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【アニメ感想】進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)

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完結編(後編)のあらすじ

終尾の巨人となり、スラトア要塞へと進撃するエレン。それを止めるためアルミンやミカサ、かつての仲間たちは飛行艇に乗ってエレンを止めるために最後の戦いへと身を投じる。
しかし終尾の巨人の背中には獣の巨人が居座り、飛行艇を撃墜しようと投石を仕掛けてくるが……。

完結編(後編)の感想

・10年続いた伝説のアニメが完結
2013年4月に放送された「進撃の巨人」の第1期。圧倒的な映像美、超大型巨人が壁の向こうから現れた伝説の始まり、主人公の母親が巨人に食われるというショッキングな物語……。第1話を初めて見た時のあの衝撃は今でも忘れることができません。間違いなく進撃はアニメ史に名を残す大傑作となりました。
そんな進撃がついに完結。アニメ放送からちょうど10年、原作が連載開始されてから約14年で原作・アニメ共に終わりを迎えることになりました。長く続いた作品が最終回を迎えるというのはいつも不思議な感覚になりますね。

・「完結編(後編)」はほぼ映画のクオリティ
1時間半という長尺と作画の超絶クオリティということもありほぼ映画でした。これを映画館ではなく家で見られるというのが凄い。
NHKで放送された「100カメ」という進撃を制作しているMAPPAさんに密着した番組を事前に見ていたこともあって、この1時間半のために一体どれだけの時間、どれだけの人がどれだけの労力を使って作られたのかと思うと本当に頭が下がる思いです。
特に進撃と言えばの立体機動のかっこいいシーンが最後に見られて本当に幸せでした。第1期~3期まで制作していたWIT STUDIO版の時のような疾走感と躍動感溢れる立体機動が本当にかっこいい。
特に「完結編(前編)」では負傷して戦いに参戦できなかったリヴァイ兵長がまた立体機動を見せて嬉しすぎました。かっこいい……。

・第1話「二千年後の君へ」の意味
この「完結編(後編)」では、勲章授与式でヒストリアに触れた際、「巨人の力を消滅させる」という未来を見たエレンがこの結末を導くために人類の殺戮を起こしたことが語られました。その最後のトリガーとなる存在がミカサであることまでは知っていたものの、なぜミカサなのか、そしてミカサが最後にどんな選択をするのかはエレンも知らなかったようです。
ミカサが最後に選択したのは自らの手でエレンを殺すこと。
実はこれこそが始祖ユミルができなかったことであり、ずっと望んでいたことだったのです。生涯奴隷として扱われながらもフリッツ王を愛していたという始祖ユミル。意思を持たない奴隷として死後も王家の命令に従い巨人を生み出し続けていた彼女はしかし、自らを愛の苦しみから救ってくれる人を求め続けていました。それこそがミカサだったんですね。愛する人を苦悩しながらも最後には自らの手で殺すことができたミカサを見て、ユミルもまた長きにわたる苦しみから解放されました。
第1話のサブタイトル「二千年後の君へ」はミカサのことだったのだと最後の最後に伏線が回収される構成に鳥肌です。諌山先生は連載開始時からこの結末を決めていたそうなので、本当にどんな頭脳してるのか恐ろしい……。

出典:アニメ「進撃の巨人」公式アカウント(@anime_shingeki)より

・勲章授与式でエレンが見たもの
過去と未来、全てを勲章授与式で見たというエレン。それは過去から巨人の力が消滅する未来までのとんでもない量の記憶だったようですが、その中でも最もショッキングだったのはやはり母・カルラの死。本編でははっきりとは明言されていませんが、あの日壁を破壊したベルトルトを殺さずに生かし、そして母カルラが巨人に食われる仕向けたのも実はエレンの意思だったことが示唆されています。なぜならば巨人の力が消滅するという結末にはどうしても必要なことだったから……。
エレンの背負ったモノがあまりにも重すぎるのも辛いですし、その大量の地獄のような記憶をあの一瞬で全て見てしまったのかと思うと……。

・アニメオリジナルで補完されたもの
ほぼ原作に忠実にアニメ化されている進撃の巨人ですが、この「完結編(後編)」の一部を原作者の諌山先生が「ネームを描き直した」ことを明らかにしています。
変更されていたのは主にエレンとアルミンの会話、ヒストリアの手紙の内容、それとラストシーンです。
「記憶」の中でエレンとアルミンが真実と本音を語り合うシーンのラスト、原作では「僕達のために殺戮者になってくれて…君の最悪の過ちは無駄にしないと思う」となっていますが、アニメではアルミンが一緒に地獄に落ちると自分の共犯者であることを語る内容に変更されていました。

出典:アニメ「進撃の巨人」公式アカウント(@anime_shingeki)より

地ならしはエレンが引き起こした殺戮でしたが、この物語の始まりはアルミンが外の世界のことをエレンに語ったところから始まったんですよね。先に地獄で待ってると泣きながら抱き合う2人が個人的には原作よりも素晴らしくて泣けました。
ヒストリアが仲間たちに送った手紙の中でも、エレン1人の責任ではなくみんなが選んだ結末だったのかもしれないという内容に変更されていたのが印象的でした。
ちなみにラストシーン、原作では成長したガビとファルコがリヴァイ兵長の車椅子を押しているカットで終わっていましたが、アニメでは兵長がこどもたちにお菓子を配り、ガビとファルコは荒れ果てた地に植樹しているという演出に変わっていました。兵長……!

・帰って来たリンホラ
第3期まで必ず進撃の主題歌を担当していたリンホラことLinked Horizon。しかしThe Final Seasonが始まってからは離れてしまい、進撃と言えばリンホラ派だったので本当に寂しかったのですが……最後の最後にやってくれましたね。最終回のエンディングをリンホラで締めてくれたこと本当に嬉しいです。もう感無量です。
ちなみに配信サイトでは「完結編」を分割した各話版も配信されるそうで、その各話版のOPテーマもリンホラさんが担当しています。こちらで使用されている「最後の巨人」という楽曲はまさにこれまでの進撃主題歌の集大成のようになっていて鳥肌モノなのでぜひ!

・携わった全てのスタッフ・声優さん10年間お疲れさまでした。
進撃は誰もが認めるアニメ史に残る、そして時代を作った語り継がれるべき名作だと思います。第1期から第3期まで制作したWIT STUDIOさん、第4期から最終回まで引き継いで制作してくれたMAPPAさん。そして10年間変わらず演じ続けてくれた声優の皆さん。本当にお疲れ様でしたと言いたい。
いろいろ語りたいことはありますのが終わる気がしないのでここまでにしておきます。
とりあえず11月7日放送の「100カメ」絶対見ましょう! 最終回アフレコ現場の密着めちゃくちゃ楽しみです!!!!

あと最後に一言だけ……
ここまで地獄だったけど最後はリヴァイ兵長もジャンもコニーもミカサもアルミンも死ななくてよかった!!!!兵長絶対死ぬと思ってたのでハッピーです!!!!

出典:アニメ「進撃の巨人」公式アカウント(@anime_shingeki)より
動画配信

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※本ページの情報は2023年11月時点のものです。
最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。

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