38話のあらすじ
時の加速を経て気が付くとエンポリオはグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所にいた。そこには良く似ているけれどどこか違う徐倫と承太郎の姿が。混乱するエンポリオの前に現れたプッチ神父は、ここが宇宙が一度終わりを迎えて新たに始まった宇宙のだと説明する。再び時を加速させ宇宙を一巡させようとするプッチは全ての因縁を断ち切るためエンポリオを狙うが……。
38話の感想
最後まで見てなんとなく分かったような分からないような……腑に落ちたような落ちないような……そんなぼんやりとした理解しかできませんでした。
ただ第37話で描かれた時の加速についてはプッチ神父とエンポリオが懇切丁寧に解説してくれたので分かりやすかったですね。
宇宙とは生まれた時から膨張を続けるがある時から逆に収縮し始め最終的に全てを吸い込んで消える、しかしそこから爆発(ビッグバン)が起こり新たな宇宙が再び誕生する。
「メイド・イン・ヘブン」が行ったのがまさにこれ。宇宙は一度終焉まで加速しそこから新たな宇宙が始まっていた。全ての生き物は一度終焉までを加速の中で体験し、新しい宇宙でも多少の差異はあれど前の宇宙と同じ運命を辿ることになります。しかし宇宙が終わる前に死んでいたもの(徐倫・承太郎・エルメェス・アナスイ)は次の宇宙には行けず、似てるけど全く別人として存在することに。
唯一これまでの記憶を保持したまま時を超えたのはエンポリオとプッチ神父だけ。
プッチは再び時を加速させ宇宙を完全に一巡(前回の宇宙で時を加速させた日まで加速)させることで「メイド・イン・ヘブン」を完成(これが「天国」)させるため、唯一加速から生き残ったエンポリオを消そうとします。なぜならエンポリオだけがプッチから逃れる運命にあったから。
エンポリオは以前と同じ行動しかできない(そう運命に定められているから)故に追い詰められるものの、プッチだけが運命を変えられるという能力を逆手に取り、徐倫から預かっていた「ウェザー・リポート」のスタンドDISCを自らに発動させることで起死回生。
「ウェザー・リポート」の能力でプッチを重度の酸素中毒にすることで追い詰めついに撃退に成功。

プッチ神父の言う「天国」とは全ての生物が宇宙を一巡したことでこれから先自分の身に何が起こるのか(=運命)を潜在的に意識することで、悲劇や絶望の前にも覚悟できる世界のことだったそう。
しかしエンポリオは「正義の道を歩むことこそが運命なんだ」として、徐倫たちに託された意志とDISCを持って自らも酸素中毒になりながらプッチを追い詰めるというのがめちゃくちゃかっこいい。恐怖に怯え逃げ回っていたエンポリオが「覚悟」を決めたシーンは本当に鳥肌モノでした。
第6部の主人公は徐倫でありエンポリオでもあったんですね。
さてここから分かりにくいのですがプッチが敗れたことで時の加速は起こらず宇宙も一巡しなかったことから、再び世界が変化。エンポリオとは元の世界ともまた違うパラレルワールドへと移動します。
そこには徐倫やエルメェス、アナスイ、ウェザーとそっくりだけど名前や境遇の違う人物たちの姿が。徐倫に似た女性は自らを「アイリン」と名乗り、アナスイそっくりの彼氏「アナキス」と結婚前提のお付き合い。エンポリオが彼女らと出会いともに車に乗り込むところで物語は終わりを迎えました。
結果的に本当の徐倫たちはプッチ神父との海での戦いでエンポリオを除く全員が死亡していた、というのがやはりショッキングではあります。しかしエンポリオがプッチを止めたことで、ジョースター家の長年に渡る戦いはついに終わりを迎えたのかもしれません。
素晴らしかったのはやはりなんと言ってもこの最終話限定の特殊OPとED。
OPではサビの辺りから時が止まったり加速したり、大幅に変化。これがもう超かっこいい。歴代ジョジョの原作絵が動いたり、歴代ジョジョたちの姿が並んでいたり、ジョジョファンにとってはこれ以上ないご褒美のような演出。
ジョジョシリーズのこの物語終盤でのストーリーに合わせた特殊OPが毎回震えるほどかっこいいですね。
そしてED。なんと楽曲が第1期(初代「ジョジョの奇妙な冒険」)のEDテーマである「ROUNDABOUT」で、しかも歴代ジョジョたちとその仲間たちの姿がオシャレなシルエットで表現。
本当にジョースターの運命の戦いが終わることを示唆するような演出がかっこよすぎてずるい。アニメ史に残る最高の特殊OP&EDでしたッ!!
ちなみに徐倫を演じたファイルーズあいさんはご自身のTwitterで、この「ストーンオーシャン」とジョジョという作品に携わったことへの思いを綴られています。彼女がどんな思いで徐倫を演じていたのか、まさに徐倫の運命そのものにも重なってとても心を揺さぶられました。ぜひともこちらも読んでほしいです。
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※本ページの情報は2023年1月時点のものです。
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