今年の夏も素敵なアニメがたくさん見られましたが、今回はその中から特に印象に残った声優さんをまとめてみました。心に残ったお芝居を基準に、実際に全話見たアニメの中から選ばせていただきました。
ちなみに完走した夏アニメの感想はこちら↓
市川蒼
主な出演作
Sonny Boy(長良)など
特徴的な声が印象的な市川くん。「Sonny Boy」では主人公の長良を演じました。繊細でナイーブな声が内向きな長良にぴたりとハマっていて、これ以上ないハマり役でした。淡々と、けれどガラス細工のような脆さを含んだ声は、唯一無二だと思います。声を張るのは苦手なのかなと思うシーンもあるんですが、その不安定さがまた長良にぴったりでした。
中学生ながら人生に達観し冷めていた長良が、さまざまな経験を経て前向きに成長していく姿を見事に演じていました。群像劇の「Sonny Boy」において多くのキャラが登場する中、当初は主人公らしさのなかった長良が徐々に存在感を増していき、最終的には誰もが認める主人公へと成長したのは市川くんのお芝居も大きかったのかなと思います。
とにもかくにもクセになる声で大好きになりました。デビューからまだ5年ほどなので、これからどんな声優さんになっていくのか楽しみです。
↓特にオススメは第12話!
悠木碧
主な出演作
Sonny Boy(瑞穂)、マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ(鹿目まどか)、D CIDE TRAUMEREI THE ANIMATION(ジェシカ・クレイボーン)など
同じく「Sonny Boy」から瑞穂を演じた悠木碧ちゃんです。演技力についてはもはや語ることもないほどですが、今期もまた碧ちゃんのお芝居に衝撃を受けました。
とにかくあまりにも自然。自然体。空想の世界を描くアニメにおいて自然体の演技は必要とされない場合もありますが、「Sonny Boy」は少年少女のとてもリアルな感情が描かれた作品。その中でも碧ちゃんの瑞穂は圧倒的リアリティでした。
初期のクラスメートから距離を置いていた頃の無愛想さ、面倒くさそうな気持ちを隠そうともしない態度、信頼する仲間を得て徐々に声が明るくなっていき、嬉しそうに笑ったり猫と楽しそうに戯れたり、その全てがものすごいリアルでした。間違いなくそこに瑞穂が存在していました。
分かってはいたけど改めて演技力の高さに衝撃を受けました。個人的には今までで一番好きな碧ちゃんでしたし、なおかつ夏アニメで一番好きな女子キャラでもありました。
↓特にオススメは第3話!
津田健次郎
主な主演作
不滅のあなたへ(観察者、ナレーション)、Sonny Boy(やまびこ)、うらみちお兄さん(アモン)など
謎の黒い人(不滅のあなたへ)やキャラ濃いめの演出家(うらみちお兄さん)と今期も振り幅の広かったツダケンさん、その中でもやっぱりやまびこ先輩(Sonny Boy)は異色のキャラクターでした。
元人間の巨大な黒い犬、というキャラクターでツダケンさんのマスコットキャラ的な役は初めてだったのでかなり衝撃的でした。その上、犬の鳴き声や人間だった頃の少し幼さの残る声とお芝居も珍しいものばかり。SNSではツダケンならぬツダ犬なんて呼ばれて愛されるキャラクターでした。めちゃくちゃお気に入りです。こういうツダケンさんも最高ですね。
↓特にオススメは第8話!
千本木彩花
主な出演作
かげきしょうじょ!!(渡辺さらさ)など
夏アニメの覇権だったと言っても過言ではない「かげきしょうじょ!!」で主人公のさらさを演じた千本木さん。天真爛漫で破天荒かと思いきや、とても人間的な魅力のあるさらさという女の子を演じてくれました。劇中劇のシーンでは、男性役を演じるさらさを演じるというかなり難易度の高いお芝居もあったんですが、もうお見事としか言いようがない。普段のぽややんとしたさらさとは全く違う声に衝撃を受けました。
さらに後述する花守ゆみりさん演じる愛ちゃんと歌うED曲では、普段のさらさとはまた違った非常に伸びやかで大人っぽい歌声も披露。「かげきしょうじょ!!」は歌も芝居も上手い若手女性声優さんが勢揃いしていますが、その中でもやっぱりさらさのインパクトは絶大でした。どんな役でもやれちゃいそうですね。
↓特にオススメは第13話!
花守ゆみり
主な出演作
かげきしょうじょ!!(奈良田愛)など
個人的に今一番注目している女性声優・花守ゆみりさん。役ごとにガラリと声が変わり芝居も変わるので毎回驚かされます。「かげきしょうじょ!!」で演じた愛ちゃんは常にローテンションで声も低め。感情を表にはあまり出さず、そのため抑揚もあんまりありません。しかし心を閉ざしていた初期から、さらさと出会い心を開いてからの微妙な差がすごい。声のトーンは変わっていないのに、さらさや友人たちに対する愛情が確かに表現されているんですよね。めちゃくちゃ衝撃でした。
終盤の劇中劇のシーンではそこからさらに変化して、声のトーンは上がるんだけど愛ちゃんが演じてるという部分はそのまま、というとんでもないお芝居も見せてくれました。なんかもう色々凄すぎて怖いです。
↓特にオススメは第11話!
