※物語の根幹に関わる重大なネタバレがあります。
13話のあらすじ
パトカーを強奪したヤノ・関口に追われる小戸川。そのパトカーを追う大門兄弟。ギリギリのカーチェイスを続ける小戸川はやがて大勢のパトカーに追い詰められていく。
一方幼い頃の小戸川の日記を手に入れた剛力はついに彼の病名を知ることになる。
13話の感想
あまりにも衝撃展開が多すぎてどこから触れていけば良いものか……。最終話で全てがひっくり返る大どんでん返しお見事でした。衝撃が強すぎて余韻がすごいです。
まずは本作最大の謎だった、なぜ登場人物が全員動物なのかという問題。放送が始まった時はおそらく誰もが人間を動物風に描くことで内容とのギャップが生まれるからなんだなと思ったはず。それを逆手にとって、実は登場人物全員普通の人間で動物に見えていたのは小戸川の見える世界を描いていただけ、というミスリードに震えました。
えっでも作中で何回か三毛猫の〜とかアルパカ〜とか言ってたよな??? って思ったんですが、確かに小戸川以外が容姿に触れる発言してませんでしたね。
また小戸川が後ろ姿や顔が見えなくても誰だか分かる、と言っていたのもそもそも違う動物だから区別がつきやすかったという種明かしも超納得。
しかし驚いたのは、小戸川が川に転落し意識を取り戻した後から登場人物が全員人間の姿で描かれたこと。違和感すごい!! でも人間の姿を見ると、あ〜確かにあの動物っぽいって答え合わせできるのがまた面白いですね。剛力先生は完全にゴリラですわ。
そしてもう一つ、小戸川の家に誰かがいるという謎。実はその正体はただの黒猫だったわけですが、OP映像の冒頭にも黒猫出てるんですよね。伏線の張り方がすごい……。
その後、三矢ユキ殺害の容疑で二階堂ルイちゃんが逮捕されたのも驚きでした。実際にはルイちゃんは死体遺棄に関わっただけで犯人ではないにも関わらず逮捕されたのは、本人が嘘の自白をしたからなのでしょうか。
関係ないけどヤノさん人間でもそのままでしたね髪型w。
しかしなんと言っても最大の衝撃は……和田垣さくらですよ。結局三矢ユキ殺害の真犯人は誰なんだろうと思っていたらの突然の回想に一瞬脳が追いつきませんでした。自分で殺しといて平然とミステリーキッスの一員に成り代わるとかサイコパス……。
しかもラストでは小戸川のタクシーに乗る和田垣さくらの姿が。ここで終わり!??? 視聴者に全てを委ねるラスト、衝撃的すぎます。
(2022年4月1日に公開された劇場版ではこのラストシーンの続きが描かれているようです)
というわけでどんでん返しの連続だったオッドタクシー最終話。この他にもドブの足を撃った犯人の正体や小戸川を支援した謎の人物の正体、ホモサピエンスのその後などたくさんの見どころがありました。
動物化したキャラクターによる群像劇として始まった本作。第一印象と実際の内容がここまでギャップのあるアニメも珍しいです。何より1クールずっと視聴者をミスリードし続けた構成と演出、本当に感動しました。アニメ史に残る名作だと思います。
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