【新アニメレビュー】孤児から王女へ…王道成り代わりファンタジー「星降る王国のニナ」【新アニメレビュー】孤児から王女へ…王道成り代わりファンタジー「星降る王国のニナ」 |

【新アニメレビュー】孤児から王女へ…王道成り代わりファンタジー「星降る王国のニナ」

アニメ

2024.10.11

「星降る王国のニナ」とは？

原作はBE・LOVEで連載中の漫画。
原作者はリカチさん。

監督：駒屋健一郎
シリーズ構成：山田由香
キャラクターデザイン：竹谷今日子
アニメーション制作：シグナル・エムディ

ニナ：田中美海
アズール：梅原裕一郎
セト：内山昂輝

第1話のあらすじ

フォルトナ国城下で身寄りのない仲間たちと共に貧しくも幸せな暮らしを送っていた孤児の少女ニナ。しかしある日、共に暮らしていたコリンが病で亡くなりその兄サジによってニナは人買いに売られてしまう。
ニナを買った灰金色の瞳を持つ男――第二王子アズールは、希少な瑠璃色の瞳を持つニナを事故死した王女アリシャの身代わりにすると言い出して……。

第1話の感想

・美しい瑠璃色の瞳を持つ主人公
主人公は城下町で孤児として生きる星空のような美しい瑠璃色の瞳を持つ少女ニナ。青い目は珍しいらしく、人買いに狙われないよう前髪を伸ばし男のような服装で、一人称も「おれ」。
同じく孤児の兄弟サジとコリンの3人でその日暮らしをしていたものの、ある時コリンが病にかかりサジと喧嘩になってしまいます。家族だと思っていたサジに、売り言葉に買い言葉で「他人」だと言われ自分はひとりぼっちなのだと落ち込むニナ。誰かの特別になりたいと強く望むようになります。
その後コリンが病死、サジと仲直りしようとしたニナですがそこには人買いの姿が……。サジに騙されニナは売られてしまうことに。

・第二王子と成り代わり王女
ニナを買ったのは人買いではなくフォルトナ国第二王子のアズール。実は大国ガルガダへ嫁ぐはずだった王女アリシャが事故死してしまい、彼女と同じく珍しい瑠璃色の瞳を持つニナを王女に成り代わりさせようとしていたのです。
貧しい孤児から一気に王女へと駆け上がったニナ。しかし王女としての教養や立ち居振る舞いをアズールから叩き込まれるというそれはそれで大変な毎日を送ることに……。

・シリアス？コメディ？
生きるために金持ちから金を盗んだり、捕まって暴行を受けたり、まだ幼い仲間の病死や兄弟同然に育った仲間に売られたりと序盤はかなりシリアス。
一方でアズールに売られて以降はコメディ色が強くなり、一気に王道少女漫画風味へと変わります。
この第1話は孤児として暮らすニナがアズールに売られ王女に成り代わり、意地悪な王妃とぶつかったりアズールと心を通わせ始めるところまでが描かれ、めちゃくちゃ展開が早いので正直ちょっと感情が追いつけない部分も……。
個人的には序盤のシリアス展開が好みだったので、売られた割に明るいニナの気持ちがイマイチ掴めず。大切な初回だからこそもうちょっと丁寧な話運びにしてほしかったなと。

・今後に期待の王道ファンタジー
原作は未読ですが、おそらくアリシャ姫が嫁ぐはずだったガルガダの王子が登場してからが本番だと思うのでここから面白くなることに期待。
作画は綺麗ですし、特にニナの瞳が本当に星空のようで美しいので目の保養でした。
またOPテーマが坂本真綾さん、EDテーマは東山奈央さんという歌うま女性声優アーティストによる楽曲なのも素敵。特に東山奈央さんのED曲「星の伝言」はイントロから惹き込まれる非常に美しい曲になっているので一見の価値あり。