「花は咲く、修羅の如く」とは?

原作はウルトラジャンプ連載の漫画。
原作・原案は武田綾乃さん、作画はむっしゅさん。
監督:宇和野歩
シリーズ構成:筆安一幸
キャラクターデザイン:相音光
アニメーション制作:スタジオバインド
春山花奈:藤寺美徳
薄頼瑞希:島袋美由利
西園寺修羅:日笠陽子
第1話のあらすじ
幼い頃、天才子役の西園寺修羅がTVで朗読している姿に憧れ自らも子どもたちに向けて朗読するようになった花奈。
高校進学を控えた春休みに朗読会を開いた花奈のもとに、彼女が進学する予定のすももが丘高校放送部の部長だと名乗る瑞希から入部してほしいと勧誘を受ける。
しかし浮かない表情の花奈はフェリーの最終便に間に合わないことを理由にその誘いを断るが……。
第1話の感想
・テーマは朗読
高校の部活動が舞台のアニメは星の数ほどありますが、放送部が舞台なのがまず珍しく、その中でもさらに朗読をテーマにしているアニメはおそらくこれが初ではないでしょうか。
幼い頃に自分と同世代の子役の女の子が、TVで朗読している姿に憧れを抱いた主人公の花奈。真似して朗読をしているうちに、近所の子どもたちに向けた朗読会を開くことになり、そこへ進学予定の高校の放送部部長から才能を見出されて勧誘される、というのが第1話のあらすじ。
テーマは朗読と書きましたが、放送部が舞台なのでもっとざっくり「声で他者に伝える」のが大筋のテーマかも。
・花奈と瑞希
主人公は朗読が大好きだけど引っ込み思案な花奈。小さな離島に住んでおり、進学予定の高校はフェリーに乗っての通学。そのフェリーの最終便が17時と早いため、部活に参加することが難しく、放送部部長の瑞希に勧誘されても断ってしまいます。
その瑞希は人を惹きつける花奈の声質に惚れ込み、入学式の帰りにはこっそりフェリーに乗り込み花奈の自宅にまでお仕掛けて勧誘するという凄まじい行動力の持ち主。

同世代のいない島で年下の子どもたちの手本であろうとするうちにわがままを言えなくなってしまった花奈でしたが、瑞希の強引さに心を揺さぶられ大好きな朗読をしたいという気持ちを抑えられなくなっていきます。
・心象風景の表現
第1話では校長から新入生へ送る詩を放送部の瑞希が代読するシーンが描かれます。詩は高村光太郎の「道程」。
「僕の前に道はない」という一言目から放送を聴いていた花奈の心象風景は一面の真っ暗闇に。足元には前後に伸びる長く先の見えないレール。向かいには道を切り開きながら歩く瑞希の姿。
また別のシーンでは宮沢賢治の「春と修羅」を朗読する花奈が蔦に絡め取られ苦しむ様子が、聴いている瑞希の脳裏に浮かび上がる描写も。
朗読によって聴いている者の心に様々な心象風景が浮かび上がる演出は本作ならでは。

・王道の青春学園部活動アニメ
テーマはちょっと珍しいですが、自分に自信のない主人公が他者との繋がりを経て勇気を持って一歩踏み出すストーリーは王道。
フェリーの運行時間を理由に勧誘を断っていた花奈に対して、船長と交渉して部活の終わる19時に最終便をズラすなど、行動力があれば状況は変わっていくのだと体現する瑞希がかっこいい。こんな部長がいたらどんな部活動でも楽しそう。
・声優の演技力が問われる
朗読・放送部が主題ということは出演声優たちの求められる演技力は相当なもの。昨今は人気声優たちによる朗読劇も度々話題になりますし、アニメと朗読の親和性はかなり高そう。
ただ、朗読するだけでも技術が必要な上に、それをキャラクターを演じながらさらに朗読するので何気にものすごい高度なことをやってる気がします。
朗読と演劇の違いとは? そもそも朗読と読み聞かせって違うの? 朗読ってどの程度感情を込めるの? など1話を見てから朗読の基礎部分にいろんな疑問も浮かんだのでその辺りが本編でどのくらい描かれるのかも楽しみですね。
主な見放題配信サイト
1/7(火)~
U-NEXT
1/10(金)~
dアニメストア
1/12(日)
Amazon Prime Video

FOD J:COM STREAM milplus TELASA バンダイチャンネル auスマートパスプレミアム TVer ニコニコチャンネル ニコニコ生放送 HAPPY!動画 ふらっと動画
※本ページの情報は2025年1月時点のものです。
最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。
コメント