12話のあらすじ
不思議な空間で目覚めた少女。そこには優しい母と父の姿。庭には大きなペットの孔雀。そんな幸せな生活を送っていた少女だったが、眠りにつこうとした彼女の前に突如ベリィが現れる。ハックと呼びかけられた少女は全てを忘れていたが、ベリィの言葉で自分がユーレイ探偵団のハックであることを思い出し……。
12話の感想
衝撃的なシーンから始まった最終回。ふわふわな美しい髪が印象的な美少女が一体誰なのかが気になってストーリーどころではなかった人も多いはず。しかしよーく聞くと声がハック役の永瀬アンナちゃん……えっ、この子ハック!???
冒頭のこのシーンは結局ハックが見ていた(見せられていた?)夢だったようなのですが、あの少女と両親は本物だったんじゃないかなーと予想。ハックのこと勝手に男の子だと思い込んでいたものの、性別について触れられたことはなかったので中々に驚かされました。
でもあれがハックの過去だったとすると結構裕福な家庭の生まれだったのかな。それとも、こうあってほしいという夢の形だった可能性もありますね。う~ん。
さてワールディングの中から目を覚ましたハックとベリィの前に現れた、「怪人0」を名乗る謎の女性・インジャンクションジョー。マークトゥエインでカスタマーセンターを統率し管理する存在。いわばトムソーヤ島における実質的な支配者という感じでしょうか。
アルゴリズムを連呼する彼女の言葉は難しい部分も多くて全ては理解できませんでしたが、「人間の感情は全てアルゴリズムによって作られただけのもの(意訳)」という言葉が中々に深かった。アルゴリズムをそもそもなんとなくでしか理解できていないものの、つまり自分が感じたものって本当に自分のものなのか、という話。人間の価値観って生まれ育った環境や周囲の人間の影響がとても大きいと思うので、結局は他者によって作られているのではないかという考え方(で合ってるでしょうか……)。
そのためカスタマーセンターによって徹底的に不安要素を排除していけばトムソーヤ島の住民の価値観は自然と変わっていくのでは、と考えたのかな。事実トムソーヤ島では何年も犯罪件数が0件らしいですし。
しかしこれに対してベリィはそのためなら嘘をついてもいいのかと反論。ハックは自分の目ん玉で見たものが真実だと反論。
幸せな嘘もあれば残酷な真実もあるし、誰が正しいとは言えない難しい問題。
結局インジャンクションジョーが出した結論は「仲間がいないと無理」でした。自分1人ではうまくいかなかったゆえに、大切な仲間で協力し合って問題を解決してきたハックやベリィたちに次の管理人を任せることにしたのです。
ここまでは面白かったんですが、そこから最終回あるあるのいきなり時間が飛んで1年後。
ベリィは自宅に戻り両親と幸せな生活を送り、一方のハックは1人マークトゥエインに残ったとのこと。インジャンクションジョーは1人では無理だから仲間がいるハックに任せたのに、結局1人? ハックが望んだことなんだろうけど生贄になった感がある……。
ただカスタマーセンターの運営方法が変わったらしく、良くないことを隠すのではなく、良くないことは良くないこととして扱うことになったというのが一つ前進で良かったんじゃないでしょうか。
個人的にはフィンが故郷に戻り、ゴミを拾ったら”らぶ”が貰えるようにして住民たちの意識を変えたというところが良かったです。でもアニキには一言フィンへの謝罪がほしかった……。
その辺りも含めて最終話はかなり駆け足だった印象です。明らかに話数が足りなかった。せめてあともう1話あったら、ハックやジョーさんの掘り下げもできたんじゃなかろうか。
テーマとしては非常に現代的で深みがあってよかったものの、あと一歩爆発力というかインパクトがほしかったなあ。キャラデザはポップでかわいらしいですが、全体的に大人向けの印象でした。
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