16話のあらすじ
県大会のスタメンを決めるための全員参加での総当たりランキング戦が始まる。試合当日の昼休み、トンカツなどでゲン担ぎをした亮は松田とともにクラスへ戻る途中、バド部3年の小林たちが「来年がある2年たちにはスタメンを譲ってほしい」などと愚痴っているのを偶然耳にしてしまう。しかし実力こそが全てのランキング戦で、亮はそんな愚痴も気にせず試合に臨むのだが……。
16話の感想
これまで亮たち同期6人の中では天才肌として常に実力を示してきた松田くん。亮にバドで負けることで調子を崩したことはあったものの、特別メンタルが弱いイメージはありませんでした。
それが、3年生たちの「2年は来年があるんだから3年にチャンスを譲ってほしい」という愚痴を耳にしたことがきっかけで一気に調子を崩すことに。絶対そんなヤワな性格してないだろって思っていたら、思いのほかメンタル弱かったですね、松田くん。
ただ、榊くんの「ハンバーグ以外にも心を開き始めた」というアホみたいな発言に実は真実が隠されていて驚きました。榊くんたまにすごい鋭いのよ。
松田くんが励ましに来てくれた亮に対して初めてさらけ出した本音、その中に「今まで気にならなかったことが気になるようになった」というようなセリフがあって、たぶんこれが全てなんですね。
たぶんずっと1人でバドをやってきた松田くんが横浜湊に入って、亮や榊くんたちと出会って、自分を好いてくれる女の子にも出会って、顔には出なくてもいつの間にかバド部のみんなを仲間と思うようになっていったのではないでしょうか。だからこそ、今年が最後だという3年生の言葉を無意識下でまともに受け止めてしまい、本気を出せなくなった。
そう思うと、榊くんの「ハンバーグ以外にも心を開き始めた」双子の「松田が人間になったー!」というギャグみたいな会話も泣けてくるんですよね。松田くん、ひそかにすごい成長を遂げてた。
あと、これまでずっと練習中に外野でキャーキャー騒ぐだけだった歩美ちゃんが初めて、「迷惑だった?」と松田くんを気にかけるシーンがとてもグッときました。今まで自分が松田くんを好きだという気持ちだけを一方的に押し付けて楽しんでいたのが、松田くんのことを一番に考えるようになったことのように感じられてとてもキュンです。
歩美ちゃん、松田くんが勝っても負けても、一個上にイケメンの先輩がいても、目移りせず一途に松田くんを思い続ける姿、なんかちょっと応援し始めてる自分がいます。松田くんもまんざらじゃなさそうだし。
でも松田くん、はちみつレモンは夜に食うもんじゃないぜ……。
今回は松田くん主役回だったんですが、松田くん視点から見る亮ってなんかちょっと怖かったですね。無神経な言葉で松田くんを怒らせていて、でも怒鳴られても何言われても特にビビる様子もなく受け止めてて、もしかして怒らせるためにわざと無神経なこと言ってたんでしょうか。いやたぶんそうなんだと思うんですけど、亮ってそんな策士だったんか。どっちかというと輝くんのがやりそう。
あとこっそり愚痴ってた3年生3人、内1人の田村さんはシングルス出場決めてましたが、残りの2人。ランキング戦後にすごい爽やかな笑顔で2年たちに「お前たち強かったよ」って言っててちょっと引きました。「3年に譲れよ」とか言ってたくせにお前ら負けても全く悔しそうじゃないじゃん……。最後の夏の大会なのに譲れよとかいうくらいなら死に物狂いでやらんかい。そんなんだから勝てないんじゃ。
2年生と遊佐くん、横川くん以外のバド部員たちが雑な扱いされてるのがこの作品のちょっと残念なところですね。
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