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ユーレイデコ #10 「天国まで2ファゾム?」 感想

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10話のあらすじ

不良住宅地区の住民たちに怪人0だと誤解されてしまったベリィたち。偽装デコで散り散りになって逃げだすが、ベリィたちの顔が映った画像とともにその情報は瞬く間に拡散されていく。カスタマーセンターには次々と怪人0の目撃情報が集まり、すぐにベリィたちは追われる身となってしまう。ひとまずフィンの隠れ家に身を寄せたユーレイ探偵団は自分たちの容疑を晴らすには本物の怪人0を捕まえるしかないと決意を固めるが……。

10話の感想

怪人0と0現象を追ってきたはずのユーレイ探偵団、しかし今度は逆に怪人0だと誤解され追われる身となってしまいます。
と言っても今回のはフィンたちがちょっと油断しすぎましたね。あんなに大声でそんなこと喋ってたらそりゃあ面倒にも巻き込まれる。フィンにしては珍しくミスを犯したものの、やっぱり故郷のことだからこそかな。

さてカスタマーセンターとデマ情報に踊らされる島の人々に追われる探偵団は事務所にも帰れず、フィンの隠れ家へと緊急避難。自分たちの容疑を晴らすには本物の怪人0を捕まえるしかないものの、正体も居場所も不明、おまけにワールディングに必要なSOSも不在。
さらにワトソンやマダム、スマイリーも次々とカスタマーセンターに捕まってしまいどんどん追い詰められていきます。
しかしそこは探偵団、簡単にはへこたれません。捕まるのを覚悟で重要なデータを解析したマダムのおかげで、怪人0に繋がるマーク・トゥエインのデータをゲット。
それをワールディングするために以前依頼を受けた「ネオ動物博物館」のSOSを使わせてもらい、ついにベリィとハック、そしてフィンは天国(空の上)にあるというマーク・トゥエインへ……。

今回は探偵団が追手から逃げるドタバダ劇メインだったので結構重要な展開もあっさり描かれていたんですが、まずなんと言ってもベリィの両親。事故死した思われていた娘が怪人0の容疑をかけられていたことを知り、カスタマーセンターには内緒で情報を改ざんし娘を守ろうとしたものの、それがバレて即逮捕。ベリィの生存を知ってから逮捕されるまでほぼ一切のセリフなく進行していく演出がなんだか斬新でした。
ベリィがいなくなって相当後悔していたんだろうなとも思うし、「みんなが不安になるものを消す大切な仕事」と言っていたのにいざ自分の娘のことになったら消せないという矛盾や皮肉がなんとも言えない。
SNS時代の今だからこそ、この描写は中々にくるものがありますね。デマ情報が一気に拡散されるところや真偽を確かめもせずにそれを信じる人々、ただ物珍しさに追いかける人たち、らぶ(いいね)欲しさになんでもするアニキのような人たち、そして「嘘」や「不適正」を勝手に判断して消去していくカスタマーセンター。
ところで今さらだけどカスタマーセンターの人たち手動で一個一個データ消すのちょっと効率悪くない? これだけ機械が発達してるなら不適正の判断も機械にやらせればいいのに。まあそしたらもっとディストピアになりそうだけど。

ところでタイトルの「ファゾム」ってなんだろうと思って調べたら、「ヤード・ポンド法における長さの単位」なんだそうです。元々は両手をいっぱい左右に伸ばした時の幅に由来するそうで、現在は平均的な成人男性の両手を広げた時の幅に近いんだとか。
主に水深の単位としてよく使われるそうで、Wikipediaによると、

1850年代のミシシッピ川では、この方法で水深を測り、ファゾムの整数部を古い言葉で呼んでいた。例えば、蒸気船の限界水深・2(two)のことはtwainという。船の喫水線から川底まで2ファゾムしかない時に”by the mark twain!”と言っていた。

引用:Wikipedia(ファゾム)

マーク・トゥエインという言葉も知らなかったんですが、「トム・ソーヤーの冒険」の作者のペンネームだったんですね。しかもペンネームの由来がこのファゾム。彼の書いた小説のタイトルに「フィン」とか「金ぴか」とかが含まれていてめちゃくちゃ聞き覚えあるぞとテンション上がりました。これは知ってたらもっと楽しめたなあ。(今さら感がすごい)

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