19話のあらすじ
無惨な姿で発見された父・治平との再会に涙を流す小梅。治平の遺体には彼の遺した文がくくりつけられていた。そこには商売道具の井戸が涸れたこと、妻が家を出ていったこと、博打で貯めた金で古井戸を買ったこと、そしてその井戸の底から“神”の声がしたことが記されていた……。
19話の感想
首を吊った姿で発見された小梅の父・治平。自らの罪滅ぼしのために自殺を図ったのかと思いきや、実は首を吊る前にもっと酷い仕打ちを受けていたそう。どうやら地下街の連中に報復されたようですね。彼の犯した罪を考えれば当然の報いではあるものの、これで事件の真相は闇の中……。
とはならず、実は全ての真実を書き記した文が残されていました。
それによれば自宅の井戸が涸れたあと、博打で稼いだお金でとある古井戸を買ったという治平。まだ水が残っているという噂を信じて、井戸に酒を注ぎ復活するよう祈りを捧げます。するとどこからともなく謎の声が……。
井戸の底から語りかけてくる声を神だと信じ込んだ治平はその“神”の命じるがまま、酒や食べ物を捧げ、代わりに“白いカケラ”をもらいます。それを薬師に売ることで生計を立てていた様子。
しかし井戸の底にいたのは当然神などではなく、あの凶暴な大猿。やがて八咫烏を喰わせろと要求はエスカレートしていき……。
最終的には人の姿をした2体の猿を栖合の村へ連れていったことであの惨劇が起きてしまいました。
小梅が隠していたこととは、父の他にもう二人見知らぬ男(猿)が同行していたことだったんですね。
治平の文に書かれていた文言から猿が隠れ潜んでいるという古井戸を見つけた若宮たち。おびき出すために酒を井戸に注いでいると本当に底から声が……!
この猿(クレジットでは「老猿」と表記)若宮が八咫烏の長だと知ると意味深な言葉を残していきます。それは真の金烏に以前も会ったことがあるということ(若宮に対しては「はじめまして」と言っていたので先代かもっと前の金烏?)、八咫烏たちがまだ人の姿になる前から知っているという発言(山内ができるより前から猿は存在していた?)、大事なことを忘れてしまう八咫烏がツケを払う時が来たという発言。
ますますこの世界の成り立ちや全体像が気になってきました。そもそも猿って何者なの……。
一方、身寄りのなくなった小梅を母・梓が引き取ると聞いた雪哉は若宮の命令を無視して一人北領にいる小梅のもとへと向かいます。
小梅が本当は治平がやっていたこと全てを知っていて、父に罪をなすりつけ自分は贅沢に暮らそうとしているのではないかと思い込み責め立てる雪哉。
さらに中央から栖合の村へと向かう途中の町で仙人蓋の売人をする“右目の下に2つのホクロがある女”が目撃されていたことから、雪哉はその売人こそが小梅だと糾弾します。
ところが小梅は梓の申し出を丁重に断っていたことが判明。そして売人の女の話を聞くと、雪哉の前から姿を消してしまいます。
彼女が人知れず向かった先――そこには小梅と全く同じ箇所に2つのホクロがある女……なんと母親でした。治平の井戸が涸れて家を出ていったというあの! 見事な伏線……してやられました。
そして次回、なんと最終回! えっっっっ……。
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※本ページの情報は2024年8月時点のものです。
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