2024年もたくさんのアニメが放送されました。今回は今年完走したTVアニメの中から、特に印象的だった作品を独自にランキング化してみました。
あくまでも個人的に採点・順位付けしたものなので、2024年の振り返りや一気見の参考にしていただけたら幸いです。
それでは30位からどうぞ!
- 30位 うる星やつら
- 29位 終末トレインどこへいく?
- 28位 アンデッドアンラック
- 27位 マッシュル‐MASHLE‐神覚者候補選抜試験編
- 26位 アオのハコ
- 25位 ぶっちぎり?!
- 24位 かつて魔法少女と悪は敵対していた。
- 23位 2.5次元の誘惑
- 22位 黒執事 寄宿学校編
- 21位 烏は主を選ばない
- 20位 村井の恋
- 19位 MFゴースト
- 18位 ゆびさきと恋々
- 17位 ブルーロックVS.U-20 JAPAN
- 16位 勇気爆発バーンブレイバーン
- 15位 オーイ!とんぼ
- 14位 来世は他人がいい
- 13位 僕のヒーローアカデミア(7期)
- 12位 逃げ上手の若君
- 11位 チ。―地球の運動について―
- 10位 BLEACH 千年血戦篇
- 9位 夏目友人帳 漆
- 8位 時光代理人‐LINK CLICK-Ⅱ
- 7位 ダンジョン飯
- 6位 鬼滅の刃 柱稽古編
- 5位 ネガポジアングラー
- 4位 ザ・ファブル
- 3位 葬送のフリーレン
- 2位 ダンダダン
- 1位 忘却バッテリー
- まとめ
30位 うる星やつら
神谷浩史 上坂すみれ

ラムちゃんの魅力は令和になっても色褪せない
キュート
豪華声優 エモさ オススメ
なんと言ってもラムちゃんが可愛い。今風に洗練されたキュートなキャラデザの力もありますが、一途で嫉妬深くてでもあたるが大好きなラムちゃんがとにかく可愛くて驚かされました。
旧作を見ていないので比較はできないものの、エモーショナルな演出がとても素晴らしかったです。特に色彩センスと光の演出。ラムちゃんの水色の髪も絶妙な色味で可愛いですし、シチュエーションによってオレンジ色になったりピンク色になったりするのがまた素敵。とにかくラムちゃんを可愛く見せようという制作陣の気合を感じました。
ギャグに振り切った回も毎回ぶっ飛んでいて楽しかったですが、時折挟まれるちょっとシリアスでドストレートなラブコメ回も秀逸。特筆すべきは最終回。第1話と同じく、ラムとあたるの鬼ごっこで締めるのがたまらないですね。
そして最終回でやっとあたるのラムに対する気持ちがほのめかされるのに絶対に「好き」とは言わないのが憎い! 「好き」に値する言葉は出てくるのにそれだけは言ってやらないなんてやはり留美子先生はすごい。
旧作のラム役だった平野文さんとあたる役だった古川登志夫さんがかつて自分が演じたキャラの親役で出演していたり、旧作主題歌「ラムのラブソング」をアレンジした劇伴が使われていたりと、旧作に対するリスペクトも感じられて大満足なリメイクでした。
主な見放題配信
dアニメストア


29位 終末トレインどこへいく?
安済知佳

カオスで楽しい唯一無二の世界観
オリジナリティ
豪華声優 エモさ オススメ
5Gならぬ7Gにより一変してしまった日本を舞台に女子高生たちが電車で池袋を目指すというぶっ飛んだストーリー。作中には西武池袋線沿線しか存在しておらず、各駅がそれぞれローカルネタにちなんだ変化をしているのが池袋線ユーザーにはたまらなくツボな作品。
思いつきで行動する無鉄砲な女子高生4人が主人公ということもあり、ストーリー展開も毎回予想がつかないジェットコースターのよう。しかしそこはベテラン水島努監督の手腕でノリと勢いが解決してくれます。
ぶっ飛んだ設定とは裏腹に、テーマは奥深く特に最終回で示された強いメッセージ性には心打たれました。人間が常に変化していくことと電車が進んでいくことをかけ合わせているのも上手い。
惜しむらくは1クールで終わってしまったこと。この世界観なら2クールでじっくり見たかった。西武池袋線の全駅を描いてほしかったですねw
1話放送時点で水島監督が自身のXアカウントで「第四話がまだ出来ていません」とぶっちゃけた通り、制作は難航していたようで12話放送も一週延期したことも。
水島監督が以前手掛けた「SHIROBAKO」の名台詞「万策尽きた~!」が現実になったとファンの間では逆に盛り上がったりと逆に美味しい結果になったかもしれませんw
主な配信情報
dアニメストア



niconico(ニコニコ生放送/ニコニコチャンネル) Lemino FOD バンダイチャンネル TELASA(見放題プラン) J:COM STREAM milplus(見放題パックプライム) アニメ放題
28位 アンデッドアンラック
中村悠一 佳原萌枝

否定能力を手に入れてしまった者たちが世界を“否定”する物語
胸きゅん
豪華声優 エモさ オススメ
第1話を見た時の印象は「勢い!」と「過激」、しかし最後まで見ると「緻密」の一言。未だかつて見たことがないほどスケールの大きい世界設定と、複雑に入り組んだ人間関係、とにかく緻密に練り込まれた伏線の数々に脱帽です。
アンディという主人公の印象も大きく変化しました。最初は非常識でぶっ飛んだ男、けれど回を進めるごとに彼の人柄に風子と同じくどんどん惹かれました。ジャンプの主人公としては今まであまりいなかったタイプだったように思います。バトルアニメでありながらアンディと風子のラブコメもアクションと同じくらい割合があったのも斬新で素敵でした。
主人公二人だけでなく、否定能力者が誰も彼も“否定能力”のせいで辛すぎる境遇なのに力強く生きていたのも印象的です。一言では言い表せない魅力がどのキャラクターにもしっかり描かれていました。ぶっ飛んでいるのにキャラ描写は非常に繊細。このバランスが絶妙。
作画の安定感と迫力のあるバトルアクションもさることながら、全編通してアニメ演出が素晴らしかった。シャフトを彷彿とさせる静と動の使い分けが見事で、普段のカラフルな画面とここぞという場面で挟まれる彩度の低い映像のギャップも上手い。とにかくオシャレでハイセンスでした。
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27位 マッシュル‐MASHLE‐神覚者候補選抜試験編
小林千晃 川島零士 上田麗奈 石川界人

