130話のあらすじ
オールマイトを超えるヒーローを生み出すため氷結の個性を持つ冷と個性婚した若き日のエンデヴァー。そうして生まれた長男の燈矢は氷結の個性はなかったもののエンデヴァーを超える火力を持って生まれてきた。しかし炎への耐性がない体を持って生まれてきた燈矢は火傷を繰り返し、エデンヴァーは彼の身を案じて個性を使わせないようにするが……。
130話の感想
第2期第19話で初めて轟くんの身の上話が語られて以来、ずっと続いてきた轟家の複雑な家庭事情。今回ようやくその全てが描かれました。
個性婚と知りながらそれを受け入れて結婚した冷さん、エンデヴァーを超える火力を有しながらも体は母親譲りで炎への耐性がなかったこと、このままでは燈矢がいつか大怪我をすると知ってヒーローへの夢を諦めさせるために轟くんが生まれたこと、そしてそれが結果的に燈矢の精神を歪ませるきっかけとなったこと……。
エンデヴァーの「オールマイトを超えるヒーローを作ること」という夢をすでに理解してしまっていた燈矢にとって、自分の価値はそこにしかないと思っていたんでしょうね。父の期待に応えられなければ生きている意味がないと。だから必死に個性の訓練を続け火力をどんどん伸ばしていったものの、その火傷の跡を見てエンデヴァーはまた心配し怒ってしまう。さらにその矛先は冷さんへと向き、それが結果的に轟くんの火傷と歪みへ繋がっていく……。この頃こそが本当の「地獄の轟くん家」だったんでしょうね。

けれど体育祭で轟くんがデクくんの一言で救われ、その轟くんがお母さんを救い、夏雄くんと冬美ちゃんとエンデヴァーの関係性の修復が始まり、そして再び轟家を再構築するためについには冷さんが動き出す。一度壊れてしまったものはもう元には戻らないけれど、また新しい形になっていくのかもしれません。
エンデヴァーのような父親は結構多いような気がします。仕事で忙しいからと、こどものことは母親に任せた方がいいからと、目をそらす。こどもはただ自分のことを見てほしいだけなのに。そうして気づいた時には手遅れになっていて、自分のせいじゃないと逃げ出す。
自分も親とはあんまりうまくいかなかった方なので、燈矢の気持ちは痛いほどよく分かって「辛いよな……」ってしんみりしてしまいました。まあそれでも”荼毘”には同情できませんが。
冷さんの気持ちも考えただけで吐き気がするほど辛かっただろうなとゾッとします。お見合いの時にはまだ微笑みを浮かべるだけの心の余裕があったのに、それがだんだん精神的に追い詰められて壊れていく描写が本当に恐ろしかった。
今のエンデヴァーは家族のこと、荼毘のこと、ナンバー1ヒーローのこと、死柄木のこと、考えることも責任もいっぱいあってその辛さには同情しますが、これから一生かけて家族や荼毘に対する責任を取っていかなければなりませんね。その苦しみを冷さんや轟くんたちはずっと耐えてきたのだから。
ちょっと声優さんのお話をすると、幼少期の燈矢を演じた白石涼子さんが素晴らしかったですね。白石さんの男の子役は可愛らしさと生意気さとこどもらしさが絶妙で大好き。燈矢に関しては純粋にお父さんに認められたいという素直な声と、お父さんに認めてもらえないという焦燥感がジリジリと伝わってくる臨場感にドキドキしました。「なんで分かってくれないんだよ」というもどかしさが声から溢れていて聞いてるだけでしんどい。
白石さんによると、荼毘役の下野紘さんから「昔喧嘩してた時に叫んでた妹の声に似てる」と言われたんだとか。ぴったりのキャスティングだったんですね。こういう裏話素敵。
さて次回はいよいよ、ホークスやベストジーニストがワン・フォー・オールの真実を知る……ことになるんでしょうか。未だ眠ったままのデクくんは夢の中で歴代の継承者たちと語り合っていることが判明し、次回はついに継承者が全員揃うようです。まだ声優が判明していないキャラも喋るのかな!?
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※本ページの情報は2023年1月時点のものです。
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