしい終わり方（いろんな意味で）をした12話の続きがいつか見れるように応援していきたい作品です。
髭切（刀剣乱舞）
ゲーム「刀剣乱舞」に登場する超人気キャラクターが髭切です。一風変わったこの名前は”試し斬りで罪人の首を斬った際に、髭まで切れたことが名の由来”とのこと。
穏やかでおっとりとした性格で、弟の膝丸（CV.岡本信彦）の名前を忘れてしまったりと、「不思議ちゃん」属性のイケメン。ただし戦闘になると一転、勇ましくなるというギャップが魅力的なキャラクターです。
とにかく穏やかでゆったりとした口調が本当にハマり役。弟の膝丸役の信彦さんの激しさと対照的な優雅さのバランスがなんとも言えません。（そういえば「ダイヤのA」では信彦さんが兄、花江くんが弟を演じてますが、別作品では立場が逆になるのもアニメならではの魅力ですね）
また優しい声ながら、人ではない神秘的な怪しさも見え隠れする絶妙な声音がオススメのキャラクターです。
他にもこんなキャラクター
小湊春市（ダイヤのA）
ピンク髪の可愛い系。兄の亮介役は岡本信彦さん。
有馬公生（四月は君の嘘）
主人公。暗い過去を持つ天才ピアニスト。
エラム（アルスラーン戦記）
ナルサス（CV．浪川大輔）に仕える少年。知性的だけど毒舌。
ジーク（Fate／Apocrypha）
ホムンクルスの少年。アプリゲーム「Fate／GrandOrder」にも登場。
チャクロ（クジラの子らは砂上に歌う）
14歳の主人公。可愛い絵柄に反して結構ショッキングなストーリーなので注意。
ユナ・D・海渡（カードキャプターさくら クリアカード編）
秋穂（CV．鈴木みのり）に仕える執事。みんな大好きCLAMPのイケメンキャラ。
雨宮修平（ピアノの森）
天才ピアニストその2。カイ（CV．斉藤壮馬）の親友兼ライバル。
都村育人（ランウェイで笑って）
主人公。デザイナーを目指す高校生。3人の妹の面倒を見る苦労人。
星海光来（ハイキュー‼︎）
尊大で自信家。結構珍しい役なのでオススメ。
空乃天晴（天晴爛漫!）
主人公。機械弄りにしか興味がなく、コミュ力ゼロ。ストーリーが進むに従って成長すると共に声も柔らかくなっていくのが見どころ。
早川浪（イエスタデイをうたって）
年上の幼馴染（CV．花澤香菜）に片思いする高校生。大人ぶってるけど大人になりきれない不器用さが上手い。
ファルコ・グライス（進撃の巨人）
FINAL SEASONのマーレ編の主人公。ガビ（佐倉綾音）に好意を寄せる少年。兄のコルトを演じるのは松風雅也さん。
蓼丸織（怪物事変）
蜘蛛（アラクネ）の半妖。口は悪いけど面倒見はいい。
真琴（夢王国と眠れる100人の王子様）※アプリゲーム
花江くんの貴重なヤンデレが聞けるので超オススメです。割とガチめのヤンデレなので苦手な方は注意。
藤村伊織（夢色キャスト）※アプリゲーム（2019年にサービス終了）
梨園の御曹司で元は歌舞伎役者。クーデレ（？）現在アプリは終了してますが、キャラソンやドラマCDなどどれもクオリティ高いのでオススメ。
まとめ
今回紹介しきれなかった他にもたくさんの魅力的なキャラクターを演じているので、気になった方はぜひぜひ検索してみてください。
「鬼滅の刃」が大ヒットしたことで一気に知名度が上がりましたが、今後はもっと幅広い役柄も聞いてみたいですね。まだまだ活躍が楽しみな声優さんです。
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