やはり筋肉は全てを解決する……!
中毒性
豪華声優 エモさ オススメ
1期序盤はテンポが悪くいまいちハマれなかったものの、1期終盤からじわじわと面白くなり始め、この2期から大化けした印象です。初期に感じた強烈なハリ◯タのパクリじゃんという雰囲気は鳴りを潜めオリジナリティが増したのもあり、脚本、テンポ、ボケとツッコミ、キャラ、作画、声優、全てが噛み合っていました。
命がけの試験、魅力あふれる強敵たちの登場、主人公が黒幕の血縁者だった、今までにないシリアスなバトルなど強烈なギャグはそのままにバトルアニメとしても桁違いに面白くなりました。
1期放送当時はジャンプ原作とは思えないほど空気でほぼ話題にならなかったのが、2期になってSNSを中心に大盛りあがりし人気アニメの仲間入りしたのはやはりbbbbダンスことインパクト大のOPテーマ「Bling-Bang-Bang-Born」の存在が大きかったと思います。
Creepy Nutsによるこの楽曲はアニソンとしてはかなり異色で初見で度肝を抜かれました。こんなアニソンありか!? と最初は悪夢に出てきそうとか思いましたが、色彩といい構成といいとにかくハイセンス。このOPテーマを毎週見るのが楽しみで仕方ありませんでした。Creepy Nutsもですし、あのサビのダンスを考えた人マジで天才。
この作品の持つ独特なギャグは好みが分かれるとは思いますが、ぜひとも3期を作ってほしい!
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26位 アオのハコ
千葉翔也 上田麗奈 鬼頭明里

あまりにも眩しい純度100%のアオハル
胸きゅん
豪華声優 エモさ オススメ
Official髭男dismのOPテーマ「Same Blue」は今年のアニメ主題歌の中でもトップクラス。楽曲の透明感と切なさ、青春の中のハッとするほど美しい一瞬を切り取ったような映像、OPに関しては文句なしの100点満点。
その一方で本編に関してはかなり好みが分かれるものとなりました。個人的には大人が見ても充分に楽しめましたが、今どき珍しいくらいに純度100%の青春ど真ん中なラブストーリーなので確かに合わない人は合わないかも。
お色気要素もゼロで、主人公を中心とした爽やかで切ない三角関係がゆっくりじっくり丁寧に描かれており、ラブコメを期待して見始めると少し物足りなく感じてしまうかもしれません。
もうひとつ難しかったのが部活と恋愛のバランス。主人公の大喜はバドミントン、ヒロインの千夏先輩はバスケ部、大喜の幼馴染でもうひとりのヒロイン雛は新体操と主要キャラ3人とも違う部活に所属しています。主に大喜のバドミントンがメインで描かれ、練習風景や試合の様子もしっかりと描写されますが本作はあくまでも恋愛メイン。スポーツアニメ並みの作画ではありながらスポーツアニメではない。
そのため試合や大会に関してははかなりあっさり。
とは言え、下手なスポーツアニメよりよっぽど作画のクオリティが高いので見てて楽しくもあります。
基本的に大喜・千夏・雛のちょっとしたことに一喜一憂する恋心が繊細に揺れ動く様を重要視しているので、少女漫画チックな作風が好きな人にはオススメ。
千葉翔也さん、上田麗奈さん、鬼頭明里さんの若手3人のお芝居も素敵でした。
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25位 ぶっちぎり?!
大河元気 こばたけまさふみ 星野佑典

弱い主人公が好き嫌いの分かれる異色のヤンキーアニメ
おバカ度
豪華声優 エモさ オススメ
古き良きドタバタコメディのノリ、洗練された美麗なキャラデザ、ハイクオリティで力強い作画、中毒性のあるインパクト大な主題歌と第1話の掴みは抜群。
前半は主人公・荒仁が「魅那斗會」「シグマスクワッド」「NG BOYS」という3つの不良チームから目をつけられ抗争に巻き込まれていく様をギャグ調で描きました。個人的には荒仁のアホさが笑えて楽しめましたが、いつまでも成長せず失敗から学びもせず大事なことからは目を背け逃げ続けるダメダメな主人公の存在ははっきりと好き嫌いが分かれたと思います。
その後アニメ後半からは荒仁の幼馴染・真宝が次第に闇落ちしていき一気にシリアスな展開へ。
キャラの数は多いものの全員個性的で魅力にあふれており1話ごとには楽しめる一方で、全体を見るとかなり話の進展が遅く、とても丁寧に荒仁と真宝の心情を描くが故に中々本筋が進まないもどかしさがありました。
また作中何度も登場する「本気人」という存在が具体的にどういったものなのかアニメ終盤になってもはっきりと語られないのもやきもきするところ。
とはいえ作画のクオリティはかなり高く、喧嘩の描写もバトルのように派手で見応えがあり動きもかっこよく、アニメーションの魅力はこれでもかと詰まっています。
精神的な面で弱く臆病な少年二人が、強大な力を手に入れたことがきっかけでぶつかりながら少しずつ成長していくというテーマは非常にはっきりとしており、そんな弱い二人がだんだんと愛おしくも思えてきます。
ヤンキー×アラビアンナイトがかなり上手く練り込まれていて個人的にはとても楽しめました。
主な配信情報
dアニメストア


24位 かつて魔法少女と悪は敵対していた。
中原麻衣 小野友樹

珠玉の15分ラブコメディ
胸きゅん
豪華声優 エモさ オススメ
15分枠というショートアニメながらその満足度たるや! 美しく繊細で世界観にぴったりの主題歌、美麗すぎるキャラデザと作画、シュールで笑えるのにどこか切ないラブストーリー、個性的で愛らしいキャラクターたち、そして豪華な声優陣。どこを取っても完璧な仕上がり。
何よりも制作陣から亡き藤原ここあ先生への愛とリスペクトをひしひしと感じました。特に最終回、最後の「END」に「LESS」が付け加えられる演出には鳥肌が止まりませんでした。「未完成ランデヴー」というOPテーマと同じく、未完成でも、未完成だからこそずっと続いていくというメッセージに涙。
ただそんな裏側さえ知られなければ、とにかく癒やされるゆるふわラブコメです。敵であるはずの魔法少女に恋してしまった悪の参謀と、いつも優しくしてくれる参謀にいつの間にか心を許し始める魔法少女との何気ない日常がただただ可愛い。
トンチンカンな見た目をした御使いの猫と鳥が実はイケメンなのも、やたらと声がイケボなのも、御使いネコがクズに見えて実は優しいと思わせてやっぱりクズなのも面白すぎました。
もう叶わないとしてもやっぱり続きが見たいですね……。
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FOD J:COM STREAM Lemino milplus TELASA アニメ放題 バンダイチャンネル Netflix AnimeFesta マンガUP!(アプリ視聴のみ)
23位 2.5次元の誘惑
榎木淳弥 前田佳織里

