アニメアニメ感想

【アニメ感想】ヴィンランド・サガ SEASON2 第18話 「#18 最初の手段」

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18話のあらすじ

クヌート率いる軍団がケティル農場へと近づく中、一足先に農場へと戻って来たトールギルたち。戦争の準備に意気揚々とするトールギルに対し、ケティルは未だ現実を受け入れられず憔悴しきっていた。唯一の心の拠り所であるアルネイズを探し求めるケティルだったが、彼女が逃亡を図ったことを知ってしまい……。

18話の感想

ガルザル事件でちょっと忘れかけてましたが、農場には今まさにもっと大きな嵐――すなわちクヌート率いる軍団が迫っている途中。あとほんの数日で一応平和だった農場が戦場に変わってしまうのかと思うと……。

クヌートたちよりも数日早く農場へと戻って来たケティル、トールギル、オルマルたち。そしてトルフィンを探してケティルと取引を交わしたレイフさん。
いよいよトルフィンとレイフさんの2度目の再会が描かれるのかとワクワクしておりましたが……残念ながらそれどころではありませんでしたね。

逃亡を図った罪でアルネイズは馬小屋で監禁。それを手助けした罪でトルフィンとエイナルも奉公人たちのもとで監禁。
オルマルのことで憔悴しきっていたケティルは真っ先に心の拠り所であるアルネイズのもとへと急ぎますが、正妻から告げられたのは「アルネイズが元夫に手引きされて逃亡を図った」という衝撃の事実。
農場で盗みを働いた幼い兄妹を罰することすら戸惑い、奴隷相手のトルフィンやエイナルにも優しかったケティルなら、アルネイズのことも許してくれるのではと心のどこかで甘い考えを持っていましたが……。
結局ケティルもまたアルネイズのことを女性として愛しているのではなく、都合の良いただの奴隷だったのだなと思い知らされて悲しくなりました。いや本人的には俺を裏切りやがってという怒りと憎しみしかないのでしょうが。それとも愛していたからこそ憎しみが膨れ上がったのかな。
どちらにせよ、自分よりも弱い存在であり立場である女性(しかも自分の子をお腹に宿している)を殺す寸前まで殴り倒すその姿に心底失望しましたし、心底恐怖しました。

このシーンの前に、トルフィンが暴力以外で解決する「最初の手段」がほしいという会話をしていたからこそ、よりケティルの暴力が突き刺さりましたね。
トルフィンこそが、本当の優しさというものを掴み始めている気がします。

また原作者の幸村誠先生がご自身のTwitterでこれまでも何度か、人類はようやく暴力が恥だと思えるように進化してきたというようなことを語っておられて、トルフィンのように「最初の手段」以外を模索し続けた結果が今の暴力が減った世界なのかなと。「最後の手段」からも暴力がなくなる世はいつか来るのでしょうかね……。
ちなみにその幸村先生がケティルのDVシーンについて、

「こういう暴力描写は手加減しそうになる。戦士同士の戦いなら大丈夫、ボコボコにやり合う様子が描けますが、女性や子供はね…でもそれじゃダメなんですね。男性の力いっぱいの打撃が女性や子供に加えられる、それが奴隷、それが暴力です。手加減せずにやって下さってありがとうございます監督。

出典:幸村誠(@makotoyukimura)

と語っておられて、本当によく今の時代にこのシーンをド直球にアニメ化できたなと。本当なら見たくもないし見るのも辛かったけど、暴力の本質だからこそ手加減せずに描くことが重要なんですね。

ところでトルフィンとレイフさんの再会、あまりにもさらっと流されましたねw
まあタイミングがあまりにも悪すぎて喜んでる場合じゃないので仕方ないのですけども。
前回再会した時はグレトルフィンだったのでレイフさんの言葉は一切届いていませんでしたが、今のトルフィンならどんな風に再会を喜んだのかなあと想像が膨らみます。
エイナルも一緒に奴隷から解放されそうですが、アルネイズは……。蛇やパテールさんが止めてくれたことが唯一の救いでした。お腹の子は無理でもせめてアルネイズだけは助かってほしい。いやでも助かったとしても、ケティルが手放す気はなさそうだしこの後も地獄しかないんだよなアルネイズには。
ただ純粋にアルネイズの幸せを願ったエイナルの純愛がまた……刺さる……。

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※本ページの情報は2023年1月時点のものです。
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