チェンソーマンエピソード.06 「デンジを殺せ」感想

アニメ

2022.11.16

6話のあらすじ

銃の悪魔の肉片を集めるためホテルに潜入した公安対魔特異4課の面々だったが、いつの間にか8階から出られなくなっていたことに気づく。時計も8時18分で止まっており、時間の止まったこの8階に閉じ込められてしまっていた。なすすべもなく各々が8階で過ごす中、パワーが殺したはずの悪魔が巨大化して「契約してデンジを殺せ」と言い出す。

6話の感想

屋内の特定の場所から出られなくなるというシチュエーションはホラーの定番。しかも今回は時間も止まってしまい、外部からの助けも望み薄というめちゃくちゃ楽しい絶望的な展開。ホラーは苦手なのにギャグ満載だからもうずっと爆笑しながら見れました。
特にコベニちゃんが恐怖のあまり精神崩壊して発狂するのがマジで面白すぎて。ホラーで必ず一人はいる、発狂して真っ先に死ぬポジションなんだけどみんなのおかげでちゃんと助かってる。
発狂するコベニちゃんの狂気が伝染して精神崩壊ギリギリの荒井くん、場慣れしてて冷静なアキくんと姫野先輩、神経図太過ぎていつも通りなデンジと、発狂するコベニちゃんが面白すぎて爆笑するパワーちゃん。閉じ込められてるのに各々反応が違いすぎる6人が本当に面白かったです。

何より素晴らしかったのはやっぱりコベニちゃんを演じる高橋花林ちゃん。絶叫、悲鳴、発狂具合どれを取っても最高でした。こういう叫ぶ女子キャラって悲鳴がへなちょこだとマジで萎えるしイライラしちゃうんですが、これはもうアフレコ現場に悪魔でもいたんかなってレベルで絶叫してくれたんでめちゃくちゃ気持ちよかったです。花林ちゃんの絶叫永遠に聞いてられますわ。
またコベニちゃんの境遇も、優秀な兄を大学にいかせるためにコベニちゃんを働かせようとした両親といい、風俗かデビルハンターしか選択肢がなかったという境遇といい、マジで悲惨過ぎてまた笑ってしまった。いろんな汁垂れ流しながら泣きわめくコベニちゃん可愛い……。
荒井くん役の八代拓くんも最高でした。作品を重ねるごとに声が低くなっていくので、正直荒井くんは今でも本当に八代くんか？？？って疑っちゃうレベルで声が低い。それはともかく、コベニちゃんの発狂に感化される荒井くんや、パワーちゃんを庇ったばっかりに誤解されてコベニちゃんに刺されそうになる時のリアルなどもり具合とかもろもろ素晴らしすぎて笑いました。
チェンソーマンはなるべく自然な演技をというのが方針らしいんですが、それをとても感じられて本当に聞きごたえがありました。

アキくんと姫野先輩の関係性も見どころでしたね。タバコを教えたのが姫野先輩だったとか、姫野先輩がくわえてた最後の一本のタバコをアキくんが口にするとことか、大変えっちでした。アキくんはともかく、姫野先輩はアキくんに激重クソデカ感情抱いてそう。
デンジを庇ってアキくんが刺された時も、いつもクールで余裕綽々な姫野先輩が取り乱しちゃうところもエモイ。
デンジとパワーちゃん以外すごく人間的で描写が丁寧だからこそ、ぶっ飛んだ世界観でもリアリティが生まれるんだろうなあ。