熱血スポ根コスプレアニメ!
胸きゅん
豪華声優 エモさ オススメ
序盤こそ奥村とリリサのラッキースケベやラブコメがメインだったものの、初めてのイベント参加以降はガラッと雰囲気が変わり、まるでスポーツアニメを見ているような熱量でした。
コスプレとはただの仮装にあらず、そこにあるのは大好きなキャラクターになりたいという熱い想い、推しの魅力をみんなに知ってほしいという想い、誰よりも可愛くなりたいという想い。
まだ偏見の残るオタク文化やコスプレ自体に自信を持てなかったり、大人になって辞めてしまったり、他のレイヤーと張り合ってしまったり、そんなリアルな感情も丁寧に描かれていて、コスプレイヤーだけでなくオタクなら誰もが共感してしまう内容に何度も感動させられました。
最も評価すべき点は魅力的で悪役のいない登場人物たち。一見キモオタかと思いきや真面目でリリサを尊重し支える奥村、リリエルとコスプレへの純粋で真っ直ぐな情熱を注ぐリリサ、一途で恋敵のリリサにも優しくしちゃう美花莉、負けず嫌いだけど全てのコスプレイヤーを愛する753などどのキャラも本当に魅力的。とにかく女の子たちが全員もれなく可愛い! そしていい子!
この手の作品にありがちなハーレム展開がなく(むしろハーレムしてるのはリリサの方)、どのキャラも嫌味がなく応援・共感してしまうのがすごい。
美麗な作画も相まって本当にみんな可愛いです。
また演技面ではやはり奥村役の榎木淳弥さんが120点の名演を連発。わりと生っぽいリアル寄りのお芝居が得意な声優さんですが、アニメチックなギャグ調も最高ですね。ツッコミも冷静なものから全力までバリエーション豊かでこれは榎木さんじゃなかったらもっと単調になってたような気がします。やはり天才。
主な配信情報




J:COM STREAM Lemino milplus Netflix TELASA スマートパスプレミアム アニメ放題
22位 黒執事 寄宿学校編
坂本真綾 小野大輔

シリーズ最高の映像美と黒執事らしさ全開の物語
シリアス
豪華声優 エモさ オススメ
前作から約7年ぶりの続編でありながら、第1話に一切前置きやこれまでのあらすじがなかったのが驚きでした。一見さん(新規視聴者)お断りと言わんばかりの思い切った構成。
しかし長年シリーズを見ているファンからすればあの黒執事が久々に帰ってきたという喜びの方が大きかったと思います。
何よりも制作会社がCloverWorksに変わったことで映像美が格段にアップ。作画の安定感と美しさもさることながら、紅茶のリアルさに衝撃を受けました。マジで実写かなと脳が混乱するレベル。
名門貴族の子息だけが通える男子校、異常なまでに厳しい規律、文化と伝統を重んじる校風、特徴的な4つの寮、崇拝する4人の監督生たち、そして姿を消した生徒の謎。
寄宿学校という閉鎖的な世界の中、女王の命令で目的を隠したシエルが規律や個性的な生徒たちに振り回されながらも、学園の秘密と闇に迫っていくストーリーはかなり見応えがありました。
教師として潜入したセバスチャンが表向きはシエルに教える立場を振る舞いながら、裏では忠実に命令をこなす執事を全うするのが本作らしさ全開で楽しい。
中盤までは学園生活がメインなのに対し、終盤では学園の闇が一気に明かされ後味の悪い結末なのもたまらない。
歴代シリーズのキャラクターたちも多数登場し、過去の話と繋がっている部分もあったため、原作を一から読んでみたくなりました。
続編の放送も決定し次はどんな物語になるのかとても楽しみです。
主な配信情報
ABEMA



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21位 烏は主を選ばない
入野自由 田村睦心

大河ドラマのような重厚なストーリー
見応え
豪華声優 エモさ オススメ
アニメ化発表時点ではほとんど話題にならなかったものの、回を重ねるごとにアニメファンをざわつかせた注目作。
最初こそ、「烏が人の姿を?」とか「キャラクターが多くて覚えられない」とか思っていましたが緻密に練り上げられた脚本の凄みに言葉を失いました。目に映るもの全てが伏線なのではと思うほどの完成度。第1クール終盤で次々と謎が明かされていく鮮やかな手腕にはしてやられました。
原作では4人の姫たちの視点から語られる「烏に単は似合わない」と、若宮・雪哉の視点から語られる「烏は主を選ばない」の2作があるそうですが、その二つを合わせて一つの物語に仕上げたアニメスタッフも素晴らしい。
作画のクオリティも高く、全話通して安定感がありました。美麗なキャラデザも神秘的で作品にマッチしています。
雰囲気の全く異なるOPテーマ・EDテーマもそれぞれ名曲。
第2クールから始まった「黄金の烏編」ではそれまでと打って変わってミステリサスペンス調。八咫烏たちを襲う恐怖の人喰い猿の事件から始まり、怪しい薬、一人生き残った少女、ぼんやりと浮かぶ不知火、若宮の持つ不思議な力と使命など一見関係なさそうな要素が少しずつ繋がっていく展開がさすがの完成度。
第1クールの后選びに比べるとどんでん返しの衝撃はそれほどなかったものの、次々と明らかになるこの世界の真実に毎週驚かされました。一切の無駄が削ぎ落とされた脚本に脱帽です。
まだまだ続きを見たいのはもちろん、しかし第1クールのラストで若宮のもとから去った雪哉が最終回では自ら再び仕えることを決意する結末が非常に綺麗でまとまりの良いエンディングだったと思います。
とは言えやっぱり続きが見たい。
主な配信情報
dアニメストア


アニメ放題 FOD J:COM STREAM見放題 TELASA バンダイチャンネル milpus Lemino
20位 村井の恋
日笠陽子 高梨謙吾

史上最高の紙芝居アニメ
胸きゅん
豪華声優 エモさ オススメ
第1話を見た時は「なんだこの全く動かない紙芝居アニメは」と正直呆れたのですが、まさかここまで化けるとは。
まず作画については低予算なのかいわゆるアニメーション的な動きはほぼありません。ただその分、作画自体はとても綺麗で安定感も◯。イメージとしては漫画に色と音声をつけたボイスコミックのような感じ。
本来なら紙芝居アニメは作画全然動かないことに対する批判的な言葉なのですが、この作品に関しては元々が強烈なギャグが連発されるエクストリームラブコメ。開き直ったように全く動く気がない作画がそのギャグをより増幅させており、結果的にめちゃくちゃアリになっているのが天才。
OPとEDも作品にベストマッチなカオスさで、最初から最後まで気が狂いそうな世界観にどっぷりと浸れる仕様。
話の内容も様子のおかしいイケメン男子高校生が乙女ゲームガチ勢オタクの女性教師に恋をして猛アタックする、という設定からして面白いもの。
ところが話が進むにつれ、次第に「もしかしてこれ中身はベタな王道恋愛モノなのでは……?」とじわじわ惹かれ始めます。
そして終盤になると本作が頭のおかしいギャグアニメの皮を被った超純愛ラブストーリーだったことに気付かされるのです。冗談抜きに泣くほど感動できるので騙されたと思って見てほしい。
また声優陣のお芝居が素晴らしく特に主人公の田中先生を演じる日笠陽子さんがMVP。学校では無表情でクールな鉄仮面の女教師、プライベートでは乙女ゲームの春夏秋冬にガチ恋するオタク。その二面性と、猛アタックしてくる村井くんへの心のツッコミがとにかく秀逸。日笠さんの演技力がなければ成立しなかったかもしれないほど。
まっすぐで少しアンニュイな村井役の高梨謙吾さんも、大人の包容力と圧倒的イケボな山門役の松風雅也さんも、激渋ボイスがまた笑いを誘う大塚芳忠さんのナレーションも、声優陣のお芝居が本当に素晴らしかったです。
ディズニープラス独占配信なのが惜しい……ですが、1月からTOKYO MXとBS日テレにて再放送が決定したそうなので未視聴の方はぜひ!!
主な見放題配信
19位 MFゴースト
内田雄馬 佐倉綾音

