1話のあらすじ
高校2年生の花岡まこと(CV.梅田修一朗)はある日「伝えたいことがあるので放課後教室に残っていてほしい」というラブレターを受け取る。教室に現れた手紙の差出人は1年生の女子・蒼井咲(CV.関根明良)だった。「好きです、付き合ってください」と彼女に告白されるが、まことにはある“普通”じゃない秘密があって……。
1話の感想
・令和らしいテーマのラブコメ
主人公が女装男子というセンシティブなテーマを扱ったラブコメ。その上、まことを女だと思って恋をした後輩の女の子に、幼馴染の男子・竜二もまことに思いを寄せているような描写もあり、百合もBLも関係なくいろいろ超越しているのがなんとも今の時代らしい作品。
まことが女装していることは2・3年生の間では周知の事実らしく、そのせいで陰口を叩かれたり遠巻きに見られる描写もあったりと、偏見の目もリアル。
しかしまことが男だと知っても気持ちが冷めるどころかより好きになってしまったらしい咲の一途な姿が、そんな重苦しい雰囲気を吹き飛ばしているのが気持ちいい。
・美麗な作画とデフォルメギャグの温度差が激しい
おそらく原作のノリをそのままアニメ化したのだと思われますが、ギャグシーンでのデフォルメがかなりゆるい。ここまでデフォルメされてるのは久々に見ました。
作画がとても繊細で透明感があり美しいので、デフォルメとの温度差が激しすぎて個人的にはちょっと雰囲気を壊しているように感じました。しかもちょっとならまだしも、本編の半分くらいデフォルメなのではってくらい多用されていたので1話からすでに食傷気味……。
かなり好みが分かれそう。
・男の娘をネタで終わらせない
女装男子、男の娘、呼び方はともかく昔からメジャーで人気のあるキャラクター設定ではありますが、ネタや萌え要素が多かった印象。
しかし本作の主人公まことは女装男子をネタにしているというよりは、可愛いものや女の子の服装が好きな男の子という側面が強いように感じました。
1話ラストでは下校前に学校のロッカーで女子用の制服から男子用の制服に着替える描写があり、女装をしていられるのは学校にいる間だけ――つまり家族には秘密にしていることが示唆されています。
これだけ多様性やジェンダーフリーが掲げられている現代でも、「普通ではない人」「人とは違うこと」には偏見がつきもの。その辺りの非常にデリケートでセンシティブなテーマを扱っていることに好感が持てました。
・複雑な三角関係の行方は……
人を好きになったことがない女装男子のまこと、男でも女でも関係なくまことが大好きな咲、幼馴染のまことに特別な感情を抱いている竜二。1話の時点ではコメディ色強めで竜二もあくまでも「親友」と自称しているので三角関係にはまだ至っていませんが、今後どのような恋模様が繰り広げられるのか楽しみ。
デフォルメの多用はちょっと苦手でしたが、作画もキャラデザもとても綺麗ですし、まこと役の梅田修一朗さんの演技もあえて女らしさを強調していないのが素敵でした。今後に期待。
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※本ページの情報は2024年7月時点のものです。
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