1話のあらすじ
連続殺人事件を捜査中の警視庁捜査一課。しかし若手刑事の一色都々丸(CV.榎木淳弥)は一生懸命が行き過ぎて空回りし失敗続きのために、上司の雨宮(CV.日笠陽子)から帰宅を命じられてしまう。
落ち込む都々丸に総務課のキク(CV.中博史)は1人の探偵を紹介する。それはボサボサ頭の風変りな青年・鴨乃橋ロン(CV.阿座上洋平)だった。
1話の感想
・天野明イズム全開の推理コメディ
「家庭教師ヒットマンREBORN!」の原作者であり、「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズのキャラクター原案でも知られる天野明先生の最新作。
内容は本格ミステリながら、ロンとトトによるボケとツッコミの嵐はさながらリボーンとツナくんのようで懐かしさがこみ上げてきます。
コメディやギャグはアニメにするとテンポが難しいんですが、個人的にはちょうどいいテンポだったかなと。トトの間髪入れないツッコミが面白かったです。
・欠陥持ち天才探偵ロンと純粋だけどマヌケな刑事トト
一生懸命が空回りして失敗続きのトトこと都々丸。上司の雨宮さんからは「捜査の邪魔だから帰れ」と言われてしまったり、成果がなさすぎて左遷に怯えたりと捜査一課の刑事としては崖っぷち。そんな中、総務課のキクさんから紹介されたのが天才と称される探偵・鴨乃橋ロン。
広い部屋の中には一切の家電・家具がなく、床にはいつでも倒れられるようにクッションマットが敷き詰められ、キクに贈られた猫と2人暮らしという奇抜な青年ロン。
彼は一目見ただけでトトの直前の行動を見抜いたり、トトの生まれ育った環境まで言い当ててしまうほどの観察眼と推理力の持ち主。
しかし彼には探偵として致命的な欠陥が。それは事件の推理後、犯人を強制的に自殺に追い込んでしまう特殊能力。おそらく一種の催眠術のようなもので、そのせいで100%事件は解決できても犯人検挙率は0%という衝撃的な能力。しかもロン本人にはその時の記憶も自覚もなく、犯人が死んでから我を取り戻す厄介さも。
この能力に本人も苦しみずっと事件に関わることを避けていたものの、トトとの出会いがロンの生活を大きく変えることになっていきます。
・主演2人の演技力
トト役は最初もうちょっと高い声を想像していたので見る前は榎木淳弥さんだと少し違うのでは? と思っていたんですが、一言目で自分の解釈が間違っていたことを思い知らされました。いやさすがの榎木様ですわ。ぴったりハマッてます。ツッコミが上手い!
しかしそれ以上に驚かされたのがロン役の阿座上洋平さん。ロンってこういう声だったんだとすんなり入ってきました。何というか、最初から決まっていたかのようなハマリ具合。トトと初めて会った時の、死んだ魚の目より死んだ目をしてるぐったりロンと、いざ事件現場に向かって推理を始めた時の生き生きとしたロン。どれもこれも素晴らしい。元々好きだったのがさらに好きな声優さんになりました。
・本格ミステリ×コメディ×特殊能力
第1話で描かれたのは数か月に及ぶ連続殺人事件。水のない場所で発見される溺死体をロンが鮮やかに解決に導くのですが、短い推理パートの中でもしっかりヒントが散りばめられていたのが分かります。
しかし本格的な推理モノの一方で、推理パートでもロンとトトのボケツッコミは健在。それでいて推理後に犯人を自殺に追い込んでしまうロンの特殊能力にはゾッとさせられるシリアスもほどよいバランス。また犯人を自殺(未遂)に追い込んでしまい悲嘆に暮れるロンに対して、屋上から落ちそうな犯人をギリギリのところで支えてるトトが「ぶつぶつ言ってないで早く助けて!」ってキレるところが面白かったです。
致命的な欠陥を唯一補完できる存在としてロンはトトを相棒として認定、ここから2人のデコボコな刑事&探偵コンビが誕生します。
天野明先生の美麗なキャラクターたちをアニメがどこまで再現できるかも期待ですね。
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※本ページの情報は2023年10月時点のものです。
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