ハイレベルな3DCGと大迫力のカーレース
迫力
豪華声優 エモさ オススメ
1期からCGのクオリティがさらにアップ。第2戦の芦ノ湖GTは土砂降りの中でのレースで、3DCGによって再現された雨と水飛沫の描写が超リアル。この第2期は8話かけて第2戦のレースが展開しますが、その内の8割方はずっとレースしてるだけなのに巧みなカメラワークとCG技術、超豪華声優陣による演技、テンションの上がるユーロビートのおかげで全く飽きることなく毎週大興奮でした。
キャラ作画は手描きかつ安定感抜群なのも良き。
またこの第2戦では車同士の接触や事故による脱落者も出て開幕戦以上の緊張感にハラハラドキドキ。先の見えない濃霧の中でぶっ飛ばすカナタや濡れた路面でスリップなど思わず声が出てしまうほどの臨場感でした。
ヒロインの恋ちゃんを始めレースには参加していない女の子たちの恋模様やガールズトークは賛否両論かと思いますが、レース内容があまりにも緊迫の展開続きなのでいい箸休めになっていました。
1期では覚えきれなかったドライバーたちの顔と名前と声優もようやく一致し始めて、各キャラの性格や特徴なども分かってくるとよりレースが楽しくなってきました。
2期からはさらに八代拓さんや岩田光央さん、矢尾一樹さん、高木渉さん、松本保典さんなどが参加して声優の豪華さもパワーアップ。「頭文字D」ファンはより楽しめたようですが、MFGから入った新規ファンでも充分楽しめました。
第3期も今から待ち切れないほど楽しみです。
主な見放題配信
Amazon Prime Video



FOD J:COM STREAM Lemino milplus Netflix TELASA WOWOWオンデマンド アニメ放題 バンダイチャンネル auスマートパスプレミアム アニマックスオンデマンド
18位 ゆびさきと恋々
諸星すみれ 宮崎遊

恋する美しさと手話の魅力に真摯に向き合った名作
胸きゅん
豪華声優 エモさ オススメ
ただただ、美しいの一言。
まず鮮やかで華やかで、でもふんわりと柔らかい雰囲気の美麗なキャラデザに心惹かれました。元となったのが少女漫画ということもあって、原作の水彩画みたいな淡い雰囲気を、はっきりとした色合いのアニメで良く表現したなと感嘆の思いです。
特に女の子たちの可愛さをとことん追求した映像美が見ていてため息が出るほど素晴らしい。主人公の雪に至っては可愛すぎて毎週見惚れてしまいました。
ラブストーリーでありながらドロドロせず終始爽やかな空気だったのも素敵でした。主役カップルの二人を中心に、とんでもない多角関係を経ながらも決して暗くなりすぎず、雪と逸臣がひたすらラブラブで幸せそうだったのも安心して見られた理由かもしれません。
それでいて片思いの切なさもほろ苦さもしっかり描かれていて、恋愛というよりも“恋”についてとことん描いていた印象です。
そして何よりも素晴らしかったのが聴覚障害者と手話に対しての描き方。生まれつき聴覚障害をもつ主人公の雪が、健常者の逸臣と出会うことで、二人は手話を通して次第に心を通わせていきます。
耳が聞こえないことで苦労することもあれど、手話でお互いの気持ちを伝え合うシーンはとにかく美しい。
手話に触れてこなかった人間からすると軽い気持ちで話題にしてはいけないような気がしていたのですが、耳の聞こえない人たちにとって手話は日本語や英語と同じような言語で、逸臣や雪の幼馴染の桜志のように彼女と話してみたいから手話を学ぶのも素敵なことなんだなと気付かされました。
手話アニメーターというポジションがあることからも分かるように、手や指の動きも本当に繊細で丁寧で、制作陣の原作と手話に対する強い愛とリスペクトを感じられる作品でした。
主な配信情報
dアニメストア


17位 ブルーロックVS.U-20 JAPAN
浦和希 内山昂輝 櫻井孝宏

会場の熱気を体感できる名試合
迫力
豪華声優 エモさ オススメ
原作でもファン人気が高いというU20日本代表戦。日本の未来を担う若き選手たちと、過酷な選考を勝ち抜いてきた潔たちブルーロック選抜チームとの一戦は、糸師兄弟の因縁やU20代表選手たちの葛藤と成長、ストライカーとしてさらなる進化を遂げる潔など見どころ満載。白熱の名試合となりました。
それだけでなくU20日本代表を応援しに来ていた大勢の観客たちや実況解説の大人たちが試合が進むうちに両チームの熱量に惹き込まれていく様子や、会場の熱気そのものがしっかりと伝わってくる描写がなされており自分も観客の一人になったかのようなアツさがありました。
登場キャラは見た目もセリフも奇抜な者が多く一見超次元サッカーにも見えるのですが、日本サッカーを底上げするという確固たるテーマが一貫していて感動しました。
作画に関しては止め絵を多用したボイスコミックのような演出がなされ、スポーツアニメとしてどうなんだ? と序盤はかなり戸惑いました。1期では作画は崩れつつも果敢にキャラを動かしていたのでかなり手法が変更した印象です。
しかし中盤辺りからは顔アップの作画は完璧、引きの人物・ドリブルなど足元のみのカットでは3DCGと使い分けることで安定した作画が維持されていました。
さらに最終話Bパートのアディショナルタイムからはそれまでとは打って変わってほぼ全て手描き作画でまるで映画のようなど迫力のアニメーションが展開。これがもう……天才的。圧巻の一言。
主な見放題配信
dアニメストア



16位 勇気爆発バーンブレイバーン
鈴木崚汰 阿座上洋平 鈴村健一

視聴者の予想を上回り続け怒涛の勢いで駆け抜けた問題作
笑える
豪華声優 エモさ オススメ
話題性だけで言えば冬アニメの覇権だったと思います。ほとんど無名だった放送前から、第1話中盤以降の展開で大化けしたダークホースにして、毎週一度も失速することなくトレンドを賑わせ続けてくれました。
窮地に突然現れなぜか主人公の男に執着し続ける妙に人間味溢れた巨大ロボットのブレイバーンと、謎のロボットに執着されて不憫な目に遭いまくるかわいそうな主人公イサミ。さらにはちょっと暑苦しいヒーロー大好きなアメリカ軍人のスミスに、「ガガピー」が口癖の不思議ちゃん幼女ヒロインのルルと胸やけしそうなほど個性的なキャラの大渋滞。
敵味方合わせて、鈴村健一さんや杉田智和さん、田中敦子さん、津田健次郎さんなどやたら豪華過ぎるロボット勢のキャスティング。
そして最も度肝を抜かれたのはノリと勢いかと思われたストーリーが実は練りに練られた伏線満載の見事な脚本だったこと。ブレイバーンの正体や敵ロボットたちの目的など、考察しがいのある伏線だらけで毎週とにかく見るのが楽しみでした。
作画も非常に安定していて、イサミやスミスなど軍人らしい肉体をこれでもかとちゃんとムキムキに描いてくれたのが嬉しかったですね。
一方でルルを始め、ヒビキやミユ、アキラなど登場する女の子たちが全員めちゃくちゃ可愛くて目の保養でした。特に序盤はトンデモ不思議ちゃん幼女だったルルが終盤には誰もが認める正ヒロインにしっかり成長したのが印象的です。ルルちゃん可愛い!
声優面では主人公イサミを演じた鈴木崚汰さんが、寡黙なイサミ、かわいそうなイサミ、キレるイサミ、最終話の◯◯なイサミなどいろんな姿を見事に演じきっていてますます大好きになりました。第1話終盤の「何なんだこの歌はッ!」という伝説級の名台詞はアドリブだったと知って驚いた人も多いハズ。
またスミス役の阿座上洋平さんはアメリカ人らしいスミスを実に魅力的に演じていて、英語ネイティブかと思うほどナチュラルな発音に驚かされ、ルル役の会沢紗弥さんにも「ガガピーッ!!」という機械音にしか聞こえない声を操る技術に脱帽でした。
ベテラン勢にも負けない若手声優陣の台頭が嬉しくて仕方ないです。
主な配信情報
dアニメストア


