8話のあらすじ
小鉄のおかげで玉壷の水壺から脱出できた無一郎。しかし全身に突き刺さった無数の針によって体は限界に来ていた。傷だらけの小鉄が自分のことよりも鋼鐵塚を心配する様子を見て、無一郎の脳裏にかつての記憶が蘇る。それは幼い頃の無一郎が家族を失いたった1人になってしまった時の記憶だった。
8話の感想
無一郎の過去が明かされた第8話。
幼い頃の記憶を失うばかりか、記憶障害のせいで長く覚えておくことができなかった無一郎。しかし炭治郎の言葉がきっかけとなって、ついに全てを思い出します。
杣人(伐採などを生業とする人)だった父と母と共に山奥に暮らしていた幼き日の無一郎。
しかし風邪をこじらせた母が肺炎になり、薬草を取りに嵐の中出かけた父は崖で足を滑らせ死亡。無一郎は同じ日に父と母を失ってしまいます。
けれど実は無一郎には双子の兄が存在。同じ顔、同じ髪型、同じ髪色の双子の兄の名は有一郎。
有一郎は無理をして働き続けた結果体を壊し亡くなった母と、嵐の中薬草を取りに行って足を滑らせて亡くなった父を「馬鹿の極み」と吐き捨てます。厳しいを通り越して冷酷に聞こえる有一郎の言い分ですが、後々「あんなに止めたのに……! 母さんにも休んでって何度も言ったのに!」とぶちまけている様子を見ると、無理して死んでしまった両親に対する怒りと悲しみが故の言葉だったのでしょう。不器用な性格なだけ本当は優しい子なのが伝わってくるだけにやるせない。
口を開けば暴言ばかりの兄と息が詰まるような2人暮らしをする中、ある日あまねという女性が訪ねてきます。彼女は後に無一郎が所属する鬼殺隊のお館様の妻。
2人は彼女から時透家が”はじまりの呼吸”の使い手であった剣士の子孫であったことを知らされます。あまね様としては2人を鬼殺隊に勧誘したかったのでしょうが、有一郎はいつものように暴言を浴びせて何度も彼女を追い返してしまいます。
誰かの役に立てるかもしれないと喜ぶ無一郎に対して、「子供の俺たちに何ができる?」「犬死にと無駄死にだよ」と冷たく悲しい返し。
「無一郎の無は無能の無」「無一郎の無は無意味の無」と暴言を浴びせていた有一郎なので、これも最初は意地悪なのかと思われましたが……。
無一郎はそんな兄に腹を立てその後長く口を利かずにいたものの、ある夜突然襲ってきた鬼によって有一郎は腕を失う重傷。そのショックで覚醒した無一郎はたった1人で(日輪刀もなしに)鬼を瀕死の状態まで追い詰めます。この頃は呼吸法も知らなかったはずですが、この生まれ持った才能故に「天才」と呼ばれるようになったのでしょうね。
有一郎は死の間際に初めて無一郎を大切な弟だと思っていたこと、人の役に立ちたいという無一郎の邪魔をしてしまったこと、無一郎の無は無限の無だということを口にします。
ちなみに原作だと襲撃してきた鬼が真っ先に有一郎を攻撃したように見えますが、アニメだと襲われそうになった無一郎を有一郎が庇っている描写に変更されていました。これは素晴らしいアニオリ。有一郎が本当はずっと弟を守ろうとしてキツイ言葉を吐いていただけなのが伝わってきてぐっとなりました。
全ての記憶を取り戻し再び覚醒した無一郎。
そんな無一郎を演じるのは河西健吾さんですが、実は有一郎役も兼任していました。見た目がそっくりなこともあって同じ声優さんを使ってきましたね。
声自体はほぼ変えず語気の強さ(有一郎)と自信なさげ(無一郎)で演じ分けているのが凄かったです。ただ有一郎の最期の語りでは無一郎とほぼ同じ声になっているので、本当に性格の違いが声に出ていただけなのが分かってまたすごい。
ちなみに2人の父役を杉山紀彰さん、母役を沼倉愛美さんが演じていました。お母さんに至っては咳と「寒い」くらいしかセリフがなかったのに意地でも豪華声優にしてやるというスタッフ陣の気合がすごい。
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※本ページの情報は2023年4月時点のものです。
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