1話のあらすじ
愛する夫の弘(CV.森川智之)ともうすぐ2歳になる息子の輝(CV.種崎敦美)と共に暮らす専業主婦の真生(CV.田丸篤志)。子育てしやすい郊外の一軒家に引っ越してきた藤吉一家は幸せな毎日を過ごしていた。
しかしアルファとオメガの異種間結婚は未だに差別の目で見られることがあり、劣等感を抱く真生は落ち込むことも……。
1話の感想
・オメガバースを知っている人向け
本作は一見するとただのBL作品に見えますが正確にはオメガバースというジャンルに分類されます。
オメガバースとは男女の他に「α(アルファ)」「β(ベータ)」「Ω(オメガ)」という3つの「第二の性」を持っているという設定のジャンル。男性でも妊娠が可能なことから、男同士でも女同士でもカップルになることができますが、元々が二次創作から始まったジャンルなので実は作品ごとによって細かい設定は異なります。
第1話の時点ではこのオメガバースの基本設定が作中で説明されることはないため、そもそもオメガバースが何なのか知らずに見るとイマイチ話を理解できないかもしれません。
オメガバースの基本設定
・男女の他にアルファ、ベータ、オメガの3つの性がある
・男でも妊娠できる(オメガのみ)
・ヒエラルキーはアルファ>ベータ>オメガの順
・第二の性が同じ者同士(アルファとアルファなど)でくっつくことが一般的(という設定)
・オメガがアルファにうなじを噛まれると「番」になる
※作品・作者によって細かい設定は異なります。
ほとんどの作品はアルファの男性×オメガの男性のBL。
・アルファ×オメガという新たなBL界の障壁
現実世界で同性愛への理解が進んだことでBL作品の表現も少しずつ変化してきているように感じます。特に顕著なのが「男同士なんて……」「男と付き合うなんて気持ち悪い」のような同性愛への嫌悪や差別に近いセリフがほぼなくなったこと。
ただBLにおける男同士の要素って、「ロミオとジュリエット」や「タイタニック」における、身分の違う男女が周囲からの偏見や社会的な立場を乗り越えて結ばれるのと同じで、物語にカタルシスをもたらすために必要な障壁の一つだと思っているので(あくまでも個人の見解です)、男同士であることが当たり前になるとドラマチックになる要素が一つ減ってしまう気もしています。※あくまでも個人の見解です!! 同性愛に対する否定的感情はありません!!!
そんな中でのこのオメガバース。ヒエラルキーの最上級アルファと最底辺のオメガの二人が惹かれ合い結ばれる。全く新たな障壁。架空の性だから現実世界の誰も傷つけない!
・種崎敦美さん演じる赤ちゃんが可愛いof可愛い
主人公の真生と弘さん夫婦の一人息子・輝。2歳の男の子であるこの輝くんがとにかく可愛い。パパとママ(?)が大好きで、この年にしてすでに両親思いのとても優しい子。

そんな輝くんを演じるのは若手女性声優NO.1とも評される演技力を持つ種崎敦美さん。「SPY×FAMILY」では4、5歳の幼女アーニャを演じている種崎さんが、今度は2歳児を熱演。これがまあめちゃくちゃ上手い。まだ言葉を覚えたてで舌足らずな幼児特有の喋り方や、突然大泣きする感じの再現度も凄まじい。
アーニャの声を初めて聞いた時も思いましたが、種崎さんの演じる幼児役は全く作り物感がないんですよね。ただ声を高く可愛くするのではなく、滑舌の甘さや強弱の付け方で幼さを表現する技術が本当に素晴らしい。
・ラブラブ夫婦の子育てホームドラマ
夫婦のラブラブが半分、輝くんの激かわ育児要素が半分くらいの印象でした。アルファとオメガの異種間結婚に対する世間の無意識の差別という難しい問題も扱いつつ、でもメインは藤吉一家の心温まるほっこり癒し系ホームドラマ。
今後はご近所付き合いや輝くんの妹も出てくるそうで、新しいタイプの子育てホームドラマに期待です。

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