「誰ソ彼ホテル」とは?

原作はスマホ向けゲームアプリ。
ゲームジャンルは脱出アドベンチャーノベル。
監督:紅水康介
キャラクターデザイン:針場裕子
アニメーション制作:ピー・アール・エー
塚原音子:桃河りか
阿鳥遥斗:酒井広大
支配人:山本兼平
ルリ:長野佑紀
第1話のあらすじ
夕暮れが続く荒野で目を覚ました少女。記憶を失い自分の名前も思い出せない彼女の前に、あの世とこの世の狭間に立つ「黄昏ホテル」が現れる。
頭が燃えている支配人とホテルで働く阿鳥と出会った少女は、客室の中で自分の名前が「塚原音子」であることを思い出すが……。
第1話の感想
・新感覚自分探しミステリー
舞台はあの世とこの世の狭間に立つ黄昏ホテル。そこは生死を彷徨う魂たちが集い、失った記憶を探しながら自らの向かう先(現世か死後の世界)を決めるまで羽を休める不思議なホテル。
主人公の少女・音子も最初は自分の名前すら思い出せなかったものの、割り当てられた客室の中から記憶を失う直前に行っていたアイドルのライブチケットが見つかったことで少し記憶を取り戻します。
ホテルには他にも2週間前にここへやってきたという阿鳥という少年もいて、彼も名前以外思い出せないのか現在は従業員として働きながら自分探しをしている様子。
そして音子もまた、他の客たちの記憶を取り戻す手伝いをするためホテルで働くことになります。
・異形頭のキャラクターたち
ホテルには音子と阿鳥の他にも数名の従業員や客がいます。
支配人を名乗る男は頭が炎のように燃えていて、ホテル併設のバーで働くママ・瑪瑙さんは顔は人間ながら頭に山羊のツノが生えており、バーの常連客・切子さんは猫のようなメガネザルのような顔。
いわゆる人外や異形頭のようなキャラクターが多く登場しますが、あくまでも見た目が不思議なだけで一応全員人間……?
第1話のゲストキャラとして登場する客のタロット女も顔がタロットカードの状態で登場しますが、名前を思い出すと同時に本来の顔へと戻りました。どうやら自分の名前を思い出すことで人間の顔に戻るシステムのようです。

・個性強めな主人公
原作は脱出アドベンチャーノベルゲーム。ゲームの主人公というとプレイヤーが没入しやすいように個性は薄めなイメージがありますが、音子はマイペースながらも謎にぐいぐい首を突っ込んでいくタイプのちょっと変わった女の子。パッと見はやる気がなさそうに見えて他の宿泊客の記憶探しにも積極的に関わっていきます。
突然見知らぬ世界で目覚めて異形の頭をした人物たちに囲まれても妙に落ち着いており、阿鳥からも驚かないことに驚かれるほど。やたらと肝が座っているところが面白い主人公。
またタロット女の記憶探しでは彼女の部屋から出てきた大量の占いグッズや写真から、彼女が生前好きだった動画配信者や占いグッズを集めていた理由などを少ないヒントから言い当てるなど、かなりの洞察力と推理力の持ち主。
音子が現世ではどんな人間だったのか、明かされるのは終盤だとは思いますが楽しみですね。

・一風変わった新感覚脱出ミステリー
生と死の狭間に立つホテル、ずっと夕暮れ時の世界、異形の姿をした従業員と記憶を失った宿泊客たち……。ありそうでなかった独特の世界観と雰囲気に惹き込まれた第1話でした。
音子が客たちの記憶を探す手伝いをしながら自分自身の失った記憶も取り戻していくストーリーになりそうですが、謎に包まれた支配人や2週間前に来たばかりという阿鳥の素性も気になります。
ゲーム画面を意識したカメラ演出でプレイヤーになった気分も味わえる、新感覚のミステリーアニメに期待です。
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※本ページの情報は2025年1月時点のものです。
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