アニメオススメアニメ紹介

オススメアニメ紹介 Vol.1 魍魎の匣

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今回から個人的にオススメしたいアニメを紹介する企画を始めてみました。名作からちょっとマニアックな作品まで実際に見て面白かったアニメを紹介していくので、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

第1弾となる今回はこちら。

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魍魎の匣

出典:日テレ公式ページ

あらすじ

1952年8月15日。暗い性格で友達のいない楠本頼子とクラス一の秀才で美少女の柚木加菜子。互いに孤独だった2人は親睦を深め、最終電車に乗って湖に行こうと約束する。しかし待ち合わせた駅のホームで、加菜子は何者かに線路に突き落とされ重傷を負ってしまう。
偶然事故現場に居合わせた刑事・木場修太郎は、頼子と駆け付けた加菜子の姉・柚木陽子らと共に、加菜子の搬送先の病院まで同行する。しかし、厳戒態勢の中、加菜子は突然失踪してしまう。

同じ頃、世間では武蔵野連続バラバラ殺人事件が話題となっていた。事件を追う雑誌記者の鳥口守彦は作家の関口巽と記者の中禅寺敦子と共に、「穢れ封じ御筥様」という謎の新興宗教の調査を始める。
一方、探偵の榎木津礼二郎はある人物から加菜子の捜索を依頼されていた。

加菜子の失踪、バラバラ殺人、謎の新興宗教……それぞれの事件を追う木場関口榎木津ら一同は憑き物落とし京極堂のもとに集結し、事件の裏に巣食う「魍魎」と対峙する。

原作は京極夏彦のミステリー伝奇小説

原作となったのは京極夏彦による「百鬼夜行シリーズ」と呼ばれる人気小説の第2弾となる同名の小説。ジャンルはミステリー、伝奇で、推理小説でありながら妖怪や伝承、オカルトなども登場し、一般的なミステリモノとは一線を画しています。

本作でも「魍魎」と「」の違いであったり、千里眼事件などオカルト的な事象についても取り扱われています。とは言っても実際に妖怪などが登場するわけではなく、物語はむしろどこまでもリアルに描かれています。

本作はほぼモノローグや語り、そして登場人物の心情をメインに描かれるため、目立ったアクションシーンや派手な動きは全くと言っていいほどありません。ただしそれらが恐ろしいほど丁寧に描かれており、また独特な静けさと薄暗さが他にはない雰囲気を演出しています。この空気感は一度ハマると病みつきになります。

ただ物語は非常に難解で、おそらく一度見ただけでは全てを理解できないと思います。わたしも何度も何度も見返してようやく全体像を把握できました。1話冒頭から伏線がふんだんに盛り込まれているため、見る度に「ああ、これのことだったのか」と新しい発見があるのもこの作品の楽しいポイントの一つです。

キャラクター原案はCLAMP

本作のキャラクター原案を担当したのはみんな大好き漫画家集団のCLAMPさんです。そのため、とにかくキャラクター造形が美しい。惚れ惚れするほど美麗なキャラクターを堪能できます。
同じくCLAMPさんがキャラクター原案を担当した「コードギアス」シリーズの絵が好きだった方には特にオススメです。

ただあまりに美形すぎるからか、原作ファンの中には違和感を抱かれる方も多いようです。

豪華過ぎるキャスト

これが一番のオススメポイントですが、とにかく声優が豪華過ぎる。

まず本作の主要人物にして原作「百鬼夜行シリーズ」の主人公・中禅寺秋彦役は平田広明さん。抑えめの芝居が逆に色気があってとてもかっこいい。「ONE PIECE」のサンジや「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウなどしか知らない方はちょっとびっくりするかもしれません。
続いて本作の語り部である関口巽役は木内秀信さん。木内さんの演技についてはあまりに好きすぎるので次項で詳しく語ります。
私立探偵を営む榎木津礼二郎役は森川智之さん。こちらもあまりに有名な方ですね。本作では飄々とした口調がクセになる軽やかなお芝居が聴けます。
事件に深く関わる刑事・木場修太郎役は関貴昭さん。アニメにはあまり出演されていませんが、舞台や吹き替えなど幅広く活躍されていらっしゃいます。

雑誌記者の鳥口守彦役は浪川大輔さん。軽快でちょっと抜けた感じが作品の重さをいい具合に中和していて好きです。「うへえ」という口癖が可愛い。
中禅寺秋彦の妹で、記者を務める中禅寺敦子役は桑島法子さん。ただひたすら可愛い。本作の癒しと言っても過言ではありません。

柚木香菜子役は戸松遥さん。当時アニメデビュー2年目だったのにも関わらずめちゃくちゃ上手い。神秘的で男のような喋り方が作品の雰囲気にぴたりとハマっていて、一度聞くと忘れられません。
その加菜子を慕う楠本頼子役の高橋美佳子さんもまた素晴らしい。声自体はとても可愛らしいのに、加菜子に憧れを抱くあまりだんだんと変貌していく様は聞き惚れてしまいます。

その他にも久川綾さんや三木眞一郎さん、諏訪部順一さん、田中正彦さん、檜山修之さん、成田剣さん、チョーさん、津田匠子さん、小山力也さん、青山穣さん、うえだゆうじさん、古谷徹さん、皆口裕子さん、本田貴子さんなど、そうそうたる顔ぶれが揃っています。少ししか登場していないところでも中博史さんや浜田賢二さん、櫻井トオルさん、土師孝也さん、家中宏さんなども出演されています。

木内さんの語りが良すぎる

作中、木内秀信さん演じる関口巽による語り、モノローグ、朗読のシーンが何度も挟まれます。これがあまりにも好き過ぎて、これを聞きたいがためだけに何度も見返してしまうほどです。第1話冒頭から朗読で始まり、そして最終話のラストもこの関口による語りで幕を閉じます。低く落ち着いた声で淡々と紡がれる声はとても耳馴染みが良く、それでいて感情を削ぎ落としたような不気味さも感じられます。非常に印象深くいつまでも余韻が残るような、そんな素晴らしい語りをぜひ第1話だけでも体感してほしいです。

また関口というキャラクターは鬱病を患っていたこともあり、セリフもどこか陰鬱したものが多いのですが、その声がまた最高にイイ。ぼそりと呟く感じが本当にクセになります。(わたしだけでしょうか……)

ちなみに古谷徹さん演じる謎の男による語りも数回挟まれるのですが、こちらも非常にオススメ。古谷さんの怪しげで感情の読み取れない独特なお芝居もぜひ聞いてほしいポイントです。

また語りではないのですが、物語の中盤から登場する京極堂こと中禅寺秋彦は非常にセリフが多い人物で、平田さんのお芝居をじっくり聞くことができます。妖怪や陰陽師についての難解な話と、終盤の推理のシーンではかなりの長台詞がありますが、にも関わらずあまりの聞きやすさに驚きます。声の良さと実力によるものですね。声優の本気が楽しめます。

まとめ

作りこまれた世界観とストーリー、美麗なキャラクターデザイン、豪華な声優陣、そして独特な空気を見事に描いた本作は原作ファンからも評価の高い作品です。
作中にはグロテスクなシーンも多いですが、個人的には血が出ないので見やすいのではないかなと思います。
なによりも、この独特な雰囲気は他では味わえません。少し古い作品ではありますが、普通のアニメに飽きた大人の方にぜひオススメしたい作品です。

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