2話のあらすじ
さみだれの騎士として仕えることを心に決めた夕日。彼女が地球を破壊したい理由が「好きだから永遠に自分のものにしたい」と知り、夕日は彼女の力になるため体力作りを始める。しかし再び現れた泥人形からまたしてもさみだれに助けられ時間稼ぎすらできない自分に落ち込む夕日。さらに幼い頃に植え付けられた祖父の恐怖が鎖となって夕日を縛り付け……。
2話の感想
改めて、すごく不思議な作品ですね。地球の破壊を目論む悪に立ち向かう姫とその従者、という構図は一見ファンタジーの定番にも聞こえますが、実際は地球の破壊を目論む悪VS地球の破壊を目論む姫とその従者。さみだれがなぜ姫なのか、なぜ超人的な肉体と能力を持つのか。今の所何もかもが謎で、ふわふわとした曖昧な物語だけが描かれている印象です。
第1話ラストで、それまで超常現象を否定していた夕日がさみだれに魅了され仕えることを一もにもなく了承したのが何故なのかも疑問。ただご都合主義的なものは感じなくて、夕日にもかなり裏がありそうなんですよね。
特に1話でもチラッと仄めかされた祖父との関係。今回ははっきりと夕日を鎖で縛り付ける描写が多々登場し、どうやら厳しすぎる躾で夕日にトラウマを植え付けた人物であることも明かされました。
夕日が地球を破壊すると宣言したさみだれに惹かれた理由が、祖父の呪いを受けたこの世界を壊してくれるから、だとすると祖父って悪側の人間なの?? って混乱したんですが、これ多分セカイ系なので違いますよね。夕日はただ祖父の呪縛から解放されて変わりたいってことなのかな。そしてそれをさみだれがしてくれると直感的に思ったってことなんでしょうか。セカイ系難しい……。
さみだれの「地球が好きで自分のものにしたいから破壊する」って言うのもだいぶ謎ですよね。どうしてそういう思考に至ったのか謎すぎる。そもそも生まれた時から姫だったのか、それともある瞬間から、夕日の前にノイが現れたように突然姫になったのか。さみだれは関西弁なのにお姉ちゃんは標準語なのも謎ですよね。分からないことだらけ。
分からないことだらけなのになぜか面白いのも不思議。
個人的には夕日役の榎木淳弥さんのお芝居がアニメとしての面白さを支えているような気もします。クセが強いので苦手な人もいるかもですが、感情が抜け落ちたようなトーンの落とし方だったり、声の強弱の付け方が本当にすごいなと。下手な人が夕日を演じたらすごい大袈裟になるか退屈になるかだと思うんですけど、榎木くんの場合は繊細に大袈裟なので聴いてて全く飽きません。セリフごとにすげえって思いながら見てます。
具体的にはさみだれの家でうっかりお姉ちゃんの着替え姿を見ちゃった時の気の抜けた声だったり、実家と電話してる時の感情を押し殺した声なんかがゾワッとしました。
あとノイ役の津田健次郎さんが、「願いはないのか」って夕日に問いかけるシーン。あそこだけ突然すっごいイケボになってヒョエッとなりました。突然のイケボは心臓に悪い……。
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