85話のあらすじ
港を占拠したフロック率いるイェーガー派。アニは皆殺しを提案するが、飛行艇を飛ばすにはイェーガー派に捕らえられているヒィズル国の整備士が必要だと言う。かつての仲間たちを相手にする覚悟を持てず苦悩するジャンたち。飛行艇を整備する時間を確保しつつ、イェーガー派からの攻撃を避けながら、味方側に一人の死傷者も出さないと言う無理難題にアルミンは……。
85話の感想
少しだけ希望を持てるような終わり方をした前回、第84話からのこれです……。これこそ進撃の巨人……まさに体現したようなお話。
これまでも何度も、アルミンたちは葛藤し絶望してきました。仲間だと思っていた人物が敵だったこと、巨人だと思っていたものが同じ人間だったこと、壁内の中にもたくさんの敵がいたこと、誰よりも信じ合える仲間だったはずのエレンが敵になったこと、そしてかつての仲間を殺さなければいけなくなったこと。
できることなら敵対せずに飛行艇を奪おうとしたアルミンは結局、計画が頓挫しかつての仲間との殺し合いを余儀なくされました。共にいくつもの死地を乗り越えてきたはずのサムエルとダズに撃たれたアルミン。それでも爆弾を止めようとしたアルミンの脳裏に浮かんだのは、ベルトルトの「誰かがやらなきゃ」と言う言葉でした。
結局、ミカサもアルミンもコニーもジャンもみんな、ベルトルトとライナー、アニと同じだったんだよという皮肉に心底辛くなりました。同じ地獄まで落ちてやっと彼らの気持ちが分かってしまうという虚しさ。
みんな地獄なので苦しみを比べるのはどうかと思うんですが、それでもコニーの苦しみはジャンを超えてしまったんじゃないかと……そんな気がします。104期のアホ担当だったサシャは殺され、コニーは多くの十字架を背負わされて。辛い。ただただしんどい。この3人はどうか死なないでほしいと物語初期には思ってましたが、生きていてもこんなに辛いとは。
あまりにも胸糞悪い終わり方でしたが、ライナーとアニが同時に巨人化するシーンは胸熱でした。初期にはあんなに翻弄されたのに、今となっては鎧と女型の巨人が味方になって共闘するなんて。カッコよかったですね。あの瞬間だけスカッとした……。
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