アニメアニメ感想

時光代理人-LINK CLICK- 第5話 「告別」 感想

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※前回までの流れを知っている方なら分かると思いますが、今回地震描写があります。苦手な方は気をつけた方がいいかもしれません。
※毎度のことですがネタバレあります。

5話のあらすじ

今夜8時半に大地震が起きて大勢の人たちが巻き込まれることを知ってしまったトキ。過去を変えるなとヒカルに諭されても諦めきれず、トキはホンビンとリウ・モンを救いたい一心で二人を町の外へ連れ出そうとする。しかし地震が起こると言っても誰も信じてくれず、挙句には雑誌で読んだと出まかせを言ってしまい他の住民たちからも馬鹿にされてしまう。
悔しさのあまりその場から逃げ出すも、どうしても諦めきれないトキはせめてチェン・シャオのお母さんだけでも救ってほしいとヒカルに懇願するが……。

5話の感想

これまでで一番この作品の設定の面白さが表れていたかもしれません。感情的で目の前の人を放っておけないトキと、冷静で時には残酷な判断も下すヒカル。過去を変えれば現在にどんな影響を及ぼすか分からないから過去を改変してはいけないと言うヒカルに対して、分かっていても手を差し伸べずにはいられないトキの姿に、視聴者はハラハラドキドキ、そしてやきもきさせられます。メタ的に言えば100%ヒカルの言うことが正しいんですが、それでもトキを責められないのはトキだけが写真の中に入れるという設定の妙。
トキには写真の中で、その場の雰囲気、空気感、そして生の人間の温かみを直に感じています。いくらヒカルが「その人たちはもう死んでいる。過去の人間だ」と言っても、トキの目の前には生きた人間がいるのです。これを頭で理解しても心で納得するのはかなり辛いと思います。
しかもトキは写真を撮影した人物に乗り移っているので、撮影者の感情・感覚も全てダイレクトに伝わっているはず。そう考えると、トキの行動は滑稽だとは笑えなくなるんですよね。
この設定がこの作品の一番の面白さだなと今回強く感じました。

衝撃だったのはヒカルに助言が、実はチェン・シャオのお母さんを救うためではなくその逆だったこと。たぶんそう言わなければトキが納得しないと思ったんでしょうが、それでもあまりに残酷過ぎる……。いや100%ヒカルが正しいんだけどね。正論だけじゃ人は納得しないんだよなあ。
「辛かったら写真から出てもいいんだぞ」ってのも優しいように聴こえて残酷な言葉です。トキが真実を知っても写真から出なかったのは最後の最後まで諦めたくなかったからじゃないのかな。
なんにせよ今回の依頼は、どうやっていたら正解だったのか分からない難しいテーマでした。

あと地震大国の日本人としては、色々と辛い話でもありました。もしも、知り合いが突然「これから地震が起こるから逃げよう! でも根拠はないよ!」って言ってきたら信じるかどうか、すごく難しいなと思いました。あの大地震を東京でですが経験した身としては「そんなもん信じられるか」って突っぱねるのも難しいし……。そういう意味でも色々と考えさせられるお話でした。

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