22話のあらすじ
「熊殺しのドロット」の異名を持つクヌートの近衛兵から100発殴られても耐えれば、クヌートとの面会を許すという約束を取り付けたトルフィン。
降伏を宣言しに来たオルマルと蛇は騒動を知ってトルフィンを止めようとするが……。
22話の感想
クヌートの近衛兵・熊殺しの異名を持つドロットに100発殴られる代わりに、耐えられたらクヌートとの面会を許すという賭けをしたトルフィン。殴られ慣れているというトルフィンは実際20発以上殴られても、上手い具合に体を使ってダメージを軽減して余裕の表情。
しかし降伏宣言をしに来たオルマルと蛇が事情を知って止めに入ろうとした瞬間、集中が途切れたのかドロットの重い一発がトルフィンの顔面に……。
降伏することを決めた蛇は戦う必要なんてないと止めようとするも断固として話し合いの場を得ようとするトルフィン。
「話し合いで解決するならとっくにそうしてる」という蛇の言葉に対して、「剣を向けられたから剣を抜いただけじゃないのか」と苛立った様子。
実際、クヌート側は降伏をするよう使者を送っただけで、ケティル側はそれを拒んだだけで、お互いそもそも話し合いしようなんて一ミリも考えてない。
でもトルフィンにとってはその話し合いこそが「最初の手段」だと思っている。みんなが「最後の手段」から始めようとする中で。揃いも揃って暴力で解決しようとする世界についにブチ切れたトルフィン。まさかあの頃の……全力で尖っていた頃のトルフィンがまた見られるとは。
ドロットに対して叫んだトルフィンの豹変ぶり、上村祐翔さんの豹変ぶりが凄まじかったですね。鳥肌立ちました。やさぐれトルフィン、まだ中にいたんだな。
今回は口の悪いトルフィンと丁寧語なトルフィンがころころ入れ替わって、その狭間の絶妙なトルフィンもいたりして、演じるのが難しそうでした。
しかし何よりも感動したのはやっぱり「本物の戦士」に辿り着いたトルフィンの姿。
100発殴っても倒れなかったトルフィンに対して敬意を表したドロットだけでなく、あれだけ茶化していた他の兵たちすらも言葉を失いその強さを認めるほど。
これこそが、トールズが言っていた「本物の戦士」。幼い頃に言われた「敵などいない」という言葉がようやくトルフィンのものなってでてきたことにも鳥肌。
そしてそんな彼の姿を見て衝撃を受けるオルマル。
今思うとオルマルって幼い頃のトルフィンと同じだったんですね。強い戦士に憧れて、敵を倒すことが強さの証だと信じていて、本当の戦争を知らない無知なこども。
でもその憧れを追いかけた結果、トルフィンは最愛の父と人生の意味だった仇敵を失い、オルマルは死の恐怖を味わった。
オルマルにとってはトルフィンがいたことは不幸中の幸いでしたね。きっとトルフィンの姿から「本物の戦士」とは何かを学んだはずだから。
非暴力を貫く真の強さでクヌートとの面会を勝ち取ったトルフィン、エイナル。
4年ぶりの再会……2人とも4年前とは本当に変わってしまいました。良くも悪くも。
トルフィンはちゃんと昔のクヌートの話を覚えていたんですね。
しかし農場から手を引いてほしいというトルフィンの言葉に取り付く島もないクヌート……。神がこの世界を統べる限り人の世に楽土などあり得ないと信じるクヌートと、楽土のためならどれだけ人を殺してもいいのかというトルフィン・エイナルの話は平行線。一体この対話にどう決着をつけるのか。
1期を無性に見直したくなる最高の神回でした。
この2人の再会を、アシェラッドはきっと愉快そうに見守ってるんだろうなあ。
動画配信
※本ページの情報は2023年1月時点のものです。
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