15位 オーイ!とんぼ
はやしりか 東地宏樹

女子スポーツアニメの大傑作
爽快感
豪華声優 エモさ オススメ
第1期放送前まではほぼ知名度ゼロだったのにダークホースとして話題になり、第2期では序盤から最後まで文句なしの面白さで駆け抜けました。
序盤は都会育ちのイガイガが離島での生活に苦労したりとんぼにいたずらされながらも島に馴染んでいく様子が描かれ、とんぼが少しずつ成長していく姿がとにかく丁寧。
2期からはとんぼが島を離れて初めてゴルフの大会に出場。
とんぼと共に優勝争いをする円・ひのき・エマという3人の女性ゴルファーによるピリピリとした緊張感と、純粋にゴルフを楽しむ天真爛漫なとんぼのギャップが面白いように作用していました。
初めての大会で初めてのプレッシャーに挑むとんぼ、強い信念でプロを目指しスポーツマンシップに溢れるつぶら、厳しい父親の期待に押しつぶされ不正をしてしまった罪悪感に苛まれるひのき、元世界ジュニアチャンピオンながら足の怪我に苦しまされるエマ。この4人のヒロインそれぞれの試練と接戦が手に汗握る展開を生み出しハズレ回のない名作となりました。
元プロのイガイガ目線からとんぼの個性的なゴルフについて解説・分析する構成になっており、ゴルフ用語も多いため初心者には理解不能な部分もありましたが、見ているうちに分かってくるとより楽しみ方が増えていきました。
作画は1期こそ粗さが目立ったものの2期からは格段にクオリティアップし、安定感が驚くほど増しました。捻りの多い難しい動きのスイングシーンの作画も綺麗。
個人的にはこれまで見た女子スポーツモノでは圧倒的No.1ですし、スポーツアニメの中でも老若男女ゴルフに興味がない人にもオススメしたい名作です。
主な配信情報
U-NEXT


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14位 来世は他人がいい
上田瞳 石田彰

超豪華声優陣による極上の会話劇
胸きゅん
豪華声優 エモさ オススメ
まず最初に言っておくと石田彰さんファンにとってはこれ以上無いご褒美のようなアニメです。もうそれだけで100点満点つけたいくらい。
ゾッとする声、キュンとする声、かっこいい声、狂気的な声、愛を囁く声……石田さんの魅力が全て詰まったような極上のお芝居を聴くことができます。石田さんが好きな人はとりあえず見ましょう。
その石田さんに負けないくらい素晴らしかったのが主人公の吉乃を演じた上田瞳さん。女子高生とは思えない肝の座り方で啖呵を切るお芝居がとにかくかっこいい。
石田さんの他にも遊佐浩二さん、上田燿司さん、中井和哉さん、置鮎龍太郎さんなど声の迫力が凄いベテラン男性声優陣に囲まれながら一切負けていないのが本当にすごい。
石田さんと遊佐さんに挟まれてなお媚びない負けない声を出せる若手女性声優は中々いない。
ストーリー面は恋愛と極道の半々くらいで、恋愛と言っても相手がヤクザの孫でイカレた変態なので当然まともな恋愛ではありませんが、表情やセリフに出ない霧島の感情を石田さんが補完するように演じてくれているので楽しい。
極道に関しては暴力や汚い部分もしっかり描写しており好感。女性向けの極道作品て妙に生易しいモノもあるんですが、これはしっかりヤクザの恐ろしさが伝わってくるのがいい。危ない人たちには興味本位で関わるとろくなことにならないよという部分がしっかりしてます。
暴力描写だけでなく濡れ場もあったり、そもそも霧島の倫理観がヤバイので内容的にはかなり大人向けです。
主な見放題配信
Amazon Prime Video



13位 僕のヒーローアカデミア(7期)
山下大輝 岡本信彦 梶裕貴

最終決戦は手に汗握る緊張の連続
迫力
豪華声優 エモさ オススメ
第7期は米国ヒーローのスターアンドストライプの死闘、内通者の正体、轟兄弟の熱戦、瀕死のかっちゃんにA組それぞれの激闘、旧敵らの共闘、そして轟家の決着と文字通りの盛りだくさんな内容。毎週クライマックスと言わんばかりの盛り上がりでした。
限界を超え続ける圧巻のアニメーションに魂を削る声優陣の熱演とクオリティも上がる一方。
特に耳郎ちゃんや障子くん、物間くんに心操くんなどこれまであまり最前線には立たなかった同級ヒーローたちの活躍には胸が熱くなりました。
かつてデクくんの敵として立ち塞がったジェントル・クリミナルとラブラバ、そしてレディ・ナガンらが味方として再登場する展開もテンション爆上がり。
ただ個人的には面白さと同時に、見ているのが辛くもなってしまいました。最終決戦なので当然と言えば当然なのですが、戦いが拮抗してずっとギリギリの死闘が続いており見ているだけで精神的な負担が……。
何よりもかっちゃんやデクくんらまだ高校生の彼らが最前線で文字通り命を削ってボロボロになりながら戦っている姿を見ているとだいぶ辛い。
でも間違いなく面白い。だからこそ辛くても見続けちゃいますね。
いよいよ物語も佳境に突入し最後までTVアニメで描いてくれることが確定したのも嬉しいところ。最後までしっかりと見届けたいと思います。
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12位 逃げ上手の若君
結川あさき 中村悠一

