4話のあらすじ
ようやく子を授かったにも関わらず病床に臥せる徳子。彼女が何者からか追われる夢を見てうなされる姿に、重盛は怨霊たちが徳子をぐるりと囲んでいることに気づいてしまう。それは平家を討つ密儀の陰謀で処分された者たちの怨念だった。重盛は清盛に処分した者たちを弔い流刑にされた者たちに恩赦を与えるよう頼み込む。
4話の感想
今回もまた怒涛の展開。登場人物の見た目があまり変化しないので忘れがちですが、作中ではすでにかなりの月日が流れているんですよね。初登場時まだ子どもだった維盛もお父さんになってるし。
結婚することを嘆いていた徳子もついに子を授かり出産することに。うなされている声や、出産直前のうめき声が、演じる早見沙織さんのお芝居でとても緊迫感のあるシーンになっていました。迫真の演技。この時代は今よりももっと出産が命懸けだったと思うので、それが徳子の声にも良く表れていた気がします。
産まれた子を抱きながら、母子の健康ではなくて平家の未来を案ずる清盛に対してなんとも言えない表情を浮かべる徳子がとても印象的でした。道具、なんだろうなあ。そしてそのことに対して文句も言えない時代だったんだろうな……。
そして後半はまさかの展開へ。これまでずっともう一人の主人公として物語を引っ張ってきた重盛。こちらも櫻井さんのお芝居が終始すごくて圧倒されっぱなしでした。特に病に臥している時の迫力と説得力と言ったら。重盛と維盛、そして重盛とびわの掛け合いはものすごい濃密なお芝居を聞けた気がします。一言一言の重みというか、言霊を感じようなお芝居でした。
またそれに負けない作画が凄いんですよね。線はシンプルなのに、とても繊細。髪の毛の一本、汗の一粒まで丁寧で、画から伝わる感情の多さに驚きます。
作品としてはまだ序盤。ここからは一体誰がもう一人の主人公となるのか。平家の行く末、びわがどんな物語を見届けるのか。見所満載です。展開が早くて追いつくだけで精一杯ですが、それでも引き込まれる魅力がある作品ですね。
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