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【アニメ感想】若宮が暴き出す姫たちの本性「烏は主を選ばない 第12話 后選び」

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12話のあらすじ

突如として桜花宮に姿を現した若宮。戸惑う姫たちや女房たちをよそに雪哉がきさき選びの開始を宣言する。
最初に若宮が指名したのは虚ろな表情の白珠。愛する人を失った心の傷が癒えない白珠はそれでも入内への思いを口にするが……。

12話の感想

一話からずっと安定した面白さの本作ですが、間違いなくこれまでで最高の神回が来てしまいました。鳥肌が止まらなかったので原作もしくは本編を未視聴の方はここから先ネタバレのオンパレードなのでブラウザバックをオススメします。

追放され姿を消した浜木綿を除く3人の姫と内親王・藤波、若宮が揃ってついに始まった后選び。
若宮は順に1人ずつ姫を指名して、分厚い殻の下に隠れた彼女たちの本性を鋭く残酷な言葉で次々と炙り出していきます。

まずは北家の姫・白珠。
未だ一巳を失ったショックから立ち直れず魂のない抜け殻のような彼女は、ぼそぼそと入内への思いを口にします。
そんな彼女に若宮は、生まれてから一度でも自分の意思を口にしたことはあるのか、自分で選択したことはあるのかと残酷な問いかけを連発。入内することだけを求められてきた白珠にそれはあまりにも酷では……ハラハラさせられていると若宮がさらに衝撃的な発言。
「その子はどうするのか」と。

出典:アニメ『烏は主を選ばない』NEP公式(@nep_yatagarasu)より

白珠が子を成していると示唆する若宮の発言に、女房の茶の花や他の姫たちどころか、白珠自身も驚愕。ところが一巳の子を身籠っていると知った瞬間、白珠の顔に生気が戻り自ら花見台を後にしようとします。それはつまり后候補を辞退するということ。
けれど驚きはこれだけには留まらず、なんと雪哉が死んだはずの一巳を連れて登場。まさかの一巳死んでいなかった……!
一巳が生きていた喜びから初めて自分の意思で北家に背いた白珠。一巳と晴れて結ばれて幸せそうな白珠に安堵……。ちなみに妊娠の話は若宮のはったりだったようです。相変わらず演技がお上手で。

続いては西家の姫・真赭の薄。
彼女は若宮がなぜ一年もの間桜花宮を訪れなかったのかをキツく問い詰めます。姫たちがそれぞれ后に選ばれることを夢見て努力を欠かさなかったのに、そのせいで白珠は心を病んでしまったのにと。
それに対して若宮はまた心を抉るようなえげつない反撃。
真赭の薄は正義感も強く他の姫たちにも真摯に向き合ったものの、妻になる者に求める資質はただ一つ「待つこと」だとばっさり。さらに真赭の薄を后に選んだ暁には自分は彼女を愛さず必要なら他にも側室をたくさん取り、けれど彼女には他の男を愛することも許さず自分だけのために尽くさせる。それができるならあなたを選ぶとモラ夫の極地みたいな発言。
これを聞いた真赭の薄はなんと小刀で自らの髪を引きちぎり、自ら后候補を辞退。その顔は晴れ晴れしく、彼女もまた若宮に本心を引きずり出される形で呪いから解放されたようです。
それにしても真赭の薄様かっこいい……。

出典:アニメ『烏は主を選ばない』NEP公式(@nep_yatagarasu)より

そして最後に残されたのはただ1人――東家の姫・あせび。
幼き頃にひと目見た時から若宮に恋い焦がれてきたという彼女は、后になって宮中がどんなに辛くともあなたの妻になりたいと告白。
ところがここからとんでもないどんでん返しが始まります。

あせびが母のことを知りたいと早桃に送らせていた本家への手紙、それ自体も規則違反だったようですがなんと手紙には書けないことだからと東家の下男・嘉助を桜花宮に呼びつけていたというのです。下男であろうと登殿する姫が男を呼び込むのはもってのほか。
しかしあせびは嘉助がついには来なかったと漏らします。ここで思い出されるのが一巳の存在。桜花宮の侵入者として処刑されたと思われていた一巳が生きていたということは、烏の姿のまま殺されたあの侵入者の正体は……。
それを聞いてもなぜかきょとんとしてあせび。
さらに以前若宮がどこかの家の隠居している姫のもとへ密かに面会するエピソードがありましたが、実はあの時の姫は東家の一の姫・双葉だったことが判明。本来は彼女が登殿する予定が直前になって病にかかり、代わりにニの姫・あせびが選ばれたことが序盤で語られていました。しかし本当は病になどかかっていなかった双葉。
そこには女房のうこぎすら知らなかった真実が隠されているようで……若宮が暴き出す真相を聞くのが恐ろしい。

出典:アニメ『烏は主を選ばない』NEP公式(@nep_yatagarasu)より

これまで随所に散りばめられてきた「あれって一体なんだったんだろう」という疑問が一気に集約したこの第12話。その鮮やかな手腕にただただ圧倒されました。
しかしそれ以上の衝撃が姫たちの隠された本性。
サバサバした姉御肌の浜木綿は、実は若宮の命を狙う暗殺者。
田舎者のあせびを見下すプライドの高い真赭の薄は、他の姫を思いやり真っ当な人物に成長。
物静かで儚げな白珠は、自分の恋心と入内の板挟みになり心を病むも最後は幸せを掴みました。
そして……あせび。純粋で天真爛漫で一途に恋するお嬢様かと思いきや、そこに隠されていたのは底しれぬ不気味さ。
すっかり騙されました。あまりにもレベルの高いミスリードに鳥肌が止まりません。

動画配信
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※本ページの情報は2024年4月時点のものです。
最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。

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