生きる喜びに溢れた圧巻のアニメーション
残酷さ
豪華声優 エモさ オススメ
まずOPテーマの色彩表現に心奪われ、第1話の超絶アクション作画にガツンとやられました。歴史モノとしてはかなりポップなカラーリングですが、その一方で残酷描写も一切の容赦なし。色彩センスから躍動するアニメーションからオシャレすぎる演出まで全てにおいてインパクト大。特に第6話の表現力は衝撃。アニメというより芸術。ここ数年見たアニメの中でもトップ3に入る演出かもしれません。
すごいのは作画だけでなく本作の持つ生きることへの執着とパワー。戦って死ぬことこそが武士の誉れとされた時代に、逃げて逃げて逃げ延びることに勝機を見出すというその発想。
最終話では負け戦覚悟で死にに戦地へと向かった武将が時行のおかげで命を拾い、負け戦なのに勝ったような高揚感を覚え、生きることの喜びを口にします。生きることは苦しいからこそ一瞬の痛みと引き換えに潔く死んだ方が楽なのかもしれないけれど、それでも苦しみを乗り越えた先に待つ喜びは生き延びて初めて得られるもの。そんな現代にも通じるテーマにとても心打たれました。
キャスティングも面白くてメインキャストはほぼ全員が新人か若手。子どもだけの逃若党ならではで素敵。時行役の結川あさきさんも大役ながら体当たりで演じていて好印象。吹雪役の戸谷菊之介さんはまだデビュー3年目とは思えないほど落ち着いた演技で、役幅の広さを見せつけられました。
彼らに対して保護者的立場である頼重を中村悠一さん、ラスボスの尊氏を小西克幸さんとベテラン勢がしっかりと固めているのも良き。
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11位 チ。―地球の運動について―
坂本真綾 小西克幸 中村悠一

人類の歴史は知性と暴力と感動の歴史
残酷さ
豪華声優 エモさ オススメ
この作品を見るには相当な覚悟が必要になります。なぜなら生々しい拷問が容赦なく描写されているから。グロというより痛い描写に耐性がないならあまりオススメできません。見るのが辛いアニメ2024ダントツ1位。
ただそこを乗り越えさえすれば、間違いなく歴史に残る名作。フィクションとは思えないほどリアルな人間が描かれています。人間の欲望も暴力も、知性も勇気も感動も。
この物語には主人公が何人もいて、ストーリーの進行と共にその主人公は移り変わっていきます。年齢も性別も地位も価値観もバラバラの主人公たちはしかし、世界の真実と美しさを追い求め、その意志は途切れそうになっても次の主人公へと受け継がれていく。自分は死んでも誰かが繋いでいく。
まるで歴史そのものを垣間見ているような残酷さと美しさに胸が震える名作です。
その感動を支えているのが豪華声優陣による魂のこもった名演技たち。特にオクジー役の小西克幸さん、バデーニ役の中村悠一さん、ノヴァク役の津田健次郎さんのお芝居はもはや芝居の域を超えたような生々しさがありました。聴いているだけで胸が苦しくなって、思い出すだけで胸が詰まるほど、心に傷痕を残すような。
主人公の入れ替わりと同時に映像が変化するOPとEDの演出も非常に印象的。会話劇が中心でアニメーション的な面白みは控えめな反面、そうした演出や緊張感の魅せ方は一級品。
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ABEMA
10位 BLEACH 千年血戦篇
森田成一 杉山紀彰 菅生隆之

BLEACHファンのための最上級アニメーション
ハイセンス
豪華声優 エモさ オススメ
「総監修:久保帯人」はやはり強いですね。ファンのために作られたアニメなのがすごく伝わってきました。原作を補完するアニメオリジナルのシーンも多数、声優も超豪華、OP・EDのこだわりや演出も胸アツ、何より作画。久保先生が作画描いてんのかなと思うくらい原作絵そのまんまのキャラデザで、それが一切崩れることなくものすんごい動く。感動ものです。アニメ化のお手本であり、たぶん他では真似できないくらいの労力。
千年決戦篇も折り返しで、これまでとことんしてやられてきた死神側がついに反撃を開始、護廷十三隊の各隊長・副隊長の活躍がたくさん見れて大満足。
特にマユリ様とネムの関係性、ネムがどうやって生まれ育ち、二人がお互いにどんな感情を抱いていたのか明かされるエピソードには完全に心を持っていかれました。こんなにいい話隠し持ってたんか……。
他にも京楽隊長と七緒ちゃん、バズビーとハッシュヴァルトなど敵味方問わずエモいエピソードが多数。心底BLEACH見てきて良かったと思えました。
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dアニメストア



9位 夏目友人帳 漆
神谷浩史 井上和彦

人と妖怪の心温まる珠玉のエピソードたち
癒やし
豪華声優 エモさ オススメ
第1期からずっと変わらない空気感を保ち続けていることにまず感動。その上で作画の美しさと安定感は増しており、ファンの期待を裏切らないどころか期待を超えてきてくれる素晴らしい第7期でした。
今作は今まであまり深堀りされたことのなかった北本くんと西村くんにそれぞれ1話ずつがっつりフォーカスしてくれたことや多軌の兄、ちょびの秘密、的場さんの人となり、レイコさんが友人帳を始めた理由などレギュラーキャラクターたちの新たな一面を見られるエピソードが多かったのが非常に印象的。
それでいて夏目友人帳の根幹とも言える妖怪たちとの一期一会も変わらずあって、歴代シリーズの中でも特に完成度が高かったように感じました。
ここへ来てちょっと重要そうな新キャラ・依島さんの登場も嬉しいですし、個人的には不気味でちょっと怖いイメージのあった的場さんの人間らしい側面も見られたのが嬉しかったです。
最終回放送直後に8期の発表がなかったのは正直残念……。もしかしたら近いうちに発表があるかも? と密かに期待しております。
なかったとしてもこのアニメ制作陣には絶大な信頼を寄せているので遅くともいつか続編を作ってくれると信じてます。
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dアニメストア

8位 時光代理人‐LINK CLICK-Ⅱ
豊永利行 櫻井孝宏 古賀葵

アニメ史に残る傑作タイムリープミステリサスペンス
緊迫感
豪華声優 エモさ オススメ
非の打ち所がない傑作。1期も面白かったですが脚本・作画共に驚愕の進化を遂げて帰ってきました。
1期ではトキが写真の中にダイブして依頼者の悩みや後悔を解決する話が多かったのに対し、2期では事件の黒幕と思われる人物との長きに渡る対決が描かれました。
ショッキングな展開も多く、毎回あっと驚かされる脚本に圧倒されるばかり。ストーリー自体も完成度が高いのですが、続きが気になる引きの上手さがずば抜けていました。特に最終話ラストカットの衝撃たるや……。
驚いたのは1期から大幅にクオリティの上がった作画。1期ではギャグシーンの演出の古さがちょっと気になったのですが、2期はもはや日本アニメと遜色ないレベルのハイクオリティな作画になっていて衝撃でした(ギャグシーンがほぼなかったのもありますが……)。
特にアクションが本当にかっこよくて、実写映画を見ているような臨場感と丁寧な作画が素晴らしかったです。
主演の豊永利行さんと櫻井孝宏さんの演技力もさることながら、本作のMVPは間違いなく村瀬歩さん。
男女の双子を男性声優が演じるというだけでも驚きですが、片方は言葉を喋れず泣き声やうめき声だけで表現する難易度の高さ。本家中国語版では違う声優さんが演じていたのに対して、日本語版では村瀬さんが一人二役で演じることで、よりミステリー部分に説得力が生まれていたように思います。
現時点では男性声優でこの役を演じられるのは村瀬さんだけかもしれません。
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7位 ダンジョン飯
熊谷健太郎 千本木彩花 泊明日菜 中博史

