アニメアニメ感想

【アニメレビュー】戦隊大失格 第1話 「俺たち正義さ!竜神戦隊ドラゴンキーパー!」

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1話のあらすじ

世界征服を目論む悪の怪人たちと正義のヒーロー竜神戦隊ドラゴンキーパーによる13年もの長きに渡る戦い。毎週日曜日には通称「日曜決戦」と呼ばれる戦いが行われ、今日もまた大観衆が決戦会場に集まっていた。
怪人軍団の戦闘員D(CV.小林裕介)は大戦隊が必ず勝つと筋書きが決まっていることに腹を立て、台本にない攻撃を仕掛けようとするが……。

1話の感想

・悪の怪人と正義の大戦隊による茶番ヒーローショー
13年前に突如地球に現れた浮遊城と悪の怪人軍団。それから13年もの間、怪人と正義のヒーロー「竜神戦隊ドラゴンキーパー」による週に一度の“日曜決戦”が行われてきました。日曜決戦の会場には毎週多くのお客さんがつめかけ、もはや人類の存亡をかけた戦いではなく興行ヒーローショーのよう。

出典:TVアニメ「戦隊大失格」公式サイトより

しかしそれもそのはず、実は怪人軍団は地球に侵略を始めた1年後には大戦隊によって幹部らが滅ぼされており、その後は大戦隊の書いた筋書き通りに毎週新たな強い幹部怪人を作っては日曜決戦で負けるという茶番劇をやらされていたのです。
観客たちにその事実は知らされていないものの、今や怪人たちはヒーローショーを盛り上げる名悪役に成り下がり、中には怪人を応援しちゃう子どもの姿も……。

・茶番劇を覆そうと立ち上がるしがない戦闘員D
本作の主人公は正義のヒーロー……ではなく悪の怪人軍団に所属する戦闘員D。大戦隊の思い描く筋書き通りに毎週やられ役に徹する悔しさ、もはや一般人たちに悪役としてすら認識されていないことへの屈辱。そして必ず最後は大戦隊が勝つと筋書きが決まっていることに気づきもせず、日曜決戦に熱狂する観客たちへの苛立ち。
それらに耐えきれなくなった戦闘員Dは大戦隊の必殺技によってやられるはずの場面で生き返り、たった1人で反撃するという台本にはない行動に出ます。
しかししがない戦闘員でしかない彼は、大戦隊のリーダー・レッドキーパーによって呆気なくやられてしまい……。

・本当の悪役は怪人か大戦隊か
台本にはない反撃をしようとした戦闘員Dに対し、観客にはヒーロー然としたセリフを放ちながら、戦闘員Dには容赦のない言葉を投げかけ一撃で倒したレッドキーパー。
12年前、悪の怪人軍団の幹部たちを滅ぼし、残された戦闘員らを隷属させ、自分たちが正義のヒーローとして活躍できるように毎週茶番劇を行わせている大戦隊。
一方怪人側の戦闘員らはもはや当初の目的だった世界征服の夢などとうに捨て、中には子どもたちのために悪役を演じきると悪人とは思えないことを言う者も。
建前だけの悪役になってしまった戦闘員たちに感情移入して応援したくなる構図が上手い!

・説得力と迫力のあるアニメーション
大戦隊や戦闘員たちのデザインがシンプルなこともあり一部アクションシーンではセルルックCGが使われているもののほとんど違和感がなくかなりハイクオリティ。手描き作画の部分も有名アニメーターが原画に参加していることもあり文句なしの大迫力。
全員が同じ全身スーツをまとって体型以外みんなそっくりの戦闘員たちによる会話のシーンでは、身振り手振りに躍動感をつけたり、表情によってマスクの目元や口元が動いたりとアニメならではの表現がされていて、この辺りの作画もとても丁寧。
怪人たちは不死身で体が爆発四散しても自然にもとに戻る仕組みになっているようで、塵になった戦闘員Dの体が少しずつ戻っていくシーンの非常に細かい描写には特に驚かされました。

出典:TVアニメ「戦隊大失格」公式サイトより

・新しいタイプのヒーロー・戦隊アニメ
TIGER & BUNNY」や「僕のヒーローアカデミア」などの人気から日本でもヒーローアニメが増え続けている中、今作はちょっと戦隊モノでしかも主人公が怪人というかなり珍しいタイプ。
監督のさとうけいいちさんは「TIGER & BUNNY」第1期の監督を務めた他、「百獣戦隊ガオレンジャー」「忍風戦隊ハリケンジャー」「爆竜戦隊アバレンジャー」など数々の特撮戦隊ヒーロー作品で、キャラクターデザインを担当してきた経験を持ち、これ以上ない適任者と言えそう。

動画配信

ディズニープラスにて全話見放題独占配信

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