12話のあらすじ
ポンタローによって装甲列車で連れ去られてしまった葉香。静留たちはアポジー号で追いかけようとするが、マコトと善治郎の助言で「7Gボタン」を葉香に押させれば全てが戻るのではと思いつく。
ゾンビたちの助けを経てついにアポジー号は装甲列車に追いつくが……。
12話の感想
善治郎さんとマコト先生の助言で「7Gボタン」を葉香が押すことで全てが本に戻るのではと考えた静留たち。
黒木ちゃんとゾンビたちの協力で、ボタンをアポジー号に乗せ、途切れた線路を乗り越えて、ついにアポジー号はポンタローと葉香を乗せた装甲列車に追いつきます。
ポンタローは稲荷山公園のボスや練馬の渾沌などを呼び出したり、装甲列車の主砲を乱れ打ちしたりと悪あがきを続けるも、最後はポチによって列車の上から投げ捨てられて落下していきました。
葉香の意思を尊重したいというポチの助力を経て、ようやく二人きりで話すことになった葉香と静留。
未だ記憶の戻らない葉香でしたが、静留があの時傷つけたことを謝罪するうちに苦しみ始め……。
大人びていて賢い葉香に劣等感を抱いていたという静留は夢を語る彼女に置いていかれるのが怖くて、わざと傷つけるような言い方をしてしまったことを謝罪。
それに対して葉香も、口先ばかりで何も行動を起こそうとしない静留を心の底でバカにしていたと涙ながらに告白。
自分も、周りも、世界も、変わっていく元の世界で生きていくのが怖いという葉香に、静留はアポジー号でこれまで旅してきたことを話して聞かせます。
キノコに寄生されたり、ヤギ人間に襲われたり、ゾンビに噛まれそうになったり、大変なこともたくさんあったけれどすごく楽しかったと言う静留。
吾野に閉じこもっていたら一生知らなかったであろうたくさんのことを経験した静留と、そして撫子・玲実・晶は必死に呼びかけます。
みんなに背中を押されてついに「7Gボタン」を押すことを決意した葉香。彼女が恐る恐るボタンを押すと世界は再び様変わりして元に戻った――と、思いきや。
戻ったようで何かが違うようなかつての池袋の景色が広がっていました。
葉香は魔女王からただの女の子に戻り、ゾンビたちは人間に戻りました。けれどは世界の全てが元通りになったわけではありません。
ゾンビたちは体は人間に戻ったけれど中身はゾンビの時のまま、変わらず黒木ちゃんを慕い、黒木ちゃんもまた彼らの女王を続けることに。
魔女王に茶碗蒸しにされた人は戻らず、吾野の人々も動物の姿のまま、善治郎さんは相変わらず一日数分しかイケメンに戻らないし、マコトさんはなぜかミニチュアサイズから今度は3m近い巨人になっていました。
水島監督のこのコメントが本作最大のテーマだったのかなと思います。
世界は変わり続け、人も変わり続ける。変わることを恐れた葉香は世界の変化を止めてしまったけれど、「今楽しい?」と静留に問いかけられて「楽しくない」と涙を見せました。自分だけの世界に閉じこもって変化を拒絶するのは簡単で楽だけれど、その先には何の成長も未来も希望もない。
作中でほのめかされた伏線や静留たちの過去など全てが回収されたわけではありませんが、それでも本当に素晴らしい最終回だったと思います。
静留が電車を「アポジー」と命名した理由が「地球と月が一番離れた時、後は近づいていくだけだから」と少し恥ずかしそうに説明するシーンをラストに持ってきたのも最高。
EDもまんまるの満月と、幼い頃2人が「約束の星」と呼んだ北極星に向かって、先の見えない暗い線路を電車が走っていく演出なのも素晴らしい。
ちなみに人間の方のポチは一体何だったのか、さり気なく正体が明かされていました。葉香が「7Gボタン」を押して世界が戻った(?)時にポチは人間からカラスの姿に変身。なぜカラス? と思い調べてみたところ、なんと第1話で7Gの開通式をしている時にどこからともなくカラスが!
水島監督の裏話をあわせて考えると、どうやら東長崎から飛んできたカラスがたまたま7G開通式の場に居合わせて、7G事件の影響で人間になってしまっていたようなのです。その描写もよく見るとちゃんと1話にありました……!
他にも考察ポイントがまだまだ隠れていそうで、また1話から見直したくなりますね!
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※本ページの情報は2024年4月時点のものです。
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