1話のあらすじ
生きることに絶望していた架橋明日(CV.入野自由)は、中学を卒業した日にビルの屋上から飛び降りる。しかし気がつくと美しい少女の姿をした天使・ナッセ(CV.小倉唯)に抱えられふわふわと宙を舞っていた。自分がまだ生きていることも天使の存在も信じられない明日に、彼女は「君を幸せにするために来た」と言い天使の翼と矢を与える。人には見えない大きな翼で空を自由自在に飛び、世界の美しさを知った明日。
明日がこれまで両親と妹を事故で失い、引き取られた親戚の家では長年虐待を受け続けてきたことを全て知っていたナッセ。さらに彼女は明日の家族は事故で死んだのではなく、叔母夫婦が殺したのだと衝撃の事実を口にする。
真相を知るため家に戻り叔母(CV.小林ゆう)に天使の矢を打ち込むと、それまで高圧的だった態度が途端に様変わりし明日に本当のことを喋り出す。
大場つぐみと小畑健の黄金コンビ
1話から早速さすがとしか言いようがないストーリーでした。予想のつかない展開にぐいぐい引き込まれます。
一番面白いなと思ったのが天使の表現。ナッセ曰くこの世界に悪魔は存在せず、いるとしたら人の心の中だけ。通常天使が登場すれば相手は悪魔と思いがちなのに悪魔が存在しないのかと思いきや、その天使こそが悪魔的な存在でもあるんですよね。
ナッセは一見美しい容姿に「君を幸せにするために来た」と素敵なことを言いますが、天使の力を使えば物も盗み放題、人の心も操り放題、罪を犯した人間なんだから殺せばいい、ととんでも発言を連発します。いわゆる人間が想像する天使像からはちょっとかけ離れています。
多分ナッセにとっては明日を幸せにすることが最優先項目であり、そのためなら他の人間がどうなろうと知ったことではない、という考え方なんでしょう。悪魔的存在の天使、この時点でめちゃくちゃ面白いですね。
「DEATH NOTE」「バクマン。」と来てまた全く違うジャンルでヒット作を生み出してしまう黄金コンビ、さすがでした。
小畑先生の美しい絵をきちんと表現しているアニメーションもかなりハイクオリティ。流石に原作には敵わないと思いますが、それでも十分レベルの高い作画でした。
明日が初めて空を飛んで世界の美しさを知るシーンでも、雲の上の光景やキラキラと光り輝く夜景など本当に美しくて、説得力もありました。
豪勢な声優の使い方
元々声優豪華だなあとは思ってましたが、1話のキャスティングが豪華過ぎて笑いました。
死んでしまった明日の両親を浜田賢二さんと中原麻衣さん、叔母夫婦に落合福嗣さんと小林ゆうさん、幼少期の明日を坂本真綾さんと今後それほど登場しなさそうなのにめちゃくちゃ豪華。流石に笑っちゃう。
それはともかく、明日役の入野さん、すんばらしかったですね。1話からクライマックスみたいなお芝居で震えました。
明日が1話の中でジェットコースターのように感情が激しく揺れ動く様を圧倒的な演技力で表現。キャリア的にはもはや中堅レベルですが、まだまだ中学生役もできる入野さんさすがです。
小倉唯ちゃんのナッセも、この薄暗い世界観に不釣り合いなほどキラキラしているんですが、それがまた不思議に合ってるんですよね。無邪気に悪行を唆しちゃうところとか、邪気のない声だからこそ恐怖というか不気味さが生まれていてよかったです。
関連商品
↓Amazonプライム会員なら月額600円でAmazonプライムビデオ見放題や無料の配送特典などお得なサービスを受けられます。他にも多数のサービスを利用できるのでオススメです!




コメント