3話のあらすじ
5年前、浅草で電動カートレースの選手だった竹早桐子。その弟・春希(CV.伊瀬茉莉也)は孤児院で兄のように慕う稲崎露敏(CV.中井和哉)や姉の桐子と幸せな日々を送っていた。
ある日桐子の参加するレースを観戦していた春希はコース上に人食いがいるのを発見してしまい、お手製の武器で1人戦いを挑むが……。
3話の感想
キルコの過去回となった第3話。舞台は5年前の浅草。
電動カートレースの選手だった姉・桐子と、そんな姉を慕う弟の春希。2人は孤児院で他のこどもたちや、みんなから兄貴のように慕われる青年・ロビン、そして先生と呼ばれる医師らと幸せな日々を送っていました。
春希はロビンを兄のように慕い、お手製の武器で人食い退治にも参加したがるヤンチャな少年。
ところがある日、桐子が参加するカートレースのコート上に人食いがいるのを人知れず発見してしまった春希。応援を呼ぶこともできず、持参したお手製の武器で挑むも小さなボルトを発射するだけのそれではまるで歯が立たず……。
レースでトップを走っていた桐子が到着する頃には、春希は胸から下を人食いに飲み込まれ瀕死の状態。
しかし死んだはずの春希は不思議な夢を見た後、奇跡的にも目を覚まします。姉・桐子の体とともに。
心は確実に春希のままなのに、体は桐子。混乱する春希に対し病院の看護師たちは「弟を目の前で失ったせいで自分を弟だと信じ込んでいる」と思い込み。
実際には先生と呼ばれていたあの医師が、瀕死の状態だった春希の脳を桐子の体に移植したせいでこのようなことが起こってしまったようです。
気になるのは桐子が望んで移植を希望したのか、それとも人食いの研究をしているらしいと怪しい噂のあった先生が何らかの理由で移植したのか。
結局春希が目覚めた時にはすでに先生もロビンも姿を消し、真相は闇の中。
こうして春希は自らを「キルコ」と名乗り、便利屋として各地を飛び回り先生とロビンを探すことになったんですね。
すごいのはキルコ役の千本木彩花さん。声は桐子のまま、中見は春希という非常に複雑な役柄を演じています。真相を知ってから桐子の時の声を聞くと、声音は全く変わっていないんですがところどころ語尾が少女らしさや可愛らしさが感じられて、確実にキルコとは違うんですよね。それも違和感のない程度に。相当繊細に演じ分けていらっしゃるように感じました。
春希役は伊瀬茉莉也さんなので、伊瀬さんのお芝居を意識してキルコを演じていたりするんでしょうか。キルコのお芝居一つでもいくらでも楽しめますね。
それと今回初めて登場したキルコにとって兄貴分のようなロビンという青年。演じているのは中井和哉さん。人食い退治についていこうとした春希を叱ったりする姿は非常にまともで誠実な青年に見えますが、一方で気を失うまで殴り倒した相手を執拗に蹴りつけたり暴力性も垣間見えて、カッコよさより狂気的な一面が気になりました。
中井さんの声って頼りがいがあって男らしくとにかくかっこいいんですが、実はサイコパス的なお芝居がめちゃくちゃ迫力あって怖いんですよね。いろんなアニメでいろんな声優さんの演技を聞いてきましたが、お芝居聞いてリアルに怖くなって恐怖を覚えたのは実は中井さんただおひとりです。その狂気的なお芝居がロビンでまた聞けたらいいですね……怖いけど。
動画配信
ディズニープラスにて世界見放題独占配信
※本ページの情報は2023年4月時点のものです。
最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。
コメント