3話のあらすじ
若宮の側使いとなった雪哉はいきなり大量の仕事を押し付けられる。できなければ今すぐ出ていけと言われ、挙句の果てには“ぼんくら”呼ばわりされ、文句を言いながらも雪哉は次々と仕事をこなし始めた。
そんな中、喜栄から金烏にはニ種類あること、そして若宮が“真の金烏”と呼ばれていることを知る。
3話の感想
若宮の側使いとして働き始めた雪哉。顔合わせした直後から大量の仕事を押し付けられます。しかも一度に全てを言われ覚えきれないほどの量。
文句を言いながらも全てこなす雪哉、なんだかんだ真面目な子ですね。
最初に命じられた仕事は庭に並べられた白と青の鉢植えに、それぞれ白には井戸の水を、青には滝の水をあげるというもの。何かの実験? と思っていたら、数日後には白の鉢の植物だけが枯れ始めていました。井戸の水は飲めないと若宮が言っていたのは、もしや毒物……。
冷たい物言いで他者を寄せ付けないオーラを醸し出している若宮。側使いがみんな辞めてしまったというのも頷ける傍若無人ぶりですが、仕事を全て終わらせた雪哉を認めた様子で、しかも金柑の砂糖漬けまで分けてくれたところを見るとただ嫌がらせをしていたわけではなさそう。ミステリアスでギャップがあって魅力的ですね。
そんな若宮は何でも“真の金烏”と呼ばれているそうで、金烏の中でも特別な存在なのだとか。
代々山内の君主が金烏、数十年に一度初代金烏と同じ不思議な力を持って生まれてくるのが“真の金烏”。若宮が次男なのにも関わらず皇太子に選ばれたのは彼が真の金烏だったからなんですね。
しかし本来なら長子である長束が金烏になるはずだったため、当然反発するものもいて、その筆頭が長束の母であり皇后の夕蝉。東家のニの姫に「あせび」という名を与えて若宮を間接的に侮辱した理由もこれで納得。
若宮と長束の権力争いに加え、4つの家による后選びの争いと、宮廷内はかなり複雑なことになっていそう。
またこの世界での身分制度の闇も垣間見えました。
馬車馬のような働きをする大きな烏が1話から登場してましたが、あれは八咫烏とは違うまた別の烏なのかなと思っていたら……あれは「馬」と呼ばれ人の姿になることを制限された八咫烏なのだとか。貧しい者たちが契約を結んで「馬」となるらしいですが、完全に奴隷ですよね。えぐい。
三本目の足に転身の能力が宿っているという設定や、身分の高い者ほど烏を卑しい姿と捉えていること、それ故に貴族階級の者たちは一生のうちほぼ人の姿で過ごすなど奥深い世界観です。
そして若宮が一度も桜花宮に足を運ばない理由もうっすらと語られました。
権力闘争の渦中にいる若宮が四家の姫に近づけば、その姫を危険に巻き込んでしまうから。というのはあくまでも澄尾の考えで、若宮の本心はまだ謎ですが。
また桜花宮には若宮の命を狙う者がいるというタレコミもあり、それも大きな理由の一つのよう。
にしても女人禁制の桜花宮をこっそり覗き見した上に、バレたら雪哉を突き落として生贄にする若宮、やはり一筋縄ではいかないですね。そりゃあ側使いがいなくなるわけだ……。
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※本ページの情報は2024年4月時点のものです。
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