ドラゴンクエストダイの大冒険第97話「神の涙」感想

アニメ

2022.10.01

97話のあらすじ

絶望の淵から立ち上がったダイとポップは捨て身の攻撃で大魔王バーンに向かっていく。その行動が理解できないバーンは動揺するが、人間たちを終わらせるためにタイムリミットを待たずして黒の結晶コアを爆破させようとする。ところが突然レオナたちが封印されている「瞳の宝玉」たちが動き出しバーンにぶつかり始めた。宝玉を操っているのはレオナだとバーンは看破するが、実はその奇跡を起こしたのは「神の涙」と呼ばれるもので……？

97話の感想

しょっぱなからポップがまたかっこよくてテンション上がりました。
バーン様のカイザーフェニックスをかき消してしまうのもかっこよかったですが、その前の「何がおかしい、お前を倒してバリアを消して黒の結晶を凍結しに行く。順番通りじゃねえか」のセリフがかっこよすぎて泣いた。ちゃんと冷静さを保ってるポップ！！　「やっぱ天才かも」って軽口も叩けちゃう余裕のある冷静さ！！

それに対して動揺しまくりのバーン様。理解できないものに恐怖を抱くのは人間も魔王も同じようです。ポップにカイザーフェニックスかき消されたあとのプライド踏みにじられたバーン様の表情も最高でしたね。絶対ポップのこともっと早く消しておけばよかったって思ってそう。

さてそんな中で、ついに明かされたゴメちゃんの正体。これまでもあの世へ行きかけたポップを助けたりと不思議な力を持つことが示唆され重要な伏線なんだろうなと思っていたら、その正体はまさかのスライムでも生き物でもないアイテムだったことが判明。……アイテム！？
「神の涙」と呼ばれるそのアイテムは神々が弱き者たちのために作った所有者の願いを叶えるという力を持ち、デルムリン島に降り立ったその「神の涙」を拾ったダイが友達になってほしいと願ったために今の姿になったという経緯があったようです。ゴメちゃんがずっとダイのそばにいたのは最初の願いを叶え続けていたからなんですね……。
冒険の中ダイたちの願いを幾度も叶えるうちに次第に力が弱まり姿も小さくなってしまったゴメちゃん。最後はバーン様に握りつぶされてしまったものの、それでも最後の力を振り絞ってダイの願いを叶える姿に泣かされました。ダイとゴメちゃんの最後の会話、そりゃあ泣いちゃうよ……。

ゴメちゃんにも泣かされましたが、個人的にはダイの願いが叶って世界中の（これまでダイたちと出会ってきた人々）が次々と登場する展開に鳥肌でした。しかもその最初に登場するのがニセ勇者たちって……ストーリー上手すぎて泣く。
OP映像も見事に回収していて、主人公たちだけでなく大きな力は持たないけれど多くの人たちの集まりによって戦局が変わっていくという展開好きにはもう刺さりまくりでした。（前回も同じようなこと言った気がする）

あと今回作画も素晴らしかったんですがライティングヤバすぎませんでした？？？　夕日の中でのバーン様との決戦やゴメちゃんの欠片の光などとにかく光の表現があまりにも美しくて終始鳥肌でした。なんというかまるで映画のような迫力と映像美。
そしてなんと言ってもラストシーン。バーンパレスを包む光と雲の形がゴメちゃんの姿そのもので、演出神か……！！！　このシーンは原作にはないものだったようで、アニメスタッフさんたちの愛をものすごく感じました。
あと初めて気づいた今のEDの冒頭、「神の涙」（ゴメちゃん）が海に落ちて翼の生えたダイが現れるという演出だったんですね……もう愛しか感じない。