7話のあらすじ
岩を一町動かすことに成功した炭治郎。悲鳴嶼はそんな炭治郎の実力を認め、刀鍛冶の里で妹の禰豆子よりも一般人を優先して守ったことを「正しき行動」だと褒める。
禰豆子自身が決断したのだと自分を卑下する炭治郎に対し、悲鳴嶼は自らの過去を語り始め……。
7話の感想
柱稽古編もいよいよクライマックス。
まずは鬼殺隊最強と謳われる岩柱・悲鳴嶼行冥の過去編。
炭治郎のみならず柱たちの過去はどれもこれも悲惨なものばかりですが、その中でも悲鳴嶼さんの過去は個人的に精神的ダメージが強いと感じます。
寺で育てていた孤児たちの内1人が自分の命を優先して鬼を寺に手引きし、言うことを聞かない子どもたちが目の前で殺され、残ったたった1人の子どもを守りきったと思ったら「あの人は化け物。みんなを殺した」と発言したせいで悲鳴嶼さんは殺人の罪で投獄。本当に救われない話です……。これが原因で子ども嫌いになったのも当然のこと。
ただ悲鳴嶼さんの言葉の端々からは子どもという存在を憎んでいるわけではなく、人間の弱さのようなものを嘆いているようにも感じられます。
だからこそどんな時でも逃げ出さず立ち向かい続ける炭治郎の強さを認め、また悲鳴嶼さん自身もその強さに救われたのではないでしょうか。
ちなみに原作コミックスの裏設定では悲鳴嶼さんが守りきった沙代という女の子は「あの人は化け物」と言った「あの人」とは悲鳴嶼さんのことではなく鬼のことだったそう。しかし事件のショックからまともに話すことができず悲鳴嶼さんの容疑を晴らせなかったことを今でも後悔しているそうで……それもまた切ない。
ところで悲鳴嶼さん、その当時は細身で特別鍛えていたわけでもないようですが、鍛冶場の馬鹿力で鬼を素手で殴り殺しているところを見ると鬼殺隊最強にまで成り上がったのも納得ですよね。人間離れした強さという意味でマジの化け物……。
さて岩柱の稽古を乗り越えた炭治郎は次なる訓練――とは行かず、ここから大きく物語が動き出します。
上弦の肆・鳴女によって産屋敷邸と鬼殺隊の居場所を掴んだ鬼舞辻無惨がついに行動を始めました。大胆にも自ら産屋敷邸に乗り込みお館様と初対面。いよいよ最終決戦へと突入していきます。
驚きだったのは無惨がお館様と対峙するまでの演出。原作ではたった1コマですが、アニメではED後も曲が流れ続け産屋敷邸をゆっくり無惨が進んでいく演出になっていました。
セリフもなくただ無惨が歩き続けるだけの映像なのですが、大気が歪み空気が震える様が伝わってくる圧巻の映像美に震えました。最後、産屋敷邸の庭を横切る無惨を上空から映したカットはまるで実写のようなリアリティ。
ED曲「永久‐トコシエ‐」の怪しく不気味な曲調が無惨にぴったりハマっていて、この演出のために作られた曲だったのだなと感動しました。
ところで今回もモブ役の声優が異常な豪華さでした。隊士たちではなく悲鳴嶼さんの過去編で登場した寺の子どもたちをなんと細谷佳正さん、藤原夏海さん、田丸篤志さんなどが演じていました。首藤志奈さんや榊原優希さん、山根綺さん、稲垣好さんなど新人・若手声優も知名度のある人ばかり。
細谷さんは実は以前にも「善逸の兄弟子」という役名で出演されていましたが、ということはつまり……?
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※本ページの情報は2024年4月時点のものです。
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