手描きアニメーションの魅力が全て詰まった傑作
オリジナリティ
豪華声優 エモさ オススメ
2024年どころかアニメ史に残るレベルの傑作でした。
物語の進行と共に徐々に明かされる歴史と滅んだとされる「黄金の国」の謎、ダンジョン内で魔物たちによって形成される生態系や食物連鎖の緻密な設定、年齢も性別も種族も違う登場人物たちの価値観の違い。残酷な死や争いが描かれる一方で、随所にコミカルなかけあいが挟まれていて重苦しくならない絶妙なバランスも素晴らしい。
トールマン(人間)のライオス、エルフのマルシル、ハーフフットのチルチャック、ドワーフのセンシ、獣人のイヅツミという種族も生い立ちも年齢も性別もバラバラの5人が旅の中でお互いの価値観をぶつけ合いながらも次第に絆を深めていく様子がとにかく丁寧で人間ドラマが本当に面白い。
どのキャラクターも記号的ではなく長所も短所も持ち合わせた多面的に描かれているからこそ人物像に深みがあって見応え抜群。
作画も安定しており、アクションシーンは躍動感がありケレン味たっぷり。調理シーンや料理作画の完成度も非常に高く、「どんな味なんだろう」「食べてみたい」と思わせるだけの説得力がありました。
アニメーションの基本である絵が動くことの楽しさにあふれていて、それを連続2クール一度も崩れることなく継続していたのも驚きです。
原作はすでに完結しているとのことで、最終回放送後に第2期制作決定の発表もありこのクオリティのまま最後までアニメ化してくれそうなことが嬉しい!
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6位 鬼滅の刃 柱稽古編
花江夏樹 鬼頭明里

日本アニメを牽引し続ける名作
ハイセンス
豪華声優 エモさ オススメ
柱稽古編って原作だと1巻分くらいしかないのにどうするんだろうと思っていたら、まさかまさかのアニメオリジナルエピソードだらけで度肝を抜かれました。しかもその全てがおそろしく完成度が高い。原作で描かれていない部分を見事に補完したアニオリに脱帽。
原作の良さは壊さず、描かれていない部分を膨らませ、より理解しやすく再構築する。アニメ化のお手本のよう。
残酷で救いのない展開も多い鬼滅の中でも柱稽古編は唯一鬼がほぼ登場しないシリーズ。そのせいかSNS上では「退屈」という意見もちらほら見かけましたが、個人的にはこの柱稽古編をしっかりと描いたのは正解だったと思います。
なぜならここから先、無限城編からは救いがないから。ひたすら鬱展開が続くわけですから、その直前の閑話休題としては大事な癒やし要素だったのではないでしょうか。
あと柱と一般隊士たちとの繋がりをここでしっかり描いておくことにも大きな意味があるので素晴らしい改変だと感じました。
また柱稽古編の中でも7話までと最終話では空気がガラリと変わりますが、そのメリハリも素晴らしかった。直前までも穏やかな(?)いい話が、ラスボス無惨の登場で一気に温度が下がり緊張感を増す演出たまらなかったです。
最終話にお館様の自爆からの無限城編突入を持ってきたのも痺れましたね。今作も最高のアニメーションでした。
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5位 ネガポジアングラー
岩中睦樹 石川界人 ファイルーズあい

2024年泣けるアニメNo.1
泣ける
豪華声優 エモさ オススメ
絶望的なまでにネガティブで救いようのない駄目な主人公・常宏。見てるとイライラして視聴を辞めてしまった人も多いかもしれません。しかし彼が主人公でなければこの物語は成立しなかったはず。
人生の全てに絶望して物事を悲観的に捉えてしまっていた常宏が、ハナや貴明ら底抜けに明るい釣り仲間と出会い、釣りを通して少しずつ成長していく。
魚の気持ちになってみること、時にはぐっと我慢して動かず待つこと、釣れる時間帯や場所を下調べして準備すること、みんなで競ったり褒め合ったりしながら釣りをするのは楽しいこと……。
常宏が釣りをしていく中で無意識に学んだことはそのどれもが人生にも通ずることばかり。それらを説教臭くキャラに語らせるのではなく、間違ったり逃げたりしながらも常宏が自分自身の心で感じて頭で考えて気づいていく、その脚本の妙に何度も唸らされました。
最初は釣りに行くことすらだるいと感じていた常宏がいつの間にか道具や魚のことを自分から調べ始めて、バイトを休まず行けるようになって、逃げ続けていた病院に自分から電話できるようになって、できなくなっていたことがほんの少しずつでもできるようになっていく。そんな過程がじっくり丁寧に描かれることで、彼の成長にだんだんと泣けてきます。
とことんまで生々しく人間の弱さを描いているので人によっては見るのが辛かったりイライラしたりもどかしく感じると思います。けれど弱い主人公だからこそ、際立つ美しさがありました。
一見陽キャで面倒見も良く全てが完璧に見える貴明が実は常宏と同じくネガティブ側の人間だったと分かる終盤の展開も見応え抜群。常宏と貴明のW主人公と言っても過言ではないほど素晴らしいキャラクターでした。
序盤はちょっと影が薄いようにも見えたヒロインのハナちゃんがまたいい味出してます。
脚本の完成度が非常に高く、シンプルながら遊び心のあるキャラデザ、安定感があり人間味溢れる生きた作画、超リアルな釣りのアニメーション、聴き応えのある声優陣のお芝居などどれを取ってもハイクオリティ。今年どころかここ数年でも最高峰のオリジナルアニメだったと思います。
無双する最強の主人公も、ド派手なアクションも、あっと驚くどんでん返しも、わかりやすい感動もなく今の流行りとは真逆のアニメですが、長く愛されてほしい知る人ぞ知る名作になりそう。
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ABEMA



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4位 ザ・ファブル
興津和幸 沢城みゆき

心震える殺し屋アクションコメディ
緊迫感
豪華声優 エモさ オススメ
正直作画は残念。ただそれを差し引いても圧倒的に話が面白かった。特に宇津帆が登場してからはそれまで以上に面白さが右肩上がり。宇津帆・鈴木VSファブルの構図になってからはちょっと面白すぎて見てると呼吸を忘れて苦しくなったくらい。
主人公が最強という作品はいくつもあり、大体は何かしらのハンデや制約があって作品として成り立っていますが、ファブルこと明の場合は「殺し屋とバレてはいけない」「誰一人殺してはいけない」といくつもの制約があり、それでもなおその制約をものともせずに岬ちゃんやヒナちゃんら不遇なヒロインたちを颯爽と救い出すのが本当にかっこいい。
序盤や宇津帆編が始まるまではかなりギャグ調で抱腹絶倒でしたが、宇津帆編は毎回手に汗握る攻防で最後は思わず涙するほどの感動も。
今思うとペ・ダイヨチャとか何だったんだ……w。
作画は残念と言いましたが、終盤になるとどんどんクオリティも上がり最後はかなり綺麗な絵で感動しました。
そして何よりも声優陣、本当に素晴らしかった。特に明役の興津和幸さん、洋子役の沢城みゆきさん、宇津帆役の藤真秀さん、鈴木役の子安武人さん。このベテラン勢の存在感と安心感たるや。個人的には子安さんが安定のかっこよさで大満足。最後まで見たら納得のキャスティングでした。鈴木かっこよすぎ。
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3位 葬送のフリーレン
種﨑敦美 市ノ瀬加那 小林千晃

