10話のあらすじ
一ノ谷の戦いで敗れた平家。清経は入水、敦盛は戦死、そして重衡は源氏に捕えられてしまう。福原からさらに屋島へと逃げ延びるが、いつ義経が攻めてくるとも分からない。資盛は後白河法皇と繋がりの深い徳子に助けを求めるよう頼むが、徳子は必ず安徳天皇を守り抜くと言って聞かない。
そんな中、度重なる戦と敗走に耐えかねた維盛は一人平家を離れ出家しようとしていた。
10話の感想
一ノ谷の戦いでの敗北後、次々と欠けていく平家一門。重衡は源氏に捕えられ、三種の神器と交換のための捕虜に。時子さんは重衡を諦めきれなかったようですが、本当に重衡が戻ってくる保証がないことから交渉は失敗。頼朝は重衡の人柄に感銘を受けたものの、重衡はその後鎌倉へ送られ……。
そして維盛。一ノ谷の戦い以降、さらに心を病んでしまった維盛は一人平家を出て出家を決意。公式サイトの解説コラムによれば、出家したのは死後仏の加護を受け極楽浄土に行けると考えたからだとか。
清経の時もそうでしたが、入水前のあの静けさがより心に刺さりました。残された者からすれば自殺は逃げだとも思われるかもしれないけれど、出家後の維盛が晴れやかな顔をしているのを見たらもう何にも言えません。
また、出家を望む維盛に僧侶がかけた言葉「他の人が耐えることができたとしても、自分も耐えられるとは限らない」にとても心打たれました。他のみんなは平気なのに自分だけが耐えられないのは自分が弱いからだと言い聞かせていたかつての自分に聞かせてあげたい……。この言葉に救われる人はきっと多いと思います。
維盛と再会し、その後平家一門と合流したびわ。なんでここに? と戸惑う資盛に対し、見届けて伝えていきたいというびわの言葉。今こうしてわたしたちが「平家物語」を見ることができているのは、びわのような人たちが後世へ伝え続けてくれたおかげなんだと改めて感じました。どんな人たちが生きていて、どんな戦いがあって、どんな最期を遂げたのか。歴史を知るというのは、これまで生きてきた人たちのことを知るということでもあるんだなと。辛く、目を背けたくなるような「平家物語」ラスト、最後まで見届けたいと思います。
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