1話のあらすじ
天才的な凄腕の殺し屋・通称“ファブル”(CV.興津和幸)。ある日組織のボスからここ最近働きすぎたとして、一年間一般人として暮らし誰も殺さず暮らせと命じられる。
新たに与えられた佐藤明という名前で、運転手兼サポート役の女性・佐藤洋子(CV.沢城みゆき)と兄妹のフリをして大阪へ引っ越すことになるが……。
1話の感想
・天才殺し屋の一風変わった休業生活
主人公は天才殺し屋の通称“ファブル”。本名は不明で、依頼されればどんな標的でも確実に殺すが正体に繋がる痕跡は一切残さないことから、裏社会でも“ファブル”という異名しか知られていない都市伝説的な殺し屋。ちなみにファブルとは寓話という意味なんだそう。
そんなファブル、仕事を順調にこなしすぎた故にボスから働き過ぎた(=殺しすぎた)として一年間の休業を言い渡されます。ファブルの身体を労ってのことではなく、殺しすぎてこれ以上やると目立つからという意味合いが強いようです。

・殺し屋として生きてきたファブル初めての一般人生活
どうやら殺し屋としての生き方しか知らないらしいファブル。ボスからは一年間一般人として平和に暮らし、その間誰も殺してはならないと命じられます。
しかし「どんな敵でも6秒以内に殺す」と体に染み付いているせいで、引っ越し先の大阪に向かう途中で早速車上荒らしのチンピラにうっかり反撃してしまうことに……。
・相棒兼妹役の洋子
ファブルの運転手兼サポート役の女性、こちらも本名は不明ですがファブルが「佐藤明」として一般人生活を送る相棒として、妹という設定の「佐藤洋子」と名乗り行動を共にすることになります。
間延びした口調が特徴的の美女で、彼女も幼い頃からボスに育てられた裏社会の人間ではありますが、ファブルと違い常識人。
一般人らしからぬ言動をするファブルこと明に振り回される洋子との掛け合いが見ていてとても楽しい。
・興津和幸さんと沢城みゆきさんの演技力
ファブルこと佐藤明役は興津和幸さん、洋子役は沢城みゆきさんという実力派声優二人が主演。第1話では主にこの二人の掛け合いがメインで派手なアクションなどはあまりないのですが、興津さんと沢城さんの演技力が高い故に全く飽きずに見ることができました。
普段はローテンションで抑揚のない喋り方なのに、好きなお笑い芸人ジャッカル富岡を見てる時だけは別人のように爆笑するファブルを、興津さんが凄まじいギャップで演じ分けていて面白い。
一方の沢城さんは間延びした少し甘ったるい声が印象的で洋子にぴったり。ファブルへのツッコミも作った感じがあまりなく、改めて演技力の高さを思い知らされました。
単調な掛け合いが続くシーンでも主演二人のお芝居でしっかり楽しめる演出になっています。

・原作の雰囲気を壊さない手堅いアニメ化
派手なアクションなどはあまりなく作画的な面白みはそこまで感じられませんが、影を多用した作画は原作の雰囲気を上手く表現しているように感じられました。硬派な殺し屋要素とシュールなコメディが見事に合わさっていて期待通りの面白さ。手塚プロダクションらしいアニメ化となりました。
実力派揃いの声優陣による掛け合いに今後も期待です。
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