圧巻のアニメーションと深みのある淡々とした人間讃歌の物語
癒やし
豪華声優 エモさ オススメ
1月~3月まで放送されたこの第2クールでは主に「一級魔法使い選抜試験編」が描かれました。最初はあまりのキャラの多さに顔も名前も覚えられない……とちょっと不安でしたが、そんな杞憂も何のその。
全キャラにしっかりと見せ場があり、各々が使う魔法の種類や人間関係、生まれ育った境遇にそこで築かれた個性。見進めていく内にいつの間にか全キャラ好きになってしまいました。冬アニメの中で一番終わるのが淋しい作品でした。このままずっと毎週彼らが何気ない日常を送る姿を見ていたい。愛おしくてたまらないです。
特筆すべきはやはり圧巻のアニメーション。間違いなく冬アニメで随一の作画でした。アクションの滑らかさと躍動感、下手にCGを使わない魔法表現の美しさ、派手な動きはなくとも日常の仕草一つとっても恐ろしく丁寧で洗練された作画。おそらくTVアニメとしては最高峰だったと思います。
もう一つ印象的なのは声優陣による演技。この作品の特徴としてほぼ全キャラが声を荒げたり叫んだりせず淡々と喋ります。唯一シュタルクやザインがたまにツッコミを入れるくらい。そうなると全体的にセリフに抑揚がなくなり平坦になって聞いていると飽きが来てしまいそうなんですが、それが一切ないのがすごい。演技の質が高いのか、キャスティングのバランスがすごいのか、全員が淡々と喋っていてもしっかり抑揚と個性があるのが結構な衝撃でした。
アニメ自体のテンポがゆったりめなのと無駄に叫ぶシーンがないのとで、ド派手なバトルがあっても見ていて全然疲れないんですよね。かなり異色の癒し系アニメだと思います。
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2位 ダンダダン
花江夏樹 若山詩音

抱腹絶倒なんでもアリのカオスな覇権アニメ
胸きゅん
豪華声優 エモさ オススメ
第1話のインパクトが今年のアニメの中でもトップクラス。そこから中だるみすることなく最後まで全速力で駆け抜けました。
まずなんと言っても作画。ケレン味のある圧倒的なアニメーション。アクションシーンにおいては特にキャラクターたちが生き生きと躍動しその動きだけでワクワクさせられました。
静と動、メリハリ、寒色と暖色の使い分けもハイセンスでその中でも7話はアニメ史に残る神回。強烈なギャグがほとんどの本作で、まるで映画を見ているような芸術的な演出に鳥肌。セリフがなくても手や指の動きや表情だけで感情が伝わってきて、アニメーションの凄みを感じました。
主演の若山詩音さんと花江夏樹さんの体当たり全力演技も圧巻。序盤はほぼ二人芝居なことも多くかけあいの楽しさが詰まっていました。これぞ声優。
不気味さと可愛さ(招き猫になってから)を兼ね備えた田中真弓さん、今までにないキモすぎるセリフ連発で新境地を開いた中井和哉さん、愛と狂気を完璧に表現しきった井上喜久子さん、ハイテンションでなんかよく分からんけど面白すぎた関智一さんと杉田智和さん、ベテラン声優陣による貴重な演技も最高でした。
終始カオスで下ネタが飛び出さない回がないほど下品なセリフも多いのに、主人公二人はまるで少女漫画みたいに純情でピュア。思わず応援したくなってしまうし、恋敵のアイラとジジも異常にクセが強いのに愛すべきおバカ。
全てが絶妙に噛み合って奇跡的なバランスを保っているそんなカオスさでした。
最終回がものすごく中途半端なところで終わり物議を醸しましたが、分割2クールと思えば許容範囲内。
むしろ第1期のOP・EDがどちらもハイレベル過ぎたので2期の主題歌がこれを上回れるのかが心配です。
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1位 忘却バッテリー
宮野真守 増田俊樹

野球から逃げ出した球児たちの再起の物語
ハイセンス
豪華声優 エモさ オススメ
「パイ毛~~~~!!」という強烈なギャグから始まった本作。野球アニメなのかギャグアニメなのか分からないくらい序盤はギャグ満載でしたが、徐々に頭角を現していきました。
中学時代、天才バッテリーに才能の差を見せつけられ高校入学と共に野球を辞めた山田くん、イップスに陥り野球から逃げた藤堂くん、心の弱さを思い知らされチームからも逃げた千早くん。しかし3人が逃げた先の都立校にはまさかの元凶である清峰・要バッテリーが待っていた。しかもなぜか智将・要圭は記憶喪失のアホになって……。
この設定だけでも面白いのに記憶喪失の元智将捕手が一から野球を覚えて楽しさを知っていく過程も丁寧に描かれ、強烈なギャグと同じくらいしっかりと野球の魅力も詰まっています。
MVPはなんといっても要圭役の宮野真守さん。彼がいなければここまで心揺さぶられる感動はなかったかもと思うほど。最初はご本人そのまんまかな? と思うくらいクセ強な演技で笑いを取りにくるのに、一度智将モードに戻れば繊細で緻密なお芝居に心を掴まれる。宮野さんの代表作になるであろう名演。
またアニメーションのクオリティも本作の魅力のひとつ。日常シーンの作画も丁寧ながら驚くべきは非常に細かい野球の仕草や動きの数々。ただボールを投げる、ボールをキャッチするだけの動きも口で説明するのは簡単ながら自然な動きで表現するのは意外と難易度高め。一切の不自然さがないどころか動きがとても滑らかで、構図なども凝っていて迫力がありました。
特に第11話の演出・絵コンテはSNS上でも絶賛の声が上がるほどの神回となりました。
Mrs.GREEN APPLEによる「ライラック」、マカロニえんぴつによる「忘レナ唄」、令和を代表するバンドによる両主題歌も作品にぴったりで、アニメの頭から終わりまで全てが素晴らしい名作。
主な配信情報
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まとめ
今年も名作揃いで順位付けがとんでもなく大変でした。
特に1位と2位、忘却バッテリーとダンダダンどちらを1位にするかものすごく悩みました。同率1位にすべきかも悩み、しかし最終的には1クールアニメとしての完成度で選びました。
3位からの順位も気持ち的にはほぼ同率です。作画の素晴らしさを優先しがちですが、気持ち的には感動があったかどうかを加味したランキングになったと思います。
でもやはり順位付けは心苦しさもあるので、もしかしたら来年以降は別の形にするかもしれません。
それはともかく今年もたくさんの素敵なアニメに出会えて幸せでした。こうして記事にするのは大変ではありますが、とても楽しくもあり、また閲覧してくださる方がいるのも嬉しいので来年からも細々と続けていければと思っています。
ではここまでお付き合いいただきありがとうございました。良いお年を!
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