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【アニメ感想】ヴィンランド・サガ SEASON2 第20話 「#20 痛み」

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20話のあらすじ

クヌートの従士とヨーム戦士団の圧倒的な強さでなすすべなく殺されていく農夫たち。蛇は部下たちを庇いながら自らの判断で撤退命令を出す。命惜しさに次々と逃げ出す農民たちに怒るケティル。
一方海岸では1人クヌートの首を狙うトールギルが奇襲を仕掛けようとしていた。

20話の感想

農場の奉公人や客人たち、そしてケティルに借金があるという農民たち。ほとんどが戦争を経験したこともないずぶの素人。
対するクヌートの部下は彼を守る精鋭中の精鋭である従士たちと、戦争のプロであるヨーム戦士団。
蛇の言う通り、冷静な判断力があれば負け戦だと分かる戦力差。300人対100人という人数のハンデはあってないようなものでしたね。
そんな中でも部下たちを守りながら自分は傷一つ負わない蛇の強さを改めて見せつけられました。蛇自身も相当な修羅場をくぐってそうですね。トルフィンと同じく戦争を何度も生き延びてきたんだろうな。
それに対してケティル……。いざ戦が始まって次々と部下たちが死んでいっているのにまだ戦力差を理解していない愚かさ。蛇がいなかったらあっさりヨーム戦士団に殺されていたでしょうね。

逆に海岸からこっそりクヌート軍の背後を取り、護衛が手薄になったところへ奇襲を仕掛けたトールギルはさすがに戦争上手でしたね。従士2人を一瞬で切り捨て、あと一歩のところまでクヌートを追い詰めました。クヌートがウルフに剣の稽古をつけてもらっていなかったら最初の一撃で首を取られていたかも。
あれでケティル側にもうちょっとマシな戦力があれば上手い具合にかく乱できて勝てたかもしれませんね……。

そんな戦場の阿鼻叫喚は、船へと向かうアルネイズたちの耳にも届いていました。
トルフィンとエイナルに感謝を伝えるために最後に一度だけ意識を取り戻したアルネイズ。死なないでほしいと懇願するエイナルにアルネイズは、「大切な者はみんな死んでしまった。これ以上生きてなんの意味があるの」ともうこの世に未練はないことを静かに告げます。
それは「生きていていいこと一つもなかったよ」と絶望の底から呟いていた頃のトルフィンと全く同じ。
さらに負傷したケティルを背負って戻って来た蛇の姿に、怒り心頭のエイナル。大好きなアルネイズを殺したケティルに我を忘れ復讐心に駆られるエイナルの姿は、父トールズを殺され復讐の鬼と化してしまったトルフィンと同じ。
トルフィンはエイナルを殴って正気に戻しましたが、あの頃のトルフィンのことも誰かが殴って止めてくれていたら、あんな地獄に身を落とすことはなかったんだろうか。
第1話からずっと描かれてきたものが全て繋がるような、鳥肌の立つ傑作でした。とにかく辛く苦しい展開の多いヴィンサガですが、今回ほどここまで頑張って見てきてよかったと思ったことはありません。

アシェラッドによって殺されたトールズの仇を取るため地獄に突き進んだトルフィン。
戦士たちによって家族を殺され奴隷となったエイナル。
争いによって愛する家族も自分の命も失うことになったアルネイズ。
戦争によって苦しむ人々を生まないように、トルフィンはまだみぬヴィンランドで争いのない国を作ることを決意。
ここまでトルフィンがヴィンランドを目指す理由を長く、濃密に描いてきたからこそ、彼の決意が胸に刺さりました。

そして次回はいよいよ、トルフィンがクヌートと再会……するのでしょうか。初めて出会った頃とはそれぞれ真逆の道を歩むことになってしまった2人。果たしてクヌートはトルフィンの説得に応じてくれるのか。
ところで「クヌートの兵は100人くらいだから生きて帰ってくることくらいできる」と口にしたトルフィン、あまりにも頼もしすぎません???
トルフィンの強さを知らないレイフさんはそんなこと言われても不安でしょうが……w

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※本ページの情報は2023年1月時点のものです。
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