【アニメ感想】東京リベンジャーズ天竺編（第3期）第50話（終）「Meet his fate」

アニメ

2023.12.27

50話のあらすじ

雪の降る中、殴り合うタケミチと稀咲。タケミチはふと、この場所が未来でヒナの乗った車が炎上し死亡したあの駐車場であることに気づく。東卍のトップになると誓ったあの日の決意を胸にここで全てを終わらせると宣言するタケミチだったが……。

50話の感想

かつてヒナの乗った車が稀咲の企みによって炎上し死亡したあの駐車場。タケミチが東卍のトップになって絶対にヒナを助けると決意したあの駐車場。
稀咲を追って辿り着いた2人の決着の場所は奇しくも、タケミチにとっても最も因縁深いあの駐車場でした。
あの凄惨な記憶を思い出して涙するタケミチは「どうしてヒナに執着するんだ」と稀咲に詰め寄ります。

そしてついに明らかになる稀咲がタケミチとヒナに抱える本当の思い。
以前にも幼いタケミチが少年たちに絡まれていたヒナを助け出し、その光景を稀咲が目にしていたという回想がありました。この時点ではまだはっきりと稀咲の本音は明かされていませんでしたが、やはり全ての始まりがこの出会いにあったようです。
同じ塾に通っていたヒナのことが好きだった稀咲。しかし彼女の心は、ヒーローのように助けてくれたタケミチのものに。
嫉妬する反面憧れもした稀咲はその日以来、密かにタケミチを付け回すようになり、彼が口にした「日本一の不良になる」というだいそれた夢を真に受けてしまいます。こうして稀咲の目標は「日本一の不良になってタケミチからヒナの心を取り戻す」ことに……。
蓋を開けてみればなんてことはない、ただただ稀咲は純粋だったんですね。ヒナを振り向かせたい一心でこんな大事件を引き起こしてしまうとは。
タケミチが何度過去を変えても未来でヒナが死んでしまっていたのは、稀咲が日本一の不良になる度にヒナに告白しその度にフラレた腹いせに殺していたからだったと……。
まさかの典型的なヤンデレで驚きました。~~ヤンデレ好きなのでちょっとトキメいてしまったのは内緒。~~

稀咲が本当に執着していたのはタケミチとヒナで、マイキーはただ自分の夢を叶えるための踏み台。稀咲が何度もタケミチに対して「ヒーロー」と呼んでいたのは憧れと嫉妬から。
第1話からずっと続いてきた長い戦いの真実が明らかになってとんでもなくすっきりしました。得体のしれない気味悪さがあった稀咲が、本当はただの不器用で人間臭いやつだと分かってほんの少し好きにもなれました。
しかしタケミチが思い込んでいた稀咲もタイムリーパー説は全くの嘘だったことも判明。彼はタケミチがタイムリープしていることに薄々気づいていたようですが。
そしてタケミチに負け逃げ出した稀咲はなんとトラックに轢かれ……死への恐怖に怯えながら死亡するというまさかの結末。
彼が事故に遭う直前発した「俺はただ――」というセリフの続きは、彼が死の間際に「俺はただお前に憧れていただけなんだ」だったんでしょうか。これで稀咲に関する伏線は全て回収されたのか……？

東卍VS天竺の抗争（関東事変）は逮捕者5名（天竺の幹部5人）、死者3名（エマ・イザナ・稀咲）。
奇跡的に鶴蝶は一命を取り留めたようで、しかし生きる希望を失った鶴蝶と、ヒナの仇を取り全てを解決したはずなのに暗い表情のタケミチで天竺編は幕を閉じました。

……続編の発表なし！？
てっきり告知あると思っていたのでショックでしたが、そういえば1期最終回の時もとんでもないところで終わって続編の告知もなかったので発狂しそうだったのを思い出しました。
聖夜決戦編と天竺編、本当に面白かったのでぜひ続編も期待したい！