25話のあらすじ
7月22日、日都ヶ島へ向かうフェリーの中で目を覚ました慎平は寝ぼけて目の前に座っていた女性の胸に飛び込んでしまう。彼女の顔を見た慎平は涙を流し、一方のひづるは初対面の少年が自身の本名と覆面作家としての名前を知っていることに動揺する。
日都ヶ島に降り立った慎平はこの7月22日の光景を以前にも見たことがあるような感覚に襲われるが……。
25話の感想
300年前の浜に流れ着いたヒルコを潮が消去し、再び7月22日へとループしたことで物語は第1話冒頭と同じところへと戻ります。
日都ヶ島へ向かうフェリーの中で目を覚ました慎平が出会った女性・南方ひづる。慎平は彼女が生きていたことに涙を流しながら喜ぶも、次の場面ではなぜひづるさんのことを知っていたのか思い出せないことが判明。これまではループの記憶を次の並行世界でも保持していた慎平が、最後は潮によってループされたからなのか何も覚えていない様子。
驚きだったのはひづるさんを始め、潮や竜之介、しおりちゃんなど「影」によって殺されたほぼ全てのキャラがこの並行世界では何事もなく生きていたこと。
ヒルコを消去したということは「影」そのものが存在しないということなんですね。
しかもなんと大人になった竜之介の娘が波稲!! 最後の戦いで「今度は竜之介とも仲良くなりたい」と願っていた波稲の想いが叶った形になっていました。すごい! 全キャラ救ってやるという意思がすごい!
唯一その存在がなくなっていたのは雁切真砂人。日都神社の宮司はかつての世界では真砂人の父だった雁切巌になっていました。しかもその巌の息子として真砂人とは全く違う人が……。かつての世界とは違い、紙垂彦からどんどんDNAが離れていってる感じがリアルで良かったですね。個人的には巌さんの声も変わらず小西克幸さんが演じてらして、完璧な老け演技に震えました。一瞬誰だか分からなかった……。
そして人類を最後まで見届けたいと言っていたシデだけが存在しない世界、というのがまた皮肉が利いてて良かったですね。
序盤のひづるさんや潮が生きていたことや、ずっと願っていた平和な日都ヶ島の様子にじわじわと涙腺が緩んでいたんですがラストの花火の演出で完全にやられました。
ループの記憶を慎平と潮が同時に思い出した瞬間に合わせて、大きな花火が背後で打ちあがる演出。作画の繊細さも相まって、あまりにも美しい映像に泣かされました。花火ってなんであんな泣けるんだろうね……。
この物語の最後は失ったものが多いけど最後はハッピーエンドを勝ち取る、という風になるのかなと想像していたので全てがハッピーエンドで終わるのは少し意外でした。でもあまりにも辛い3日間を何度も何度も乗り越えてきた慎平や潮たちの戦いがあったからこそ、逆に平和な世界が泣けますね。
全話通して作画レベルがかなり高く、特にこの最終回は髪の毛一本、瞳の中の煌めき一つに至るまで本当に美しくて見惚れました。全てにおいて制作スタッフさんたちの愛を感じられる作品だったと思います。
最終回後のスタッフ・キャストさん方のツイートを見ていても、妥協を許さない現場だったのが伝わってきます。
そして公式サイトの25話のあらすじに、第1クールOPの「星が泳ぐ」と第1クールEDの「回夏」の歌詞が使われているのを見て崩れ落ちました。第1クールのOP・EDめちゃくちゃ好きだったのでそんなことされたら感動で泣いてしまうよ……ありがとう。
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