大地葉
主な主演作
かげきしょうじょ!!(星野薫)、平穏世代の韋駄天達(ボニー)など
全話通して高いクオリティを保っていた「かげきしょうじょ!!」の中でも特に神回と話題となったのが第8話「薫の夏」。大地さんが演じた星野薫のメインの回で、彼女が紅華音楽学校に入学する前のエピソードが描かれました。それまでは他人にも自分にも厳しくプロ意識の高いイメージの強かった薫ですが、偶然出会った野球少年との交流と葛藤、そしてすれ違いが描かれた第8話でガラッとそれまでの印象が変わりました。
特に薫が紅華音楽学校の校歌を泣きながら歌うシーンは、嗚咽が込み上げて上手く歌えないながらも震える声で歌い続ける姿に心が揺さぶられました。全話通して一番印象に残ったお芝居でした。むしろ今まで聞いたお芝居でもトップ5に入るかもしれないくらいです。
↓特にオススメは第8話!
高梨謙吾
主な出演作
かげきしょうじょ!!(白川暁也)、SCARLET NEXUS(ワタル・フレイザー)など
失礼ながらこれまでちゃんと名前と声が一致してなかったんですが、今回ようやく覚えました。「かげきしょうじょ!!」の暁也くんがあまりにもいい声過ぎてものすごい衝撃でした。(実を言うと高梨さんと言うと「銀の匙」の西川のイメージが強かったので……)こんなにかっこいい声だったのかと。
その上結構複雑な役。主人公・さらさにとっても非常に重要な役どころで、最終回ではさらさとの複雑な関係性も明かされました。是非とも続編でもっともっと色んな声を聞いてみたい!
↓特にオススメは第7話!
上村祐翔
主な出演作
RE-MAIN(清水みなと)、100万の命の上に俺は立っている(四谷友助)など
主人公を演じた「RE-MAIN」のみなと役がとにかく凄かった。中3で事故のち記憶喪失→小6時の精神に戻るのち事故で再び記憶喪失→中3事故直前に記憶が戻る、と言う超ややこしい設定なんですがそれを見事に全て演じ分けました。その上小6時は明るくテンション高め、中3時は自己中心的で高圧的というかなりの違いもあります。同じ人間なのにここまで違うのかという2人のみなとを演じ分ける姿に毎回鳥肌でした。
後半は中3時のみなとが成長していく姿を描くんですが、自己中で他人を見下していたみなとが徐々に仲間の頼もしさを知り信頼を覚えていく過程のお芝居がまた素晴らしい。少しずつ尖っていた声が柔らかくなっていくんですよね。やっぱり上村くんすごいわと打ち震えました。
↓特にオススメは第8話!
土岐隼一
主な出演作
東京リベンジャーズ(羽宮一虎)など
東リベで初めてちゃんとお芝居聞いたんですが、一虎役最高でしたね! 綺麗な透き通った声はそのままに、めちゃくちゃちゃんとイカれてて素晴らしかったです。ちゃんと狂気を感じられるイカれた芝居って結構難易度高いと思うんですが、マジでイカれてて最高でした。綺麗な声だからこそイカれた時の不気味さというか、怖さがあるんですよね。
ただ終盤では更生したところでアニメが終わってしまったので、今後も出番があるならまた新しい一虎の一面が見られそうなのでぜひ2期をやってほしい!
↓特にオススメは第16話!
木村良平
主な出演作
うらみちお兄さん(木角半兵衛)、平穏世代の韋駄天達(クライシ)など
めちゃくちゃ声優が豪華だった「うらみちお兄さん」の中でも一番印象に残ったのが良平さん演じる木角さんでした。一言目、良平さんだと分からないくらい斬新で衝撃的でした。
普段は魂が抜けたようにぼーっと、うらみちさんと話す時は超ハイテンションで物腰柔らかめ、そしてキレると突然怒鳴り出すという精神の不安定さが見事で毎回爆笑してました。
改めていい声だなあと再認識したとともに、良平さんの新しい一面を見た気がします。主人公系のお芝居もいいけど、やっぱりクセ強系もいいですね。もっと聞いてみたい。
↓特にオススメは第9話!
堀江瞬
主な出演作
ドラゴンクエスト ダイの大冒険(チウ)、D SIDE TRAUMELEI THE ANIMATION(伏辺或斗)、100万の命の上に俺は立っている(フロック)など
「ダイの大冒険」のチウがとにかく衝撃的でした。(初登場したのは5月頃なので夏アニメ枠ではないんですが、最高なので紹介したかった)
ホリエルと言えば独特の透き通ったショタ声が特徴的。しかしチウ役ではそれを封印して、あえてちょっと声を濁らせてるんですよね。こんな声出せるのかともうめちゃくちゃ驚きました。
最近は可愛い系・ショタ系の男性声優も増えてますが、その中でも演技力と役幅の広さはトップクラスなんじゃないかと思います。毎回全然違う役柄で登場してくれるので、次はどんな役を演じてくれるんだろうとワクワクしますね!
↓特にオススメは第50話!
早見沙織
主な出演作
ONE PIECE(ヤマト)、魔法科高校の優等生(司波深雪)、月が導く異世界道中(エマ)、NIGHT HEAD 2041(新城エミリ)、100万の命の上に俺は立っている(グレンダ・カーター)など
現在放送中の「ONE PIECE」ワノ国編でかなり重要なキャラクター・ヤマト。一体誰が演じるのかと思っていたらまさかのはやみん! 正直全く予想していなかったので驚きました。しかし流石のはやみんというか、実際見てみたらぴったりでしたね。
唯一無二の透明ボイスを封印して、ヤマトでは常に腹から声を出しているような迫力のある声がめちゃくちゃかっこいい。ヤマトは性別を超えたような存在なので、どちらにでも感じられる中性的なお芝居も素敵。今後さらに重要な存在になっていくと思われるので活躍が楽しみですね。
↓特にオススメは第990話!
まとめ
以上、今回は12名の方を選ばせていただきました。今年の夏はどちらかというと女性声優さんの方が印象に残ったような気がします。「かげきしょうじょ!!」の影響かな。
リアルで繊細なお芝居がたくさん聞けて幸せな夏でした。秋アニメにも期待!
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