「Dr.STONE 龍水」のあらすじ
石化現象の謎を突き止めるため地球の裏側を目指すことになった科学王国。海を渡るために千空(CV.小林裕介)の考えた帆船作りに取りかかるが、航海に欠かせない最後の重要な存在・船長を探すべく、元記者の南(CV.日笠陽子)に協力を仰ぐ。
海洋系の学校「七海学園」の跡地で優秀な船乗りを探す中、七海学園のオーナーでもある七海財閥の御曹司で中学時代から本物の帆船を作らせ乗り回していたという七海龍水(CV.鈴木崚汰)を目覚めさせる。
確かな経験値と高い気象予測の精度を持つ龍水だったが、船長を引き受ける条件として資源の王様“石油”を求めさらにその油田の権利を主張し始める。
「Dr.STONE 龍水」の感想
2021年1月に放送された第2期から1年以上、ようやくその続きを見ることができました。すでに第3期の放送も決定していますが、今回は2期と3期の間を繋ぐテレビスペシャルとなります。
物語の中心となるのは今回のタイトルにもなっている新キャラクター・七海龍水。千空たちが目指す地球の裏側を目指すために必要となる船の船長として、石化から目覚めさせたこの龍水。
財閥の御曹司で子どもの頃から億単位のお小遣いをボトルシップなどの模型に注ぎ込んでいたと言う超ボンボン。「この世界は俺の物」とジャイアニズムを感じさせる龍水は千空やゲンに似た悪知恵を働かせ、船長を引き受ける代わりに油田の権利を主張し、さらにまだ油田を見つけてすらいないのに通貨を作り住民たちを金で操り、あっという間に大富豪に逆戻りするという。またしても濃いキャラが登場してきました。
この龍水を演じるのはまだ若いながら存在感を発揮している鈴木崚汰さん。太くて迫力のある低音がめちゃくちゃカッコイイ。時々司役の中村悠一さんや大樹役の古川慎さんに聞こえることもあって、どんと構えた懐の深さや胆の座った度胸を感じさせる頼もしい声がお二方と似通っているのかも。
ストーリーの流れとしては船の建造、龍水との出会い、油田探し、気球作り、そして気球に乗っての冒険と超てんこ盛り。この他にも初の通貨が流通したり、機織り機ができたり、デパートができたりとめちゃくちゃ文明が進んでます。
改めて思うのは文明=科学だとすると、科学の幅の広さ。例えば料理一つ、布一つ、通貨からデパートから果てには心理学を活用した人身掌握術まで。漫画の中で文明を丸ごと一から生み出した原作者さんの思考回路がヤバすぎる。お金がどうやって人々の間に流通していくのかの流れが鮮やかすぎて、こうやってあっという間に広がったんだなって感慨深くなりますね。
龍水は通貨を生み出して流通させ自分が大富豪に逆戻りするまでは天下取ってましたが、やっぱり千空&ゲンの悪知恵コンビはそのさらに上行っててさすがでした。こういうの見ちゃうと馬鹿は出世できねえな……。
話自体は当然のごとく安定した面白さでしたが、テレビスペシャルということもあって作画もかなりハイレベルでした。ほぼ最初から最後まで安定してましたね。原作の絵柄がめちゃくちゃ繊細で超画力なのでアニメとして動かすのは本当に大変だとは思いますが、本当に素晴らしかったです。これだけのクオリティならシリーズごとに1年以上間が空いちゃうのも当然、仕方ないと思えますね。
第3期も来年の春とまたちょっと空きますが、早く続きが見たい! 楽しみです。
関連商品
↓Amazonプライム会員なら月額600円でAmazonプライムビデオ見放題や無料の配送特典などお得なサービスを受けられます。他にも多数のサービスを利用できるのでオススメです!
コメント