8話のあらすじ
不滅教団で「医者」として慕われている宇佐美(CV.武内駿輔)から「ある人を助けてほしい」という依頼を受けたキルコとマル。天蓋のある部屋へと案内されると、そこには四肢を失い体中を機械に繋がれた人間の姿があった。
8話の感想
リビューマンの水橋が不滅教団で見たという、天蓋の部屋で機械に体を繋がれ生かされている人間。水橋はその光景をおぞましいものとして語っていましたが、宇佐美の語る真実はもっと別のものでした。
不滅教団の地下駐車場にいた複数の人食いを退治したマルとキルコに宇佐美が接触を図った理由――それはずばりマルなら彼女を救えると思ったから。
というのも宇佐美曰く、彼女は人食いになってしまう病気を発症しているらしく、発症した部位を切り離し生命維持に必要な機能を機械で補っている状態とのこと。機械を外して死なせてしまえば人食いになってしまう可能性があり、マルの力で人のまま死なせる必要があるといいます。この時点でかなり衝撃的な事実が明らかになりました。
人食いって元々人だったの????
ということは地下にいたあの人食いも……?
機械に繋がれてはいるものの耳も聞こえタブレットを通して会話もできるという彼女。「人として死ぬ」その前に、「最後にもう一度だけ空が見たい」という彼女の願いを叶えるため、マルたちは最低限の機械だけを残して彼女を移動。
青い空をその目で確かに見た彼女の目には涙が……。
その後、マルタッチによって彼女は眠るように静かに息を引き取りました。けれど死の直前、彼女の言葉がタブレットに残されており、そこには「人として死なせてくれてありがとう」の文字。そして宇佐美への「今までありがとう」という言葉も。
化け物になった方が楽だったかもしれないと苦悩をこぼす宇佐美と、自分の手で人を死なせることに苦しむマルにとって、彼女の遺した言葉は少しでも救いになったのでしょうか。
さて気になるのは宇佐美がああまでした生きていてほしかったあの彼女とは一体何者なのか、という謎。実はこの第8話を最後まで見ると彼女の正体についてなんとなく察することができます。
まず一番のヒントは宇佐美の声を武内駿輔さんが演じているということ。武内くんは学園側のシロという少年も演じています。
機械に繋がれた彼女の容姿で明らかになっているのは薄茶色のまつ毛と青い瞳。声はないものの、吐息はどなたか声優さんが演じている様子。ちなみにエンドクレジットには機械の彼女の名前はありませんでした。
もうこの時点でうっすらと勘付いてはいたのですが、極めつけはED後のCパート。
真っ暗な洞窟の中で出口を探してさまようミミヒメ。するとそこへ彼女と同じ制服を着た誰かがやってきて、ミミヒメは「来てくれたんだね」と嬉しそう。2人は手を繋いで光の中へと消えていきます。
その後学園でトキオから話しかけられたミミヒメは「よく覚えていないけどすごく幸せな夢を見たの」とはにかみます。
他にもヒントは色々と散りばめられていて、機械いじりが好きだったシロと義足や義手などを作っていた宇佐美、ミミヒメのことが好きだった宇佐美、「外から2人の人間が自分を助けに来てくれて、そのうちの1人はトキオを同じ顔をしている」という予言を残していたミミヒメ。
というわけで今回は、
・人食いは元々人間だった。
・人食いになってしまう病気がある。
・キルコとマルの旅と同時並行で描かれている学園での話は過去のもの。
などの新たな事実が判明しました。様々な伏線が登場しては少しずつ回収されてきていますね。
また今回は、この世界における救済とは何なのかという重いテーマも描かれました。マルタッチは人を殺す力なのか、それとも人を救う力なのか。心に深く刺さる神回でした。
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※本ページの情報は2023年4月時点のものです。
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