11話のあらすじ
北家当主の孫という事実を若宮が知りながら隠していたことに動揺する雪哉。求められていたのが自分の能力でなく血筋であったことに激怒するが、若宮はさらに残酷な真実を明かす。信頼していた主の裏切りに雪哉は……。
11話の感想
毎度衝撃的な事実が明らかになるどんでん返しの連続、今回も見事に驚かされました。
長束がうっかり口を滑らせてしまった雪哉の出自――それは彼が北家の姫の子だということ。
雪哉と言えば北家垂氷郷郷長の次男。ただ物語初期から3兄弟の中で雪哉だけ母親が違うことは明かされていました。雪哉の生みの親はなんと北家当主の姫。雪哉の父・雪正とニの姫の間に生まれたのが雪哉だったのです。
郷長の跡継ぎは長男の雪馬、しかし北家当主の姫の子である雪哉の方が血筋としては上。跡目争いの火種になると分かってはいても、雪正の妻である梓は自らの手で雪哉を育てることを決意。
能力は高いのに周囲からぼんくら次男と蔑まれていたのは、大切な家族や垂氷郷のみんなを争いから避けるためにあえてぼんくらを演じていたからだったんですね……。
北家の血筋ではなく自分自身の能力を認めてくれた若宮だからこそ文句を言いつつも信頼を寄せるようになっていた雪哉。
しかし実際には雪哉が北家当主の孫だと知り、北家との繋がりを得るために近習として選ばれたという残酷な真実。あの日、北家に長束が来ていたのも全部そのため。
まさか雪哉が選ばれたことも最初から決まっていたとは……。
何もかも若宮に仕組まれていたことだと知り憤慨する雪哉。なだめに来た路近にも「長束に利用されているのになぜ怒らないのか」と苛立ちをぶつけるも、路近にとある人物のもとへと連れていかれます。
路近が雪哉に会わせた人物――それは拘束された敦房。
長束を金烏にするために忠誠を尽くしたのにその長束は敵対する若宮と繋がっていた、主に裏切られたのだから怒っていいはず。そう口にした雪哉に対して敦房が返したのは意外な言葉。
そもそも敦房は自分が朝廷でのし上がるために長束を主に選んだのだと。位の低い貴族の出である敦房が朝廷で生き抜くために、長束が若宮と通じていることを知りながらも若宮を殺そうとしたのだと。
本当に利用していたのは長束だったのか、敦房だったのか……。
持って生まれた血筋のせいで誰も彼もが翻弄されるこの残酷な山内の世界。
それでも若宮が雪哉を北家当主の孫として見ていたのはきっと最初だけで、近習としての能力があると認めたからこそ今もまだそばに置き続けているのでしょう。
何よりも似たような立場の雪哉だからこそ思うところもあったのかも。
若宮に近習として仕え続けるか、その答えは当初の予定通り1年後まで保留にさせてほしいと答えた雪哉。
その後一気に時は進み……季節が秋から冬へ、冬から春へと変わる頃。ついに登殿の儀から一年の時が経ちます。
3人の姫と藤波が揃う中、初めて桜花宮に姿を現した若宮。后選びがいよいよ始まります。
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※本ページの情報は2024年4月時点のものです。
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