12話のあらすじ
ミサトの三佐昇任を祝ってパーティーを開くことになったシンジたち。しかしミサトの表情はどこか浮かない。シンジはそのことを訊ねてみるも「ネルフに入った目的とは違うから」とはぐらかされてしまう。
一方ゲンドウと冬月が南極へ行ってる間に、大気圏外に新たな使徒が現れる。指揮を執ることになったミサトは勝率の低い作戦を立案するが……。
12話の感想
ミサトさんの過去が明かされた第12話。
セカンドインパクトでミサトさんを庇い死亡した父。元々は家庭を顧みない仕事人間の父を憎んですらいたそうですが、自分を庇って死んだ姿から複雑な感情を抱くようにもなったことが語られました。
シンジくんとゲンドウの関係をずっと見守ってきたミサトさん。時には厳しく、時には優しくシンジくんに接してきたのは自分も同じような経験をしてきたからなんですね。シンジくんの気持ちはきっと痛いほど分かるだろうし、でもミサトさん自身も大人になり父やゲンドウの気持ちも分かるようになったのかもしれない。だからこそシンジくん相手にいろいろと思い悩むこともあるのかな。
さてゲンドウと冬月はセカンドインパクトの起きた南極へ。その間、三佐に昇任したミサトさんが本部を任せられ、新たに出現した第拾使徒撃滅の指揮を執ることに。
今度の使徒はオレンジ色の細長い外見で中央の巨大な目やマツゲみたいなものがなんとも異様でインパクトのある姿。逆に使徒っぽくないデザインですね。
大気圏から自身の一部とA.T.フィールドを爆弾のように投下するスタイルで、最終的にはネルフ本部に向かって自分ごと落下。
それに対してミサトさんは3機のEVAを落下予測地点に配置し、3機のA.T.フィールドで受け止めるという至極シンプルな作戦を立案。シンプルすぎてアスカも思わず「それって作戦なの?」と本音をポロリ。ミサトさんの作戦はいつもぶっ飛んでいて、でもそれでいて確実に成功させるのだからやっぱりすごいですね。
作戦終了後、通信の繋がったゲンドウから直接「よくやった、シンジ」と褒められたシンジくん。予想外のことに戸惑いつつも、その後は「このためにEVAに乗ってるのかもしれない」と嬉しそうな表情。
アスカは「そんなことで?」と言ってましたが、こどもにとって親に褒められること(認められること)は世界の全てと言ってもいいように思います。何よりもシンジくんの成長にとってゲンドウに認められることはなくてはならないものでしょうし。ただやっぱり素直に褒めたゲンドウちょっと珍しい。声もいつもより優しく聞こえたし。飴と鞭でしょうか。
コメント
この回ではミサトさんの過去が判明しています。シンジと同じような過去ですね。最期の事を考えると複雑な気持ちを抱いてもおかしくはありません。大人になったら父親の気持ちとかも分かってくるだろうし。複雑な思いでシンジを見守っているのは間違いないです。確かに第10使徒は使徒っぽくないデザインです。
新劇場版では第8使徒として登場しました。新劇場版だと直接ネルフ本部に落ちてきたのが大きな違いです。TV版では位置を少しずつ調整していますからね。個人的には新劇場版の方が好きですが。ミサトさんの作戦は基本的に作戦と言えるのかって言うとんでも作戦ですが、ちゃんと成功させてしまうのが凄いところです。
ゲンドウが褒めた理由については詳細不明です。飴と鞭と言う可能性が1番高い。新劇場版でも褒めてたし。新劇場版ではこの後にとことんまで落としてくるわけだけど。シンジ的には嬉しかったんだろうけどな。この後の事を考えると素直に喜べないな。