1話のあらすじ
1333年、鎌倉。鎌倉幕府の跡継ぎである北条時行(CV.結川あさき)は武士の子でありながら争いを好まず、武芸の稽古をサボっては家臣たちから逃げ回ることを楽しむ変わった子どもだった。
そんなある日、いつものように逃げていた時行の前に怪しげな神官・諏訪頼重(CV.中村悠一)が現れる。未来が見えるという頼重は「2年後に天を揺るがす英雄になる」と時行に告げるが……。
1話の感想
・夏アニメ覇権候補の圧巻なアニメーション!
新アニメとしては珍しくアバンもなくいきなりOPテーマが始まった本作。最初から超絶クオリティのアニメーションに圧倒されまくりでした。
主人公の時行を始めキャラクターたちが画面の中を縦横無尽に動き回る姿の躍動感にまず感動。それから和のテイストが盛り込まれながらもパキッとした色彩豊かな色使いにもワクワクさせられました。
すごいのは本編の作画がOPよりもさらに進化していること。特に序盤の時行が家臣たちから逃げ回るシーンや、終盤に大勢の敵に囲まれて攻撃を避け続けるシーンなどは衝撃的でした。
本作のキャラデザ・総作画監督を務めているのが「サマータイムレンダ」15話の廊下でのバトルアクションを担当した西谷泰史さんと知って超納得。
・鎌倉幕府滅亡から始まる逃亡劇
物語は主人公時行が武芸の稽古から逃げ回る平和な日々から始まります。しかし中盤からは展開が一変、北条家を裏切った足利高氏によって幕府の武士たちは次々と殺害され、時行の父・高時ら北条家一族は自害。あっという間に鎌倉幕府は滅亡してしまいます。
時行たちが遊んでいた蹴鞠が斬り落とされた首に重なるカットが突然入ってきた時は、それまでの穏やかな日常とのギャップにドキッとさせられました。
殺し殺されが当たり前の時代故に、少年漫画とは言えかなり残酷な表現があるので苦手な人は覚悟がいるかも。
・頼重と高氏の凄まじい存在感
信濃国の神官で天涯孤独の身となった時行を守る諏訪頼重は超重要キャラクターかつ本作のコメディリリーフ的存在。後頭部から物理的に後光が差していたり(明るさを調節できる)、胡散臭い笑みを浮かべながら叫んだりとギャグ色強めな一方で、一族と共に自害を選ぼうとした時行をわざと敵の前に突き落とし生きる本能を引き出すなど一筋縄ではいかないキャラクター。演じる中村悠一さんによってものすごい存在感とパワーが溢れています。
対して北条家の仇であり最大の敵でもある高氏は、時行相手にもにこやかで親しげに接していたにも関わらず北条家を裏切り鎌倉幕府を全滅に追い込んだ狂気的存在。こちらは小西克幸さんが熱演。
主演の結川あさきさんがデビュー3年目の新人声優なこともあり、中村さん小西さんのベテラン実力派声優のお二人が脇をガッチリ固めていて安定感がすごい。
・逃げることに特化した新世代ヒーロー
武士にとって最大の誉れは戦って死ぬこと。当たって砕けろが当たり前の時代に、本作の主人公時行は戦わずして逃げることを選びます。逃げて、逃げて、生き延びることこそが敵に勝つ唯一の方法。戦って強くなる主人公がほとんどの週刊少年ジャンプ作品の中で、逃げることに特化したヒーローというのがあまりにも斬新。
でも「逃げるが勝ち」「生きてるだけで丸儲け」なんて言葉があるように、逃げて生き延びるってきっとすごく大切なこと。このテーマだけでなんだか感動できます。
「魔人探偵脳噛ネウロ」と「暗殺教室」でニ度の長期連載、ニ度のアニメ化を成功させている松井優征先生の作品なだけあって、1話から面白くなる予感も止まらない!
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※本ページの情報は2024年7月時点のものです。
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